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3.旦那様が冒険中にしたくなっちゃって……?(2/2)

ー/ー



*このエピソードの要素 #野外 #ロマンス #洗いっこ #駅弁*



 時は来た。
 ついにマムーシュ・ドラゴンが巣穴から姿を現した。

 ブラウンゴールドと黒の模様のある体色に、猫のような瞳、そして小さな手足と2本角。
 母である彼女は大きく膨らんだ腹を重そうに引きずって、手頃な岩場にゴロンと寝っ転がる。
 うとうとしながら、日向ぼっこだ。

 ゴルバッシュは既に配置に着いていた。
 背後の岩場で、クロスボウを構えてチャンスを伺っている。

 へパスミスはキャンプしている岩場から様子を窺がっていた。
 (流石、傭兵になる前は軍兵だっただけあるわ。
 猛毒持ちで好戦的、しかも子持ちで更に気性が荒いこのマムーシュ・ドラゴン。
 並の冒険者なら近付く事を躊躇う所、一切の恐れを見せず淡々と事を進める……。)

 彼に気付かないマムーシュ・ドラゴン。
 へパスミスが予め、ゴルバッシュの存在を隠す魔法呪文を唱えているお陰だ。しかし、これも完全ではなく無闇に前に出たりすればドラゴンに見つかる。

 順調な運びに、したり顔のへパスミス。 
 (よしよし。
 あとは鱗を射て、落として一度撤退。ドラゴンが去るのを待ってから鱗を回収して終わり。

 マムーシュ・ドラゴンの鱗は脱皮で良く落ちるくらいだから、クロスボウの衝撃で十分。鱗も、痛覚の鈍い尻尾の付け根の部分だし、取っても彼女には痒みにも感じないでしょうね。)

 へパスミスは手を挙げて合図した。
 ゴルバッシュはそれを見て頷く。
 狙いを定め、トリガーに指をかける。

 だがその時、ドラゴンが動いた。
 鎌首をもたげ、彼の方を見て威嚇する。

 トラブルに、焦るへパスミス。
「嘘?!気付かれた!?
 ……いや違う!ゴルバッシュ、後ろ!!」

 ゴルバッシュが振り返ると、そこにはリザードマンの群れがいた。
「こいつらもドラゴンを狙っているのか!?それとも俺狙いか……!」
 ゴルバッシュは武器をメインの大盾と手斧に切り替える。これもエメラルド・ドラゴンが素材だ。

 リザードマン達は石槍や弓などの原始的な武器で、ゴルバッシュを狙う。
 彼は斧でリザードマン達を殴るように切り裂き、盾で殴って骨を折る。

「ゴルバッシュ!避けて!!」

 背後からドラゴンの噛み付き攻撃。
 大盾で防ぐゴル。大津波のような迫力のそれの顔面を、盾で殴って怯ませる。
 鬼の形相に、ドラゴンの鱗の細かい破片が飛び散る。

 (噛み付きと毒攻撃の当たらない場所は……!後頭部か!)
 彼は嵐のように暴れるドラゴンの首へ跳んでしがみ付く。
 ドラゴンの咆哮に負けない声量で吠える。
「ォオオオオオオッッッ!!!!」

 激しい揺れの中、しかもただでさえ鎧が重いというのに、腕の力だけでドラゴンの後頭部まで登る。

「キュクッ?!」
 背後が見えないドラゴンは彼を見失い、ターゲットをリザードマン達に切り替えた。
 毒のブレスで彼らを弱らせ、カエルを喰らう蛇のように噛んで飲み込んで食い尽くした。

 ゴルバッシュは隙を見て、ドラゴンの背中を滑り降り、尻尾の辺りで斧を振った。
 斬撃の煌めきからエメラルドグリーンの火花が飛び散り、鱗が一枚ポロリと外れる。

 彼はビート板と同じ大きさのそれを拾い、脇に抱えて撤退する。
 興奮して追って来るドラゴン。
 何かを吐く構え。

 (猛毒のブレスが来る!!盾でどこまで防げるか……!)
 ゴルが意を決して盾を構えたその時。
 ドラゴンは明後日の方向を向いた。

 その方向には、”別の”ゴルバッシュ。

 (魔法で作った俺の残像!へパスミスの魔法か?)
 ゴルバッシュは彼女の方を見た。
 彼女は手に奇妙な魔法陣入りのグローブを装備し、そこから緑色の光を放っていた。魔法が放てるグローブだ。

