8.旦那様になる貴方に誓います(1/2)
ー/ー*(1/2)のエピソードの要素 #ロマンス #ムラムラ #我慢 #夢精 #純愛 #告白*
自称天才で美人の女鍛冶屋「ヘパスミス」。
全身フルアーマーのゴリマッチョ傭兵「ゴルバッシュ」。
2人は今でこそ夫婦だが、最初は主人とボディーガードの間柄だった。
へパスミスは5年前くらいにゴルバッシュと酒場で出会った。
彼を拳の力でボディーガードにし、一緒に鍛冶の素材探しの旅に出る。
へパスミスが順路や目的などを全てを決め、ゴルバッシュは彼女の身の安全を守りながら彼女が命じた通りに戦闘や運搬などの力仕事をする。単純明快な主従関係。
2人は色んな所に行き、そこで貴重な宝石や魔法石、金属鉱石も沢山手にした。
しかし手に入れたのは物だけではない。
一難去ってまた一難。何度も襲い来る危機を一緒に乗り越え、武器を鍛えるように、いつの間にか2人の絆は強固なものとなっていた。
これは冒険を始めてから数年後の話である。
***
森の中にある湖畔。
焚火の煙が立ち上る小さなテント。
へパスミスはその中で欠伸をしながら目覚めた。
外に出て焚火で湯を沸かしてコーヒーを淹れる。
焚火の前では全身フルアーマーのゴルバッシュが座り込んでいた。仮眠を取っている所だ。
へパスミスはマグカップのコーヒーをすすりながら彼の顔を覗き込む。
(相変わらずゴブリンというかゴリラ顔ねえ~。オークだから当たり前だけど。
……でも、戦っている時とか、凄くカッコイイのよね……。
性格もぶっきらぼうで堅物だけど、几帳面だし女の子にガツガツしてないし、紳士的
で……人って見た目だけじゃ良さなんて分からないよね。)
彼女は頬を染めていた。
自分の顔が熱いのに気付き、隠すようにそっぽを向く。
(何でだろ……。最初はボディーガードだから守ってくれて当たり前とか思ってたのに、今はこの人が何かしてくれるのが凄く嬉しいし、もっと話したり側に寄りたいって思うようになっちゃった。)
そうこうしている間に彼が起きる。
「む……寝過ぎたか。
ご主人、ちょっと眠気覚ましに行水してくる。直ぐそこの水辺にいるから、何かあったら呼んでくれ。」
「え、ええ。」
ゴルバッシュは彼女に背を向け鎧を脱いだ。
麻のチュニックを一気に脱いで上半身裸になる。
露わになる、綺麗にパーツが分かれた背筋や腕。蟹の外骨格のような逞しい背中と、肉塊を沢山乗っけたような力強い腕だ。
へパスミスは体中がざわついた。
本能的に脳裏に過る、「抱かれたい」という感情。
彼が自分を優しく抱き寄せるのを想像する。力があっても、繊細な気遣いが出来そうだという妄想。
自分の心の声に驚き、小さく縮こまるように座り込む。
(私……好きなタイプ変わったのかな?
今までゴリマッチョにドキドキしなかったハズなんだけど……。)
マグカップのコーヒーをすすり、照れた顔を隠す。
へパスミスは今までのように旅しながら、彼の事を考えては悶々とする。
自然と彼への対応も優しくなっていく。
***
ある日、彼女は宿屋の食堂で彼と酒を飲んだ。
酔った勢いで本音が出てしまい、つい、こんな事を言ってしまう。
「ねえ……オークのお嫁さんってどんな感じ?
