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第百十五話 Wデート

ー/ー



 アレクたちとジカイラ夫婦は、レストランでの食事を終え、店から出て大通りに出る。

 既に陽は沈んで辺りは暗くなっており、月明かりが照らす大通りは、道行く人の姿がまばらになっていた。

 ジカイラは口を開く。

「お前ら、休みだからって、あまり羽目を外すなよ?」

 そう言うとジカイラは、ヒナを連れて揚陸艇の方へ帰って行った。

 すかさずルイーゼはアレクと腕を組んで告げる。

「さ、アレク。デートしましょ!」

 ルイーゼの早業にエルザとナディアが驚く。

「ああっ!」 

「は、早い!」

 ルイーゼが、エルザとナディアに告げる。

「二人はレストランで一緒だったんだから、次は私の番よ」

 ナディアはエルザの肩を叩いて、退散を促す。

「まぁ、しょうがないわね。先に帰るとしましょ」

「む~」

 エルザは不満げに口を尖らせるが、ナディアと二人で揚陸艇の方へ帰って行った。

 ルイーゼの真似をしてナタリーもアルと腕を組み、微笑み掛ける。

「アル! 私たちもデートしましょ!」 

 アレクとルイーゼ、アルとナタリーの様子を見て、トゥルムが笑う。

「ははは! 皆、楽しんで来ると良い。 私は先に帰っているとしよう」

「拙僧も帰るとしよう」

 ドミトリーもトゥルムの後を追う。



 レストランの前には、アレクとルイーゼ、アルとナタリーが残る。

「行きましょ。ナタリー達とWデートよ」

 ルイーゼはそう言って微笑むと、ナタリーも笑顔で答える。

「アル、行きましょ」

 アルがナタリーに尋ねる。

「どこ行くんだ?」

 ナタリーは笑顔で答える。

「……任せて!」

 ルイーゼはアレクと腕を組みながら歩き出し、アルとナタリーは二人の後についていく。

 食事を終えてアルコールも入り、程よく酔った四人は、大通りの一角にある噴水に差し掛かる。

 様々な動物の彫像から水が流れ出る噴水の周辺は、ちょっとした公園のようになっていた。

 ベンチの前でルイーゼは立ち止まりアレクに尋ねる。

「ここ。……アレク。この場所、覚えてる?」

「ああ」

 そのベンチは、アレクとルイーゼが初めてキスしたベンチであった。

 ルイーゼはアレクの首に腕を回すと、アレクにキスする。



 アレクとルイーゼがキスするところを目の前で見ていたアルが呟く。

「ありゃ~。見せつけてくれるなぁ~」

 二人がキスするところを見ていたナタリーがアルを呼ぶ。

「アル、私たちも」

 ナタリーもルイーゼを真似てアルの首に腕を回すと、アルにキスする。

「んんっ……」

 

 ほどなく再び、ルイーゼが先導しながら四人は大通りを進むと、路地裏に入る。

「あった! ここよ!」

 ルイーゼは他の三人にそう告げると、アレクの腕を引きながら赤い看板を掲げた路地裏の店に入る。

 アレクは呟く。

「ここって……」

 アルとナタリーも二人の後をついて店に入る。



 四人が入った店の店内は、相変わらず薄暗かった。

 照明は、壁や天井には、赤く色を塗ったガラスがはめ込まれたランタンが店内をピンク色に照らしている。

 店の席は、個室のような造りになっており、対面式の席ではなく、幅広く長いソファーの脇に小さなテーブルが置かれており、扉の代わりにカーテンで通路と仕切れるようになっていた。

