第百十四話 処女殺しとお嬢様の覚悟
ー/ー 大通りでキャスパーが衛兵達に連行されて行くのを見届けたアレクたちは、ジカイラ夫婦と一緒に通りの外れにあるレストランに入った。
レストランは老夫婦が切り盛りしており、持ち込みもできてアットホームな雰囲気であった。
店には、アレクたちの他に客の姿は無く、貸し切りといった状態であり、アレクたちは、四人掛けの席を三つくっつけて席に座る。
端から、ナタリー、ヒナ、ジカイラ、ルイーゼ、トゥルム。
向かい側に、アル、エルザ、アレク、ナディア、ドミトリーの順に座る。
店の老夫婦は、ナディアが買って持ち込んだ野菜の調理を快く引き受けてくれた。
アレクたちは、地元の名産である羊料理と酒を頼み、料理と酒を堪能しながら、先代キャスパー・ヨーイチ元男爵とキャスパー・ヨーイチ三世男爵の話で盛り上がる。
何時もならアレクの隣はルイーゼの特等席だが、今朝の一件もあり、アレクの隣にエルザとナディアが陣取って座っていた。
エルザは、羊肉を一切れフォークに刺すと、アレクに声を掛ける。
「はい、アレク。ア~ン」
エルザはそう言うと、フォークに刺した羊肉をアレクの口に運ぶ。
「ア~ン」
アレクはニヤけながら口を開け、エルザに羊肉を食べさせて貰う。
エルザの次には、ナディアが同様にアレクに料理を食べさせる。
「こっち向いて、アレク。ア~ン」
「ア~ン」
エルザとナディアの二人は『この機会を逃すまい』とアレクとイチャイチャしていたが、ルイーゼは微笑みながらその様子を見守っていた。
アレクたちの様子を見ていたジカイラがアレクに話し掛ける。
「アレク。お前、女の子にモテるんだな」
「え? そんな事は……」
ジカイラは、微笑みながら続ける。
「オレに隠さなくても良い。オレは『アレクの父さん』とは、士官学校時代からの親友だが、あいつも女の子には凄くモテていたぞ。追っ掛けの女の子たちがたくさん居たからな」
ジカイラは、アレクの置かれている状況を鑑み、ラインハルトという個人名は出さずに、『アレクの父さん』と呼んで話す。
ジカイラの話にアレクは驚く。
「そうなんですか!? ……オレ、女の子に悪戯しただけで怒られたんですけど」
ジカイラが笑う。
「ははは。あいつがか!? ……士官学校時代、あいつが貴族組のやつらから、なんて呼ばれていたか、知っているか?」
アレクは真顔で答える。
「いいえ。知りません」
ジカイラが続ける。
「『処女殺し』。……平民組、貴族組を問わず、たくさんの女の子たちを虜にしていたからな」
アレクだけでなく、その場にいる一同が驚く。
アレクが呟く。
「『処女殺し』って……。なんか、凄いな」
ジカイラの話を聞いたエルザは納得して口を開く。
「どおりで、アレクはモテるのね。遺伝だわ!」
ナディアも口を開く。
「前に飛行空母でアレクのお母さんを見たけど、凄い美人でアレクにそっくりだった。……アレクはお母さん似なのね」
トゥルムが口を開く。
「息子なら、両親に似るのは当然だろう」
ジカイラが口を開く。
「確かにな。……だが、あいつは、士官学校時代、あれだけ女の子にモテていても『アレクのお母さん』一筋だったぞ。相思相愛で、傍にいたオレから見ても理想のカップルだった」
アレクが呟く。
「……そうだったんですか。両親の学生時代の話なんて、初めて聞きました」
アレクは、ジカイラから両親の士官学校時代の話を聞き、飛行空母の収納棚の落書きを思い出して両親がどのような恋愛をしていたのか、想いを巡らせていた。
程なく、ルイーゼが手洗いに席を立つ。
ナタリーもルイーゼの後を追いかけて手洗いに向かう。
女性用の手洗い室でナタリーがルイーゼに話し掛ける。
「ルイーゼ。相談があるんだけど……」
「どうしたの?」
「その……、どうしたら、ルイーゼとアレクのようになれるの?」
「私とアレクのようにって?」