 彼女は頷く。
 ゴルバッシュも頷き返し、その場を離脱した。

 ゴルバッシュは鱗を手に、テント前のへパスミスに歩み寄る。
 へパスミスはグローブで彼の大盾を小突いてきた。
 盾で軽く小突き返すゴルバッシュ。
 不敵な笑みを浮かべる2人。長年潜り抜けてきた修羅場で交わして来た儀礼。
「流石、私だけの最強の護衛。
 今日も完璧ね。」
「最良の援護、感謝する。」



***



 無事に材料を手に入れ、2人は帰路に就いた。

 途中、湯気を立ち上らせて湧き上がる泉を発見した。
「あ、天然の温泉!
 うん。温度も人のお風呂と同じくらいかなーー?」

 それまで普通に談笑していた2人だが、急に互いにそっぽを向いて黙った。 

 沈黙の末、へパスミスは「よしっ……!」と小声で気合の声を発して、荷物を手頃な所に置いた。
 そして、服を脱ぎ始める。

 襟を開き、裾を捲り、一気に脱ぐ。
 生肌の腹や、すらっとした背筋、パステルブルーのふわふわとしたブラジャー。
 出っ張った胸の所だけ、すんなり脱げずに引っ掛かかり、無理矢理通した後に重そうに震える。
 ゴワゴワと厚いパンツも、前屈みになって下ろす。後ろに突き出された尻が剥き出しになる。
 柔らかな尻肉に食い込んだ白いショーツ。

 ゴルバッシュは自然と一歩踏み出していた。
「入って……いくのか……?」

 へパスミスは背中にあるブラジャーの留め具を外しながら、顔だけ振り返る。
「ほら!日が暮れるまでには家に帰りたいから、早く入っちゃうわよ!」
 いつもの態度を装っているが顔が赤い。
 そして、動きが艶かしくモゾモゾとした感じだ。
 股を固く閉じたまま、ショーツを腿に食い込ませて撫でるように脱ぐ。

 ゴルバッシュは久しぶりに見る肌色の量に、体の奥が疼く。
 (やたら尻を見せるように不自然に突き出して、横振りして……?——。
 ……って、『今ここでしろ!』って誘ってるのかっ!!分かりにくっ!)
 彼も荷物を置いて鎧を脱いだ。
 裸になって、肉厚の筋肉質な肉体を晒す。鎧姿の時より体積が多い気がするのは気のせいだ。

 へパスミスは胸に腕を這わせて隠しながら縁の所でしゃがむ。
 髪が湯に入らないようにまとめて結び直すと、空いた手で湯を掬って掛け湯する。
 腕や閉じた股が濡れて雫が流れる。

 彼女の後ろから大きな影が密着してくる。
「ゴル……♡」
 彼はしゃがんで彼女の胸を隠している手を握っていた。もう片方の手は彼女の腰に触れている。
「時間がないなら洗うのを分担するぞ……。」
 彼の顎で頬や鼻筋を押し当て、吐息を漏らすへパスミス。
「優しく……お願いね♡」

 2人は湯の中に入った。
 立ったまま向き合い、持って来ていた石鹸を手で泡立て、互いの体を洗う。
 
 へパスミスが片手で自分の胸を隠したまま、ゴルバッシュの太い二の腕や厚い胸板を手の平で摩り洗う。
「はぁ♡」
 彼女は彼の体にうっとりしていた。声が甘くなるのを隠し切れない。
 