オークと寝たら……どうなるの?」
やや猫撫で声の囁き。
だがゴルバッシュは馳走されたスペアリブのステーキ盛りを貪るのに夢中だった。
「あ?酔っているのかご主人。
フン!オークは真面目だからなあ。お前のような怠けた体の奴とは寝なぁい。」
と適当にあしらう。
いつもならへパスミスがフォークの柄を鼻に刺したりして反撃する所だが、彼女は何もしない。
少し傷付いたように「先に寝る……」と呟いて部屋に行ってしまった。
ゴルバッシュはそれを見てフォークを置いた。溜息を吐いて彼女が残したワインを瓶から注ぐ。
「アイツ……。まさか本気なのか……?」
今度はゴルバッシュが悶々と考える。へパスミスの部屋のドアの横に寄り掛かって。
(出会った時は確かに『下品なワガママ女!』と散々思ったものだが、品のある事もやれるんだよな。
鍛冶でハンマーだけぶっ叩くだけかと思きや、裁縫や刺繍で繊細な花柄なんか縫ってみたりもするし、野外で作る飯やおやつもそこそこ美味い。
伝統的なオークの嫁と比べても……まあ、悪くはない。)
彼はもう一度落ち込んだ彼女を思い出した。
(アイツにああ言う顔をされると、どうも調子が狂う……。
寝顔もそうだ……、不思議と怒る気を失くす。)
***
その数日後。
テントで野宿した次の日の朝。
へパスミスが全く起きないので、仕方なくテントを覗き込むゴルバッシュ
へパスミスは具合が悪そうに丸くなって寝ていた。熱っぽいのか朦朧とした顔。
丁度尻を入り口、つまり彼に向けている。
「うー……ちょっとお腹痛くて動けないから、今日はこのままー……。」
「了解した……。待機を続ける。」
彼はチラッと彼女の尻を見た。
(寒いならちゃんと足まで毛布を掛ければいいものを。)
両腿の見えるレザースカートに包まれた大きな尻。布を股下に挟んでおり、陰部の口のように縦皺ができている。
彼の大きな手でも余る尻肉。そして幅は彼の腰の幅くらいある。
ゴルバッシュはその尻を手の平で叩くのを想像した。
べチンという快音と、弾力の良さが分かる肉の揺れ方。
尻肉を鷲掴みにして両サイドに広げて、肛門や陰部の場所を確認して竿を埋める。
(これくらいデカい尻なら、俺のでも痛がる事無く入るな。)
彼はそう思ってから、何故か10秒程フリーズした。
(……待て、俺は今何て思った?!
コイツに?!『俺のが入る』?!)
彼は心を鎮める為、テントから出て待機任務に没頭した。
彼はそれからというもの、自慰の時に彼女の事が脳裏に浮かぶようになってしまった。
普段トイレや待機の時間を利用して手早く自慰をしている。
初めは別の相手の事を考えて竿を慰めるのだが、終わりの射精直前になると、いつの間にか彼女の寝顔や無防備な体が頭に浮かんでいるのだ。
彼はそれを否定していたが、どんなに自分に言い聞かせても治らなかった。
***
またある日の事。
中レベルのモンスターからドロップする消耗品素材を求め、ダンジョンに潜った時の事。
非常に階層の深いダンジョンで、攻略に2~3週間かかった。
薄暗く狭い遺跡で絶え間なく戦闘しながら、夜も昼も分からぬ状態でテントを張って休むの繰り返し。
その何日目か。
ゴルバッシュは焚火の前で仮眠を取っていた。
人間と比べれば尋常ではないスタミナの彼。
しかし、“あるもの”が限界に近付いていた。
彼は夢の中にいた。
夢中で尻の大きな女を背後から突いていた。
くぅんくぅんと喘いで誘う四つん這いの彼女。赤く染めた頬。
彼の腿に打たれてタルルと揺れる尻肉。
ゴルバッシュは彼女の片足を上げさせた。
「見ないで」と恥じらう彼女の顔。
『ぃやっ!♡ひゃぁっ!♡アゥゥッ♡♡♡』
竿を引く時に、膣口から愛液をジョロジョロと吐き出し、だんだん上目を向く。
追い付かなくなる呼吸。
深い海の色のような碧眼に、焚火の明かりのオレンジ色が混ざってオーロラのように煌めく。
彼が抱いているのはへパスミスだった。
その時、現実世界で彼女の悲鳴が聞こえた。
彼は瞬時に武器を構える。
へパスミスはスライムに襲われていた。
びっくりして尻もち着いた彼女に、ヌルヌルとした動く青い液体が彼女の服を溶かしている。
「この!!このくらいの雑魚モンなら私で!!」
彼女は鍛冶用のハンマーでガンガン殴る。
「瓦礫の隙間から入ってきたか……!」
ゴルバッシュは冷静に、スライムの弱点である気泡に似た核を踏み潰した。
「ゴルバッシュありがとう!