ナタリーは頬を赤らめ恥ずかしそうにルイーゼに告げる。
「その……一緒に寝たり、抱かれたり……とか……」
ナタリーは、お嬢様育ちであり、男女の睦事の知識や経験は無く、エルザやルイーゼから教えて貰った範囲でしか知らなかった。
「ナタリーは、アルを誘ったりしないの?」
「誘うって?」
「抱いてくれるように、アルをその気にさせるとか……」
ナタリーは覚悟を決めて、真っ赤な顔で真剣に尋ねる。
「……男の人を『その気にさせる』って、どうすればいいの?」
ルイーゼが男性器を手で握って口で咥える素振りをしながら話す。
「前にエルザが言ってたとおりにやれば大丈夫よ。口でしてあげれば……」
「ええっ!? そんな、いきなり口でなんて。……できないよ」
ナタリーの答えを聞いたルイーゼは、少しの間、考える。
「……そうだ。この後、私とアレク、ナタリーとアルの四人でWデートしましょ。……良い店があるの」
ナタリーが不思議そうに尋ねる。
「良い店?」
ルイーゼは、したり顔でナタリーに伝える。
「そう。……男の人が、彼女とえっちな事がしたくなる、良い店よ」
二人は、色々と手順について話し確認すると、手洗いを後にする。
レストランは老夫婦が切り盛りしており、持ち込みもできてアットホームな雰囲気であった。
店には、アレクたちの他に客の姿は無く、貸し切りといった状態であり、アレクたちは、四人掛けの席を三つくっつけて席に座る。
端から、ナタリー、ヒナ、ジカイラ、ルイーゼ、トゥルム。
向かい側に、アル、エルザ、アレク、ナディア、ドミトリーの順に座る。
店の老夫婦は、ナディアが買って持ち込んだ野菜の調理を快く引き受けてくれた。
アレクたちは、地元の名産である羊料理と酒を頼み、料理と酒を堪能しながら、先代キャスパー・ヨーイチ元男爵とキャスパー・ヨーイチ三世男爵の話で盛り上がる。
何時もならアレクの隣はルイーゼの特等席だが、今朝の一件もあり、アレクの隣にエルザとナディアが陣取って座っていた。
エルザは、羊肉を一切れフォークに刺すと、アレクに声を掛ける。
「はい、アレク。ア~ン」
エルザはそう言うと、フォークに刺した羊肉をアレクの口に運ぶ。
「ア~ン」
アレクはニヤけながら口を開け、エルザに羊肉を食べさせて貰う。
エルザの次には、ナディアが同様にアレクに料理を食べさせる。
「こっち向いて、アレク。ア~ン」
「ア~ン」
エルザとナディアの二人は『この機会を逃すまい』とアレクとイチャイチャしていたが、ルイーゼは微笑みながらその様子を見守っていた。
アレクたちの様子を見ていたジカイラがアレクに話し掛ける。
「アレク。お前、女の子にモテるんだな」
「え? そんな事は……」
ジカイラは、微笑みながら続ける。
「オレに隠さなくても良い。オレは『アレクの父さん』とは、士官学校時代からの親友だが、あいつも女の子には凄くモテていたぞ。追っ掛けの女の子たちがたくさん居たからな」
ジカイラは、アレクの置かれている状況を鑑み、ラインハルトという個人名は出さずに、『アレクの父さん』と呼んで話す。
ジカイラの話にアレクは驚く。
「そうなんですか!? ……オレ、女の子に悪戯しただけで怒られたんですけど」
ジカイラが笑う。
「ははは。あいつがか!? ……士官学校時代、あいつが貴族組のやつらから、なんて呼ばれていたか、知っているか?」
アレクは真顔で答える。
「いいえ。知りません」
ジカイラが続ける。
「『処女殺し』。……平民組、貴族組を問わず、たくさんの女の子たちを虜にしていたからな」
アレクだけでなく、その場にいる一同が驚く。
アレクが呟く。
「『処女殺し』って……。なんか、凄いな」
ジカイラの話を聞いたエルザは納得して口を開く。
「どおりで、アレクはモテるのね。遺伝だわ!」
ナディアも口を開く。
「前に飛行空母でアレクのお母さんを見たけど、凄い美人でアレクにそっくりだった。……アレクはお母さん似なのね」