 ゴルバッシュは彼女の手首を掴む。胸を隠している方だ。
「そう固く守られたら、上手く洗えん……。」
 彼女の無理矢理腕を引き剥がす。
「ぁっん♡」
 解放された乳房が柔らかに震え、乳輪・乳頭が露わになる。
 ゴルバッシュは正面から彼女の乳房を手の平で回すように摩る。
「ふん♡は……ぁ……♡」
 乳頭をこねくり回される快感に、頭を横に倒してふらつくへパスミス。
 ゴルバッシュは彼女の背後に立つ。後ろから腕を回し、谷間も下乳も撫でて洗う。
 彼も彼女の声に欲情し始め、耐えられず乳房を鷲掴みにした。小刻みに握って揉む。
「だめぇ♡まだ洗っていない所が……。」
 へパスミスは腰をくねらせて暴れた。彼女の尻肉と股下の肉が彼の肉棒を擦る。
 股間を擦られて彼が怯んだ隙に、彼女は後ろに手を伸ばして彼の肉棒を握った。扱くようにして洗ってやる。
「ぅむ……!」

 ゴルバッシュは彼女にしゃがんで覆い被さるように、優しく押し倒した。
 彼女の股下に手を突っ込んで摩る。
「ま……♡まだ指を奥に挿れちゃ、だめ……♡」
 彼女が股を閉じて彼の腕を止めるので、彼は彼女の腿を持って足を上げさせた。
 手を熊手のようにして、開け広げられた股下を摩る。広範囲の刺激。
 彼女は彼が更にその部分を覗き込んで息を乱すので、羞恥で腰を暴れさせた。
 しかし、彼にガッチリ固められて上手く防げない。それが快楽を強める。
「……んこ、ャリすぎぃ!♡ぃっちゃぅ!!♡」
 
 ゴルバッシュは彼女を四つん這いにさせた。
「もう待てん……!もういいな?!
 やるぞ!!」
 彼女が返事する前に肉棒を突っ込む。
「ゃああっん!♡」

 へパスミスは彼に激しく全身を揺らされた。
 擦りの速さと腰振りの荒さから、我慢から解放された快感が彼女に伝わる。それが彼女の膣を、溢れる湯のように愛液で満たす。
 
「もっと抱きしめて♡」
 へパスミスが嘆願すると、ゴルバッシュは体勢を変えた。
 彼はあぐらをかいて座り、その上に彼女を乗せて挿れる。
 望み通り、彼女を抱きしめて背中を摩る。
 更に首を伸ばし、彼女に顔を寄せる。
「今朝の約束を……覚えているか……!」
 
「当たり前でしょ……♡」
 へパスミスは瞬時に理解し、彼に唇を重ねた。

 一緒に上下に揺れながら、舌の生温かさと、吐息・顔の熱さを感じ合う。
 繋がった下半身の一部は、自分の体がどちらなのか、感覚を狂わせる。
 
「ふんぅううううっ!!!♡ンンンンンンッッッッッーー!!!!!♡
 ——……♡」
 へパスミスはキスしたまま絶頂した。
 目を閉じ、脱力し、彼にもたれかかる。

 (ゴル……これをしたかったんでしょ?
 貴方の全部を出して……。)
 へパスミスは声に出さず、伝えた。
 そして、それは繋がらずとも伝わった。

 ゴルバッシュはキスから解放し、吠えた。
 彼女の膣から鼓動を感じながら、自分から最後の一滴まで絞り出す。
 
 彼はキスから解放した。
 彼女を仰向けにして顔を寄せる。
「まだ解放させんぞ……いいな?」
 彼女は恥じらいながらも微笑む。彼の腰に手を回し、彼の唇と牙を舐めた。
「満足するまでして……♡私が落ちちゃうまで……。」  
 
 2人は湯に抱かれながら、接合を続けた。



***



 そして、暫くして——。

 呆然とするゴルバッシュ。
 隣には顔を赤らめたまま完全に寝落ちたへパスミス。
「しまった……。
 日が暮れる前に家に帰るつもりが……夢中になってすっかり夜になってしまった。
 コイツも起きないし……。」

 結局その場でもう一晩野宿する事になった。
 彼がまだ足りず、また懲りずに寝た彼女を眺めて1人で自慰したのは内緒である。

 彼女にも内緒の彼だけの幸せの時間。それは彼女の安らぎの顔、らしい。
 

 