ごめーん、こんな事で起こして……。
あー、修理しないと、いつものお洋服が……。」
と、あどけなく言う彼女だが、服を溶かされてあちこち肌が見えていた。
スカートの裾がボロボロになって丈が短くなり足の付け根やショーツが見える。横腹の布なども破れて、むっちりとした肉が出ている。
乳房を覆うカップもやられているのか、自分の腕を抱いてそれをさりげなく隠している。
「……っ!」
ゴルバッシュは夢の光景を思い出した。
「続きをしたい」という衝動と「わきまえろ」という理性がぶつかり合う。
彼は武器を置いて彼女の前でしゃがんだ。
「スライムの粘液は肉を溶かす……。布が溶けたのに、肌の見えてる部分は大丈夫なのか?」
少し優しい声だった。
「うん?露出のある部分も魔法でちゃんと透明のコーティングがされている防具だから大丈夫よ。」
「それでも酸の火傷があるかもしれん。見せてみろ……。」
彼は彼女の腕を引いた。
やたら彼女の腕や手に触れる。
へパスミスはやや縮こまるように片腕で胸を隠しながら、しっかり自分の身を抱いた。
「大丈夫よ……!傷があったら適当に回復ポーション飲んで治すし、気にせず寝て。」
ゴルバッシュは彼女の背中に手を回し、ぐっと引き寄せた。
彼の胸と顔の距離が近くなり、顔を赤くするへパスミス。
「ゴルバッシュ?どうしたの……?」
彼女の言葉に、はっと我に返るゴルバッシュ。
彼女を突き放して背を向ける。
「ぶっ……無礼をお詫びする!我が主人よ!!」
突き放した後も、ゴルバッシュの脳裏には夢の中の淫らなへパスミスの残像が映っていた。
脳裏の彼女は、くぅくぅ喘いで、尻を彼に向けてムチムチ揺らし跳ねさせている。
彼は念じた。
(萎えろ!早く萎えろ!
ご主人もいつもみたいに、『私ったら美人で困っちゃ~う』とか言って、俺を萎えさせろ!)
しかしへパスミスは自分から近付いて来た。
あどけない表情で、彼の間隣まで四つん這いで這って来る。
ゴルバッシュは心の中で叫ぶ。
(こんな時に限って馬鹿な事言わんのかいっ!!コイツぅうううっっっ!!)
へパスミスは彼の肩に頬を乗せるようにして寄り掛かった。髪の毛がサラサラと流れる。
ゴルバッシュの全身が熱くなり、手汗が噴き出す。
彼女は顔を赤らめる。
「……いいよ。しても……。」
暴れる心臓の音。お互いどちらの鼓動なのか分からなくなる。
彼は震える手で彼女をそっと離れさせた。緑の頬が真っ赤だった。
「俺は……ちゃんと筋を通さなければ女とやらん……!」
彼と違って冷静なへパスミス。
「それって……、『結婚』の事?」
「グ!グルルルル……。」
黙るゴルバッシュ。
「じゃあ、しちゃう?」
「んん……むう?!」
彼の肩を枕に、安心したように微睡む顔。
「……私は貴方としてもいいかなって思ってる。『結婚』。
雇い主とボディーガードの関係を越えて、もっと貴方を奥まで知りたい……。」
真剣な眼差し。
(ご主人にしては、ちゃんと何かを分かっているような顔……。いつものような見切り発車の顔じゃない……。)
しかし彼は踵を返す。
「考える時間をくれ……。」
彼は「雉撃ちに……」と何処か物陰に消えてしまった。
残されたへパスミスは寂しいような、そして少し苛立った顔をした。
(私って……本当に後先考えないなあ。
彼に結婚断られたら、気まずい関係のまま旅する事になっちゃうのに……。
そうなったら、最悪彼を解雇しないといけない。
……やだなあ。それだけは……。)
一人でテントの毛布に包まるが、肌寒かった。
一方、ゴルバッシュは物陰で股のアーマーを外していた。
スラックスの紐と下着の紐を大急ぎで解く。
我慢によって汁だらけになった竿を出すと、思い切り握ってしごいた。
「ハッ……!ァアッッッ……!!!」
(俺は……筋を通してからと言いながら、この劣情を拭い去れず、こんな無様をしている……。
結局こんな事をするなら、あのままプロポーズを受けてやれば良かったんじゃないか……?)