 四人が入った店は、娼館などに一泊できない低所得者達や、逢引き向けの『睦事が出来る同伴酒場』であり、アレクとルイーゼは、以前、来たことがあった。



 アルとナタリーが店内の様子に驚いていると、無愛想な店員が四人に話し掛けてくる。

「いらっしゃい。四人二組の同伴かい?」

 ルイーゼが店員に答える。

「はい。席は向かいにして」

「あいよ。こっちへ」

 店員は、四人を店の奥に案内する。

 ルイーゼは少し頬を赤らめて、したり顔でアルに告げる。

「この店はね~、席に着いたら『連れて来た彼女を膝の上に抱く』のがルールなのよ」

 アルが驚く。

「ええっ!?」

 ナタリーは、驚くアルの隣でルイーゼの説明に赤い顔で大きく頷く。

 四人が歩いていると、途中の通路の席のカーテンの隙間から、個室席の中の様子が見える。

 幅広く長いソファーには、男が腰掛けており、膝の上に乗せた上半身裸の女性の胸を揉みしだきながら、口で胸を吸っていた。

 アルとナタリーはその様子に驚き、互いを意識して二人とも顔が赤くなる。

 店員は、アレクとルイーゼを席に案内すると注文を聞く。

「注文は?」

 ルイーゼが答える。

「麦酒とカクテルを」

 注文を聞いた店員はカーテンを閉めると二人の席を後にする。

 ルイーゼは、アレクの膝の上に座ると、両腕をアレクの首に回して耳元で囁く。

「ふふふ。初めてこの店に来た時を思い出すわ」

 アレクは、ルイーゼに口淫で直ぐに射精させられたことを思い出し、苦笑いする。

「はは……」



 次に店員は、アレクとルイーゼの席の通路を挟んで向かい側にアルとナタリーを案内すると、注文を聞く。

「注文は?」

 ナタリーが答える。

「麦酒とカクテルを」

 ナタリーは、緊張してソファーに座るアルの膝の上に座ると、両腕をアルの首に回して耳元で囁く。

「……このお店のルールよ」

 ナタリーは顔を紅潮させて、ルイーゼに教わったとおりにアルにそう告げる。

 店員が席にやって来る。

 店員は、ナタリーが注文した麦酒とカクテル、サービス品らしきおつまみを小さなテーブルの上に置くと、カーテンを閉めて足早に席から去っていった。

 ナタリーは、店員が持ってきたカクテルを一口飲む。

「……美味しい。アルも飲んでみて」

「うん」

 ルイーゼから教わったとおりにナタリーは、自分が飲んだカクテルをもう一口、自分の口に含むと、アルにキスする。

 ナタリーは、自分の口に含んだカクテルを、ゆっくりと口移しでアルに飲ませる。

「うっ……んんっ……」

 アルは、ナタリーから口移しでカクテルを飲む。

 ナタリーが口移しでアルに飲ませたカクテルは、口当たりが甘く飲みやすいものの、アルコールは強いものであった。 

 カクテルの強いアルコールで二人は更に酔いが回り、気分が高揚する。
 



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 アレクたちとジカイラ夫婦は、レストランでの食事を終え、店から出て大通りに出る。
 既に陽は沈んで辺りは暗くなっており、月明かりが照らす大通りは、道行く人の姿がまばらになっていた。
 ジカイラは口を開く。
「お前ら、休みだからって、あまり羽目を外すなよ?」
 そう言うとジカイラは、ヒナを連れて揚陸艇の方へ帰って行った。
 すかさずルイーゼはアレクと腕を組んで告げる。
「さ、アレク。デートしましょ!」
 ルイーゼの早業にエルザとナディアが驚く。
「ああっ!」 
「は、早い!」
 ルイーゼが、エルザとナディアに告げる。
「二人はレストランで一緒だったんだから、次は私の番よ」
 ナディアはエルザの肩を叩いて、退散を促す。
「まぁ、しょうがないわね。先に帰るとしましょ」
「む~」
 エルザは不満げに口を尖らせるが、ナディアと二人で揚陸艇の方へ帰って行った。
 ルイーゼの真似をしてナタリーもアルと腕を組み、微笑み掛ける。
「アル! 私たちもデートしましょ!」 
 アレクとルイーゼ、アルとナタリーの様子を見て、トゥルムが笑う。
「ははは! 皆、楽しんで来ると良い。 私は先に帰っているとしよう」
「拙僧も帰るとしよう」
 ドミトリーもトゥルムの後を追う。
 レストランの前には、アレクとルイーゼ、アルとナタリーが残る。
「行きましょ。ナタリー達とWデートよ」
 ルイーゼはそう言って微笑むと、ナタリーも笑顔で答える。
「アル、行きましょ」