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次のエピソードへ進む 4.ずっと、貴方の胸の中で(1/2)


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 時は来た。
 ついにマムーシュ・ドラゴンが巣穴から姿を現した。
 ブラウンゴールドと黒の模様のある体色に、猫のような瞳、そして小さな手足と2本角。
 母である彼女は大きく膨らんだ腹を重そうに引きずって、手頃な岩場にゴロンと寝っ転がる。
 うとうとしながら、日向ぼっこだ。
 ゴルバッシュは既に配置に着いていた。
 背後の岩場で、クロスボウを構えてチャンスを伺っている。
 へパスミスはキャンプしている岩場から様子を窺がっていた。
 (流石、傭兵になる前は軍兵だっただけあるわ。
 猛毒持ちで好戦的、しかも子持ちで更に気性が荒いこのマムーシュ・ドラゴン。
 並の冒険者なら近付く事を躊躇う所、一切の恐れを見せず淡々と事を進める……。)
 彼に気付かないマムーシュ・ドラゴン。
 へパスミスが予め、ゴルバッシュの存在を隠す魔法呪文を唱えているお陰だ。しかし、これも完全ではなく無闇に前に出たりすればドラゴンに見つかる。
 順調な運びに、したり顔のへパスミス。 
 (よしよし。
 あとは鱗を射て、落として一度撤退。ドラゴンが去るのを待ってから鱗を回収して終わり。
 マムーシュ・ドラゴンの鱗は脱皮で良く落ちるくらいだから、クロスボウの衝撃で十分。鱗も、痛覚の鈍い尻尾の付け根の部分だし、取っても彼女には痒みにも感じないでしょうね。)
 へパスミスは手を挙げて合図した。
 ゴルバッシュはそれを見て頷く。
 狙いを定め、トリガーに指をかける。
 だがその時、ドラゴンが動いた。
 鎌首をもたげ、彼の方を見て威嚇する。
 トラブルに、焦るへパスミス。
「嘘?!気付かれた!?
 ……いや違う!ゴルバッシュ、後ろ!!」
 ゴルバッシュが振り返ると、そこにはリザードマンの群れがいた。
「こいつらもドラゴンを狙っているのか!?それとも俺狙いか……!」
 ゴルバッシュは武器をメインの大盾と手斧に切り替える。これもエメラルド・ドラゴンが素材だ。
 リザードマン達は石槍や弓などの原始的な武器で、ゴルバッシュを狙う。
 彼は斧でリザードマン達を殴るように切り裂き、盾で殴って骨を折る。
「ゴルバッシュ!避けて!!」
 背後からドラゴンの噛み付き攻撃。
 大盾で防ぐゴル。大津波のような迫力のそれの顔面を、盾で殴って怯ませる。
 鬼の形相に、ドラゴンの鱗の細かい破片が飛び散る。
 (噛み付きと毒攻撃の当たらない場所は……!後頭部か!)
 彼は嵐のように暴れるドラゴンの首へ跳んでしがみ付く。
 ドラゴンの咆哮に負けない声量で吠える。
「ォオオオオオオッッッ!!!!」
 激しい揺れの中、しかもただでさえ鎧が重いというのに、腕の力だけでドラゴンの後頭部まで登る。
「キュクッ?!」
 背後が見えないドラゴンは彼を見失い、ターゲットをリザードマン達に切り替えた。
 毒のブレスで彼らを弱らせ、カエルを喰らう蛇のように噛んで飲み込んで食い尽くした。
 ゴルバッシュは隙を見て、ドラゴンの背中を滑り降り、尻尾の辺りで斧を振った。
 斬撃の煌めきからエメラルドグリーンの火花が飛び散り、鱗が一枚ポロリと外れる。
 彼はビート板と同じ大きさのそれを拾い、脇に抱えて撤退する。
 興奮して追って来るドラゴン。
 何かを吐く構え。