彼はここまで来て不完全燃焼はもっと最悪だと思い、一旦気持ちを切り替えた。
彼の肩に頬を乗せてきた無垢な彼女の顔を、絶頂した妄想の中の彼女に当てはめる。
『あの顔を、自分だけのものにしたい』
彼の脳裏に過った、素直な気持ち。
そう思った時には、既に射精を終えていた。
「……馬鹿か、……俺は」と、自分に悪態を吐いて任務に戻った。
全身フルアーマーのゴリマッチョ傭兵「ゴルバッシュ」。
2人は今でこそ夫婦だが、最初は主人とボディーガードの間柄だった。
へパスミスは5年前くらいにゴルバッシュと酒場で出会った。
彼を拳の力でボディーガードにし、一緒に鍛冶の素材探しの旅に出る。
へパスミスが順路や目的などを全てを決め、ゴルバッシュは彼女の身の安全を守りながら彼女が命じた通りに戦闘や運搬などの力仕事をする。単純明快な主従関係。
2人は色んな所に行き、そこで貴重な宝石や魔法石、金属鉱石も沢山手にした。
しかし手に入れたのは物だけではない。
一難去ってまた一難。何度も襲い来る危機を一緒に乗り越え、武器を鍛えるように、いつの間にか2人の絆は強固なものとなっていた。
これは冒険を始めてから数年後の話である。
***
森の中にある湖畔。
焚火の煙が立ち上る小さなテント。
へパスミスはその中で欠伸をしながら目覚めた。
外に出て焚火で湯を沸かしてコーヒーを淹れる。
焚火の前では全身フルアーマーのゴルバッシュが座り込んでいた。仮眠を取っている所だ。
へパスミスはマグカップのコーヒーをすすりながら彼の顔を覗き込む。
(相変わらずゴブリンというかゴリラ顔ねえ~。オークだから当たり前だけど。
……でも、戦っている時とか、凄くカッコイイのよね……。
性格もぶっきらぼうで堅物だけど、几帳面だし女の子にガツガツしてないし、紳士的
で……人って見た目だけじゃ良さなんて分からないよね。)
彼女は頬を染めていた。
自分の顔が熱いのに気付き、隠すようにそっぽを向く。
(何でだろ……。最初はボディーガードだから守ってくれて当たり前とか思ってたのに、今はこの人が何かしてくれるのが凄く嬉しいし、もっと話したり側に寄りたいって思うようになっちゃった。)
そうこうしている間に彼が起きる。
「む……寝過ぎたか。
ご主人、ちょっと眠気覚ましに行水してくる。直ぐそこの水辺にいるから、何かあったら呼んでくれ。」
「え、ええ。」
ゴルバッシュは彼女に背を向け鎧を脱いだ。
麻のチュニックを一気に脱いで上半身裸になる。
露わになる、綺麗にパーツが分かれた背筋や腕。蟹の外骨格のような逞しい背中と、肉塊を沢山乗っけたような力強い腕だ。
へパスミスは体中がざわついた。
本能的に脳裏に過る、「抱かれたい」という感情。
彼が自分を優しく抱き寄せるのを想像する。力があっても、繊細な気遣いが出来そうだという妄想。
自分の心の声に驚き、小さく縮こまるように座り込む。
(私……好きなタイプ変わったのかな?
今までゴリマッチョにドキドキしなかったハズなんだけど……。)
マグカップのコーヒーをすすり、照れた顔を隠す。
へパスミスは今までのように旅しながら、彼の事を考えては悶々とする。
自然と彼への対応も優しくなっていく。
***
ある日、彼女は宿屋の食堂で彼と酒を飲んだ。
酔った勢いで本音が出てしまい、つい、こんな事を言ってしまう。
「ねえ……オークのお嫁さんってどんな感じ?