トゥルムが口を開く。
「息子なら、両親に似るのは当然だろう」
ジカイラが口を開く。
「確かにな。……だが、あいつは、士官学校時代、あれだけ女の子にモテていても『アレクのお母さん』一筋だったぞ。相思相愛で、傍にいたオレから見ても理想のカップルだった」
アレクが呟く。
「……そうだったんですか。両親の学生時代の話なんて、初めて聞きました」
アレクは、ジカイラから両親の士官学校時代の話を聞き、飛行空母の収納棚の落書きを思い出して両親がどのような恋愛をしていたのか、想いを巡らせていた。
程なく、ルイーゼが手洗いに席を立つ。
ナタリーもルイーゼの後を追いかけて手洗いに向かう。
女性用の手洗い室でナタリーがルイーゼに話し掛ける。
「ルイーゼ。相談があるんだけど……」
「どうしたの?」
「その……、どうしたら、ルイーゼとアレクのようになれるの?」
「私とアレクのようにって?」
ナタリーは頬を赤らめ恥ずかしそうにルイーゼに告げる。
「その……一緒に寝たり、抱かれたり……とか……」
ナタリーは、お嬢様育ちであり、男女の睦事の知識や経験は無く、エルザやルイーゼから教えて貰った範囲でしか知らなかった。
「ナタリーは、アルを誘ったりしないの?」
「誘うって?」
「抱いてくれるように、アルをその気にさせるとか……」
ナタリーは覚悟を決めて、真っ赤な顔で真剣に尋ねる。
「……男の人を『その気にさせる』って、どうすればいいの?」
ルイーゼが男性器を手で握って口で咥える素振りをしながら話す。
「前にエルザが言ってたとおりにやれば大丈夫よ。口でしてあげれば……」
「ええっ!? そんな、いきなり口でなんて。……できないよ」
ナタリーの答えを聞いたルイーゼは、少しの間、考える。
「……そうだ。この後、私とアレク、ナタリーとアルの四人でWデートしましょ。……良い店があるの」
ナタリーが不思議そうに尋ねる。
「良い店?」
ルイーゼは、したり顔でナタリーに伝える。
「そう。……男の人が、彼女とえっちな事がしたくなる、良い店よ」
二人は、色々と手順について話し確認すると、手洗いを後にする。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
おすすめ作品を読み込み中です…
作者の他の作品
この作者の他作品はありません。
この作品と似た作品
似た傾向の作品は見つかりませんでした。
この作品を読んだ人が読んでいる作品
読者の傾向からおすすめできる作品がありませんでした。
おすすめ作品は現在準備中です。
おすすめ作品の取得に失敗しました。時間をおいて再度お試しください。
大通りでキャスパーが衛兵達に連行されて行くのを見届けたアレクたちは、ジカイラ夫婦と一緒に通りの外れにあるレストランに入った。
レストランは老夫婦が切り盛りしており、持ち込みもできてアットホームな雰囲気であった。
店には、アレクたちの他に客の姿は無く、貸し切りといった状態であり、アレクたちは、四人掛けの席を三つくっつけて席に座る。
端から、ナタリー、ヒナ、ジカイラ、ルイーゼ、トゥルム。
向かい側に、アル、エルザ、アレク、ナディア、ドミトリーの順に座る。
店の老夫婦は、ナディアが買って持ち込んだ野菜の調理を快く引き受けてくれた。
アレクたちは、地元の名産である羊料理と酒を頼み、料理と酒を堪能しながら、先代キャスパー・ヨーイチ元男爵とキャスパー・ヨーイチ三世男爵の話で盛り上がる。
何時もならアレクの隣はルイーゼの特等席だが、今朝の一件もあり、アレクの隣にエルザとナディアが陣取って座っていた。
エルザは、羊肉を一切れフォークに刺すと、アレクに声を掛ける。
「はい、アレク。ア~ン」
エルザはそう言うと、フォークに刺した羊肉をアレクの口に運ぶ。
「ア~ン」
アレクはニヤけながら口を開け、エルザに羊肉を食べさせて貰う。