 (猛毒のブレスが来る!!盾でどこまで防げるか……!)
 ゴルが意を決して盾を構えたその時。
 ドラゴンは明後日の方向を向いた。
 その方向には、”別の”ゴルバッシュ。
 (魔法で作った俺の残像!へパスミスの魔法か?)
 ゴルバッシュは彼女の方を見た。
 彼女は手に奇妙な魔法陣入りのグローブを装備し、そこから緑色の光を放っていた。魔法が放てるグローブだ。
 彼女は頷く。
 ゴルバッシュも頷き返し、その場を離脱した。
 ゴルバッシュは鱗を手に、テント前のへパスミスに歩み寄る。
 へパスミスはグローブで彼の大盾を小突いてきた。
 盾で軽く小突き返すゴルバッシュ。
 不敵な笑みを浮かべる2人。長年潜り抜けてきた修羅場で交わして来た儀礼。
「流石、私だけの最強の護衛。
 今日も完璧ね。」
「最良の援護、感謝する。」
***
 無事に材料を手に入れ、2人は帰路に就いた。
 途中、湯気を立ち上らせて湧き上がる泉を発見した。
「あ、天然の温泉!
 うん。温度も人のお風呂と同じくらいかなーー?」
 それまで普通に談笑していた2人だが、急に互いにそっぽを向いて黙った。 
 沈黙の末、へパスミスは「よしっ……!」と小声で気合の声を発して、荷物を手頃な所に置いた。
 そして、服を脱ぎ始める。
 襟を開き、裾を捲り、一気に脱ぐ。
 生肌の腹や、すらっとした背筋、パステルブルーのふわふわとしたブラジャー。
 出っ張った胸の所だけ、すんなり脱げずに引っ掛かかり、無理矢理通した後に重そうに震える。
 ゴワゴワと厚いパンツも、前屈みになって下ろす。後ろに突き出された尻が剥き出しになる。
 柔らかな尻肉に食い込んだ白いショーツ。
 ゴルバッシュは自然と一歩踏み出していた。
「入って……いくのか……?」
 へパスミスは背中にあるブラジャーの留め具を外しながら、顔だけ振り返る。
「ほら!日が暮れるまでには家に帰りたいから、早く入っちゃうわよ!」
 いつもの態度を装っているが顔が赤い。
 そして、動きが艶かしくモゾモゾとした感じだ。
 股を固く閉じたまま、ショーツを腿に食い込ませて撫でるように脱ぐ。
 ゴルバッシュは久しぶりに見る肌色の量に、体の奥が疼く。
 (やたら尻を見せるように不自然に突き出して、横振りして……?——。
 ……って、『今ここでしろ!』って誘ってるのかっ!!分かりにくっ!)
 彼も荷物を置いて鎧を脱いだ。
 裸になって、肉厚の筋肉質な肉体を晒す。鎧姿の時より体積が多い気がするのは気のせいだ。
 へパスミスは胸に腕を這わせて隠しながら縁の所でしゃがむ。
 髪が湯に入らないようにまとめて結び直すと、空いた手で湯を掬って掛け湯する。
 腕や閉じた股が濡れて雫が流れる。
 彼女の後ろから大きな影が密着してくる。
「ゴル……♡」
 彼はしゃがんで彼女の胸を隠している手を握っていた。もう片方の手は彼女の腰に触れている。
「時間がないなら洗うのを分担するぞ……。」
 彼の顎で頬や鼻筋を押し当て、吐息を漏らすへパスミス。
「優しく……お願いね♡」
 2人は湯の中に入った。
 立ったまま向き合い、持って来ていた石鹸を手で泡立て、互いの体を洗う。
 へパスミスが片手で自分の胸を隠したまま、ゴルバッシュの太い二の腕や厚い胸板を手の平で摩り洗う。
「はぁ♡」
 彼女は彼の体にうっとりしていた。声が甘くなるのを隠し切れない。
 ゴルバッシュは彼女の手首を掴む。胸を隠している方だ。
「そう固く守られたら、上手く洗えん……。」
 彼女の無理矢理腕を引き剥がす。
「ぁっん♡」