オークと寝たら……どうなるの?」
やや猫撫で声の囁き。
だがゴルバッシュは馳走されたスペアリブのステーキ盛りを貪るのに夢中だった。
「あ?酔っているのかご主人。
フン!オークは真面目だからなあ。お前のような怠けた体の奴とは寝なぁい。」
と適当にあしらう。
いつもならへパスミスがフォークの柄を鼻に刺したりして反撃する所だが、彼女は何もしない。
少し傷付いたように「先に寝る……」と呟いて部屋に行ってしまった。
ゴルバッシュはそれを見てフォークを置いた。溜息を吐いて彼女が残したワインを瓶から注ぐ。
「アイツ……。まさか本気なのか……?」
今度はゴルバッシュが悶々と考える。へパスミスの部屋のドアの横に寄り掛かって。
(出会った時は確かに『下品なワガママ女!』と散々思ったものだが、品のある事もやれるんだよな。
鍛冶でハンマーだけぶっ叩くだけかと思きや、裁縫や刺繍で繊細な花柄なんか縫ってみたりもするし、野外で作る飯やおやつもそこそこ美味い。
伝統的なオークの嫁と比べても……まあ、悪くはない。)
彼はもう一度落ち込んだ彼女を思い出した。
(アイツにああ言う顔をされると、どうも調子が狂う……。
寝顔もそうだ……、不思議と怒る気を失くす。)
***
その数日後。
テントで野宿した次の日の朝。
へパスミスが全く起きないので、仕方なくテントを覗き込むゴルバッシュ
へパスミスは具合が悪そうに丸くなって寝ていた。熱っぽいのか朦朧とした顔。
丁度尻を入り口、つまり彼に向けている。
「うー……ちょっとお腹痛くて動けないから、今日はこのままー……。」
「了解した……。待機を続ける。」
彼はチラッと彼女の尻を見た。
(寒いならちゃんと足まで毛布を掛ければいいものを。)
両腿の見えるレザースカートに包まれた大きな尻。布を股下に挟んでおり、陰部の口のように縦皺ができている。
彼の大きな手でも余る尻肉。そして幅は彼の腰の幅くらいある。
ゴルバッシュはその尻を手の平で叩くのを想像した。
べチンという快音と、弾力の良さが分かる肉の揺れ方。
尻肉を鷲掴みにして両サイドに広げて、肛門や陰部の場所を確認して竿を埋める。
(これくらいデカい尻なら、俺のでも痛がる事無く入るな。)
彼はそう思ってから、何故か10秒程フリーズした。
(……待て、俺は今何て思った?!
コイツに?!『俺のが入る』?!)
彼は心を鎮める為、テントから出て待機任務に没頭した。
彼はそれからというもの、自慰の時に彼女の事が脳裏に浮かぶようになってしまった。
普段トイレや待機の時間を利用して手早く自慰をしている。
初めは別の相手の事を考えて竿を慰めるのだが、終わりの射精直前になると、いつの間にか彼女の寝顔や無防備な体が頭に浮かんでいるのだ。
彼はそれを否定していたが、どんなに自分に言い聞かせても治らなかった。
***
またある日の事。
中レベルのモンスターからドロップする消耗品素材を求め、ダンジョンに潜った時の事。
非常に階層の深いダンジョンで、攻略に2~3週間かかった。
薄暗く狭い遺跡で絶え間なく戦闘しながら、夜も昼も分からぬ状態でテントを張って休むの繰り返し。
その何日目か。
ゴルバッシュは焚火の前で仮眠を取っていた。
人間と比べれば尋常ではないスタミナの彼。
しかし、“あるもの”が限界に近付いていた。
彼は夢の中にいた。
夢中で尻の大きな女を背後から突いていた。
くぅんくぅんと喘いで誘う四つん這いの彼女。赤く染めた頬。
彼の腿に打たれてタルルと揺れる尻肉。
ゴルバッシュは彼女の片足を上げさせた。
「見ないで」と恥じらう彼女の顔。
『ぃやっ!♡ひゃぁっ!♡アゥゥッ♡♡♡』
竿を引く時に、膣口から愛液をジョロジョロと吐き出し、だんだん上目を向く。
追い付かなくなる呼吸。
深い海の色のような碧眼に、焚火の明かりのオレンジ色が混ざってオーロラのように煌めく。
彼が抱いているのはへパスミスだった。
その時、現実世界で彼女の悲鳴が聞こえた。
彼は瞬時に武器を構える。
へパスミスはスライムに襲われていた。
びっくりして尻もち着いた彼女に、ヌルヌルとした動く青い液体が彼女の服を溶かしている。
「この!!このくらいの雑魚モンなら私で!!」
彼女は鍛冶用のハンマーでガンガン殴る。
「瓦礫の隙間から入ってきたか……!」
ゴルバッシュは冷静に、スライムの弱点である気泡に似た核を踏み潰した。
「ゴルバッシュありがとう!