エルザの次には、ナディアが同様にアレクに料理を食べさせる。
「こっち向いて、アレク。ア~ン」
「ア~ン」
エルザとナディアの二人は『この機会を逃すまい』とアレクとイチャイチャしていたが、ルイーゼは微笑みながらその様子を見守っていた。
アレクたちの様子を見ていたジカイラがアレクに話し掛ける。
「アレク。お前、女の子にモテるんだな」
「え? そんな事は……」
ジカイラは、微笑みながら続ける。
「オレに隠さなくても良い。オレは『アレクの父さん』とは、士官学校時代からの親友だが、あいつも女の子には凄くモテていたぞ。追っ掛けの女の子たちがたくさん居たからな」
ジカイラは、アレクの置かれている状況を鑑み、ラインハルトという個人名は出さずに、『アレクの父さん』と呼んで話す。
ジカイラの話にアレクは驚く。
「そうなんですか!? ……オレ、女の子に悪戯しただけで怒られたんですけど」
ジカイラが笑う。
「ははは。あいつがか!? ……士官学校時代、あいつが貴族組のやつらから、なんて呼ばれていたか、知っているか?」
アレクは真顔で答える。
「いいえ。知りません」
ジカイラが続ける。
「『|処女《ヴァージン》|殺し《・キラー》』。……平民組、貴族組を問わず、たくさんの女の子たちを虜にしていたからな」
アレクだけでなく、その場にいる一同が驚く。
アレクが呟く。
「『|処女《ヴァージン》|殺し《・キラー》』って……。なんか、凄いな」
ジカイラの話を聞いたエルザは納得して口を開く。
「どおりで、アレクはモテるのね。遺伝だわ!」
ナディアも口を開く。
「前に飛行空母でアレクのお母さんを見たけど、凄い美人でアレクにそっくりだった。……アレクはお母さん似なのね」
トゥルムが口を開く。
「息子なら、両親に似るのは当然だろう」
ジカイラが口を開く。
「確かにな。……だが、あいつは、士官学校時代、あれだけ女の子にモテていても『アレクのお母さん』一筋だったぞ。相思相愛で、傍にいたオレから見ても理想のカップルだった」
アレクが呟く。
「……そうだったんですか。両親の学生時代の話なんて、初めて聞きました」
アレクは、ジカイラから両親の士官学校時代の話を聞き、飛行空母の収納棚の落書きを思い出して両親がどのような恋愛をしていたのか、想いを巡らせていた。
程なく、ルイーゼが手洗いに席を立つ。
ナタリーもルイーゼの後を追いかけて手洗いに向かう。
女性用の手洗い室でナタリーがルイーゼに話し掛ける。
「ルイーゼ。相談があるんだけど……」
「どうしたの?」
「その……、どうしたら、ルイーゼとアレクのようになれるの?」
「私とアレクのようにって?」
ナタリーは頬を赤らめ恥ずかしそうにルイーゼに告げる。
「その……一緒に寝たり、抱かれたり……とか……」
ナタリーは、お嬢様育ちであり、男女の睦事の知識や経験は無く、エルザやルイーゼから教えて貰った範囲でしか知らなかった。
「ナタリーは、アルを誘ったりしないの?」
「誘うって?」
「抱いてくれるように、アルをその気にさせるとか……」
ナタリーは覚悟を決めて、真っ赤な顔で真剣に尋ねる。
「……男の人を『その気にさせる』って、どうすればいいの?」
ルイーゼが男性器を手で握って口で咥える素振りをしながら話す。
「前にエルザが言ってたとおりにやれば大丈夫よ。口でしてあげれば……」
「ええっ!? そんな、いきなり口でなんて。……できないよ」
ナタリーの答えを聞いたルイーゼは、少しの間、考える。
「……そうだ。この後、私とアレク、ナタリーとアルの四人でWデートしましょ。……良い店があるの」
ナタリーが不思議そうに尋ねる。
「良い店?」
ルイーゼは、したり顔でナタリーに伝える。
「そう。……男の人が、彼女とえっちな事がしたくなる、良い店よ」
二人は、色々と手順について話し確認すると、手洗いを後にする。