 解放された乳房が柔らかに震え、乳輪・乳頭が露わになる。
 ゴルバッシュは正面から彼女の乳房を手の平で回すように摩る。
「ふん♡は……ぁ……♡」
 乳頭をこねくり回される快感に、頭を横に倒してふらつくへパスミス。
 ゴルバッシュは彼女の背後に立つ。後ろから腕を回し、谷間も下乳も撫でて洗う。
 彼も彼女の声に欲情し始め、耐えられず乳房を鷲掴みにした。小刻みに握って揉む。
「だめぇ♡まだ洗っていない所が……。」
 へパスミスは腰をくねらせて暴れた。彼女の尻肉と股下の肉が彼の肉棒を擦る。
 股間を擦られて彼が怯んだ隙に、彼女は後ろに手を伸ばして彼の肉棒を握った。扱くようにして洗ってやる。
「ぅむ……!」
 ゴルバッシュは彼女にしゃがんで覆い被さるように、優しく押し倒した。
 彼女の股下に手を突っ込んで摩る。
「ま……♡まだ指を奥に挿れちゃ、だめ……♡」
 彼女が股を閉じて彼の腕を止めるので、彼は彼女の腿を持って足を上げさせた。
 手を熊手のようにして、開け広げられた股下を摩る。広範囲の刺激。
 彼女は彼が更にその部分を覗き込んで息を乱すので、羞恥で腰を暴れさせた。
 しかし、彼にガッチリ固められて上手く防げない。それが快楽を強める。
「……んこ、ャリすぎぃ!♡ぃっちゃぅ!!♡」
 ゴルバッシュは彼女を四つん這いにさせた。
「もう待てん……!もういいな?!
 やるぞ!!」
 彼女が返事する前に肉棒を突っ込む。
「ゃああっん!♡」
 へパスミスは彼に激しく全身を揺らされた。
 擦りの速さと腰振りの荒さから、我慢から解放された快感が彼女に伝わる。それが彼女の膣を、溢れる湯のように愛液で満たす。
「もっと抱きしめて♡」
 へパスミスが嘆願すると、ゴルバッシュは体勢を変えた。
 彼はあぐらをかいて座り、その上に彼女を乗せて挿れる。
 望み通り、彼女を抱きしめて背中を摩る。
 更に首を伸ばし、彼女に顔を寄せる。
「今朝の約束を……覚えているか……!」
「当たり前でしょ……♡」
 へパスミスは瞬時に理解し、彼に唇を重ねた。
 一緒に上下に揺れながら、舌の生温かさと、吐息・顔の熱さを感じ合う。
 繋がった下半身の一部は、自分の体がどちらなのか、感覚を狂わせる。
「ふんぅううううっ!!!♡ンンンンンンッッッッッーー!!!!!♡
 ——……♡」
 へパスミスはキスしたまま絶頂した。
 目を閉じ、脱力し、彼にもたれかかる。
 (ゴル……これをしたかったんでしょ?
 貴方の全部を出して……。)
 へパスミスは声に出さず、伝えた。
 そして、それは繋がらずとも伝わった。
 ゴルバッシュはキスから解放し、吠えた。
 彼女の膣から鼓動を感じながら、自分から最後の一滴まで絞り出す。
 彼はキスから解放した。
 彼女を仰向けにして顔を寄せる。
「まだ解放させんぞ……いいな?」
 彼女は恥じらいながらも微笑む。彼の腰に手を回し、彼の唇と牙を舐めた。
「満足するまでして……♡私が落ちちゃうまで……。」  
 2人は湯に抱かれながら、接合を続けた。
***
 そして、暫くして——。
 呆然とするゴルバッシュ。
 隣には顔を赤らめたまま完全に寝落ちたへパスミス。
「しまった……。
 日が暮れる前に家に帰るつもりが……夢中になってすっかり夜になってしまった。
 コイツも起きないし……。」
 結局その場でもう一晩野宿する事になった。
 彼がまだ足りず、また懲りずに寝た彼女を眺めて1人で自慰したのは内緒である。
 彼女にも内緒の彼だけの幸せの時間。それは彼女の安らぎの顔、らしい。