ごめーん、こんな事で起こして……。
あー、修理しないと、いつものお洋服が……。」
と、あどけなく言う彼女だが、服を溶かされてあちこち肌が見えていた。
スカートの裾がボロボロになって丈が短くなり足の付け根やショーツが見える。横腹の布なども破れて、むっちりとした肉が出ている。
乳房を覆うカップもやられているのか、自分の腕を抱いてそれをさりげなく隠している。
「……っ!」
ゴルバッシュは夢の光景を思い出した。
「続きをしたい」という衝動と「わきまえろ」という理性がぶつかり合う。
彼は武器を置いて彼女の前でしゃがんだ。
「スライムの粘液は肉を溶かす……。布が溶けたのに、肌の見えてる部分は大丈夫なのか?」
少し優しい声だった。
「うん?露出のある部分も魔法でちゃんと透明のコーティングがされている防具だから大丈夫よ。」
「それでも酸の火傷があるかもしれん。見せてみろ……。」
彼は彼女の腕を引いた。
やたら彼女の腕や手に触れる。
へパスミスはやや縮こまるように片腕で胸を隠しながら、しっかり自分の身を抱いた。
「大丈夫よ……!傷があったら適当に回復ポーション飲んで治すし、気にせず寝て。」
ゴルバッシュは彼女の背中に手を回し、ぐっと引き寄せた。
彼の胸と顔の距離が近くなり、顔を赤くするへパスミス。
「ゴルバッシュ?どうしたの……?」
彼女の言葉に、はっと我に返るゴルバッシュ。
彼女を突き放して背を向ける。
「ぶっ……無礼をお詫びする!我が主人よ!!」
突き放した後も、ゴルバッシュの脳裏には夢の中の淫らなへパスミスの残像が映っていた。
脳裏の彼女は、くぅくぅ喘いで、尻を彼に向けてムチムチ揺らし跳ねさせている。
彼は念じた。
(萎えろ!早く萎えろ!
ご主人もいつもみたいに、『私ったら美人で困っちゃ~う』とか言って、俺を萎えさせろ!)
しかしへパスミスは自分から近付いて来た。
あどけない表情で、彼の間隣まで四つん這いで這って来る。
ゴルバッシュは心の中で叫ぶ。
(こんな時に限って馬鹿な事言わんのかいっ!!コイツぅうううっっっ!!)