 アルがナタリーに尋ねる。
「どこ行くんだ?」
 ナタリーは笑顔で答える。
「……任せて!」
 ルイーゼはアレクと腕を組みながら歩き出し、アルとナタリーは二人の後についていく。
 食事を終えてアルコールも入り、程よく酔った四人は、大通りの一角にある噴水に差し掛かる。
 様々な動物の彫像から水が流れ出る噴水の周辺は、ちょっとした公園のようになっていた。
 ベンチの前でルイーゼは立ち止まりアレクに尋ねる。
「ここ。……アレク。この場所、覚えてる?」
「ああ」
 そのベンチは、アレクとルイーゼが初めてキスしたベンチであった。
 ルイーゼはアレクの首に腕を回すと、アレクにキスする。
 アレクとルイーゼがキスするところを目の前で見ていたアルが呟く。
「ありゃ~。見せつけてくれるなぁ~」
 二人がキスするところを見ていたナタリーがアルを呼ぶ。
「アル、私たちも」
 ナタリーもルイーゼを真似てアルの首に腕を回すと、アルにキスする。
「んんっ……」
 ほどなく再び、ルイーゼが先導しながら四人は大通りを進むと、路地裏に入る。
「あった! ここよ!」
 ルイーゼは他の三人にそう告げると、アレクの腕を引きながら赤い看板を掲げた路地裏の店に入る。
 アレクは呟く。
「ここって……」
 アルとナタリーも二人の後をついて店に入る。
 四人が入った店の店内は、相変わらず薄暗かった。
 照明は、壁や天井には、赤く色を塗ったガラスがはめ込まれたランタンが店内をピンク色に照らしている。
 店の席は、個室のような造りになっており、対面式の席ではなく、幅広く長いソファーの脇に小さなテーブルが置かれており、扉の代わりにカーテンで通路と仕切れるようになっていた。
 四人が入った店は、娼館などに一泊できない低所得者達や、逢引き向けの『睦事が出来る同伴酒場』であり、アレクとルイーゼは、以前、来たことがあった。
 アルとナタリーが店内の様子に驚いていると、無愛想な店員が四人に話し掛けてくる。
「いらっしゃい。四人二組の同伴かい?」
 ルイーゼが店員に答える。
「はい。席は向かいにして」
「あいよ。こっちへ」
 店員は、四人を店の奥に案内する。
 ルイーゼは少し頬を赤らめて、したり顔でアルに告げる。
「この店はね~、席に着いたら『連れて来た彼女を膝の上に抱く』のがルールなのよ」
 アルが驚く。
「ええっ!?」
 ナタリーは、驚くアルの隣でルイーゼの説明に赤い顔で大きく頷く。
 四人が歩いていると、途中の通路の席のカーテンの隙間から、個室席の中の様子が見える。
 幅広く長いソファーには、男が腰掛けており、膝の上に乗せた上半身裸の女性の胸を揉みしだきながら、口で胸を吸っていた。
 アルとナタリーはその様子に驚き、互いを意識して二人とも顔が赤くなる。
 店員は、アレクとルイーゼを席に案内すると注文を聞く。
「注文は?」
 ルイーゼが答える。
「麦酒とカクテルを」
 注文を聞いた店員はカーテンを閉めると二人の席を後にする。
 ルイーゼは、アレクの膝の上に座ると、両腕をアレクの首に回して耳元で囁く。
「ふふふ。初めてこの店に来た時を思い出すわ」
 アレクは、ルイーゼに口淫で直ぐに射精させられたことを思い出し、苦笑いする。
「はは……」
 次に店員は、アレクとルイーゼの席の通路を挟んで向かい側にアルとナタリーを案内すると、注文を聞く。
「注文は?」
 ナタリーが答える。
「麦酒とカクテルを」
 ナタリーは、緊張してソファーに座るアルの膝の上に座ると、両腕をアルの首に回して耳元で囁く。
「……このお店のルールよ」
 ナタリーは顔を紅潮させて、ルイーゼに教わったとおりにアルにそう告げる。
 店員が席にやって来る。
 店員は、ナタリーが注文した麦酒とカクテル、サービス品らしきおつまみを小さなテーブルの上に置くと、カーテンを閉めて足早に席から去っていった。
 ナタリーは、店員が持ってきたカクテルを一口飲む。
「……美味しい。アルも飲んでみて」
「うん」
 ルイーゼから教わったとおりにナタリーは、自分が飲んだカクテルをもう一口、自分の口に含むと、アルにキスする。
 ナタリーは、自分の口に含んだカクテルを、ゆっくりと口移しでアルに飲ませる。
「うっ……んんっ……」
 アルは、ナタリーから口移しでカクテルを飲む。
 ナタリーが口移しでアルに飲ませたカクテルは、口当たりが甘く飲みやすいものの、アルコールは強いものであった。 
 カクテルの強いアルコールで二人は更に酔いが回り、気分が高揚する。