へパスミスは彼の肩に頬を乗せるようにして寄り掛かった。髪の毛がサラサラと流れる。
ゴルバッシュの全身が熱くなり、手汗が噴き出す。
彼女は顔を赤らめる。
「……いいよ。しても……。」
暴れる心臓の音。お互いどちらの鼓動なのか分からなくなる。
彼は震える手で彼女をそっと離れさせた。緑の頬が真っ赤だった。
「俺は……ちゃんと筋を通さなければ女とやらん……!」
彼と違って冷静なへパスミス。
「それって……、『結婚』の事?」
「グ!グルルルル……。」
黙るゴルバッシュ。
「じゃあ、しちゃう?」
「んん……むう?!」
彼の肩を枕に、安心したように微睡む顔。
「……私は貴方としてもいいかなって思ってる。『結婚』。
雇い主とボディーガードの関係を越えて、もっと貴方を奥まで知りたい……。」
真剣な眼差し。
(ご主人にしては、ちゃんと何かを分かっているような顔……。いつものような見切り発車の顔じゃない……。)
しかし彼は踵を返す。
「考える時間をくれ……。」
彼は「雉撃ちに……」と何処か物陰に消えてしまった。
残されたへパスミスは寂しいような、そして少し苛立った顔をした。
(私って……本当に後先考えないなあ。
彼に結婚断られたら、気まずい関係のまま旅する事になっちゃうのに……。
そうなったら、最悪彼を解雇しないといけない。
……やだなあ。それだけは……。)
一人でテントの毛布に包まるが、肌寒かった。
一方、ゴルバッシュは物陰で股のアーマーを外していた。
スラックスの紐と下着の紐を大急ぎで解く。
我慢によって汁だらけになった竿を出すと、思い切り握ってしごいた。
「ハッ……!ァアッッッ……!!!」
(俺は……筋を通してからと言いながら、この劣情を拭い去れず、こんな無様をしている……。
結局こんな事をするなら、あのままプロポーズを受けてやれば良かったんじゃないか……?)
彼はここまで来て不完全燃焼はもっと最悪だと思い、一旦気持ちを切り替えた。
彼の肩に頬を乗せてきた無垢な彼女の顔を、絶頂した妄想の中の彼女に当てはめる。
『あの顔を、自分だけのものにしたい』
彼の脳裏に過った、素直な気持ち。
そう思った時には、既に射精を終えていた。
「……馬鹿か、……俺は」と、自分に悪態を吐いて任務に戻った。
***
更にその後。
へパスミス達は、とある富豪からクエスト受けた。
それは数百年に一度目覚めるという『古代龍・エメラルドドラゴン』その『鱗』を獲って来るというもの。
2人はドラゴンが封印されている古代の墓に潜り、最後まで生き残った。
時はドラゴンを討伐した所まで進む。
へパスミス達は、とある富豪からクエスト受けた。
それは数百年に一度目覚めるという『古代龍・エメラルドドラゴン』その『鱗』を獲って来るというもの。
2人はドラゴンが封印されている古代の墓に潜り、最後まで生き残った。
時はドラゴンを討伐した所まで進む。
地下の大空洞に作られた、同じくらい巨大な積み石の神殿。
中央には白目を剥いた胴長の龍。
へパスミスはドラゴンから鱗を一枚剥ぎ取った。
色は宝石のエメラルドのような青みがかった緑色であり、美しくありながら鋼やチタンを凌ぐ硬さ。
「さ!ドラゴンは1日経てば復活してまた地中深くに潜って眠りに入るらしいから、今のうちに持てるだけ回収するわよ!」
しかし、このクエストはここで終わらなかった。
太古にこのドラゴンの封印の為に生贄にされていた古代のエルフが上級のアンデッドとして復活したのである。
黒い影のローブを纏った骸骨達が地中より這い上がる。その数500程か。
へパスミスとゴルバッシュは集中攻撃を喰らう前にとりあえず物陰に隠れた。
「体力も回復ポーションも残り少ない。隠れながらズラかるぞ。」
しかし、へパスミスは首を振った。
「だ、ダメ!ホラ!墓の近くに人の住む村があったでしょ?!
アンデッド達は墓の入り口に向かっている……!ここで止めないと、外に出て無差別に人を襲うかも!」
「確かなのか?」
へパスミスは文献を読み返す。
「元々この生贄達は、この不死のドラゴンが復活する度にドラゴンを排除する役割をもっているの。
でも、先にドラゴンを倒してしまった今は標的を探して暴走している。しかも、このアンデッド達の誰かがドラゴンを排除しないと、ずっと生命を探知し続けて攻撃する仕組みになっているみたい!
現に、前の復活周期の時に、アンデッドが外に出て近隣地域に被害を与えた記録も記されている……。」
アンデッド達はぞろぞろと出口の方へ移動を始めている。
「戦うはいいが、この数だ……。
そして応援を呼ぶ時間も無し。」
へパスミスは心配そうに聞く。
「出来る?
私も魔法防具で戦いながら回復とか全力でサポートするから!」
ゴルバッシュは真剣に頼み込む彼女を意外そうに眺めた。
「お前は『宝さえ手に入れば他人は何でもいい』というタイプと思い込んでいたが、それは俺の勘違いだったか……。」
「私は皆がちゃんとハッピーになれるように、いい武器や防具を作っているの!
その鍛冶屋がさ、それを作る素材を得る為だけに誰かを見殺しにしたら本末転倒でしょ!それに、村の人達は将来私の大事なお客さんになるかもしれないしね!」
豪語し、茶目っ気のある笑みを浮かべるへパスミス。
ゴルバッシュはそれを聞いて吹き出した。とても嬉しそうで、何処か悲しげ。
「……そうか。
この前の戦争の時にも、帝国軍にお前のような奴がいればな。もう少し多くの命が生き延びただろう。」
「ゴルバッシュ?」
彼は戦の顔に戻り、話題を変えた。
「どちらにせよ相手のレベルが問題だ。
何かもっといい武器はあるか!?」
へパスミスは少し考え、手をポンと叩く。
「ある!今入手したエメラルド・ドラゴンの素材を使った武器!
でも、作らないと!」
「ここで作れるか?」
「ええ!丁度この部屋の奥で鍛冶場を見かけた!」
「どれ位かかる?」
「魔法による補助を入れて、早くて1時間。」
へパスミスはもう一度心配そうに問う。
「ゴルバッシュ……やれる?」
彼は手斧で軽く素振りをし、それを天に誓うように掲げた。
「誰にものを聞いている?
……背中は任せろ。いつも通りな。」
その時、片手がくすぐったくなる。
へパスミスが彼の手を握っていた。
彼女は彼の腰のアイテムポーチに何か入れる。
「これ……『お守り』よ。本当は“その時”が来たら渡そうと思ってたんだけど、緊急時だから我慢して……。」
「絶対に死なないで」と言いたげな表情。
ゴルバッシュは彼女が鍛冶場の鉄戸を閉めたのを確認する。
手斧で大盾をガンガン叩き、眼光で黒目を消して吠えた。
震え、一斉に彼を見るアンデッド達。
彼は神殿を震わせるように名乗る。
「ダキニ·シュ村一番の戦士・ゴルバッシュ!!
ドラゴンを屠ったこの俺を、止められるものなら止めてみよっっっっ!!!!」
一気に押し寄せる骸骨戦士達。
彼は牙を見せて吠え狂い、それらを蹴散らす。
手斧で相手の骨格を叩き割り、盾でガンガン殴って突き飛ばし、遠くの敵にはボウガンを片手撃ちして遠距離攻撃を許さず、それをしながら、手が塞がろうとも足蹴や噛み付きで近距離攻撃も一切許さない。
また、多少の斬撃や矢では怯まず、巨体を振り回すのを止めない。
弓も魔法も、剣も、槍も――、彼の前では難攻不落。
このまま順調かと思われたが、敵の大将も黙っていない。
ボスのアンデッドが動く。
ボスは掠れた声で詠唱し、杖から緑の火炎球を放った。
物陰を利用して回避するゴルバッシュ。
しかし、球はしつこく追尾してきた。
当たった瞬間、爆発音と噴き出すマグマの如く飛び散る火花。
「ゥオオオっ!!!」
彼は吹き飛ばされた。
地面に落ちる、防具と武器の残骸。
ゴルバッシュはボスに防具と武器を破壊され、上半身裸になっていた。
物陰に隠れてボスの火炎球を何とかやり過ごす。
しかし、このノーガード状態では攻撃も出来ず、手も足も出ない。
使えるものを確認していたその時、彼はある事を思い出す。
(そうだ!アイツが去り際に持たせてくれたアイテム。
お守りとやらに何か特殊効果は付いてないか?!)
彼はポーチを探った。
ポーションは飲み尽くし、後残るはそれだけ。
(馬鹿に小さいな……!雷とかが出る魔法石か?!)
否。出てきたのは白金の輪っか。
『指輪』だった。
内側には筆記体でゴルバッシュとへパスミスの名前が刻印されている。
ゴルバッシュはぽかんとしていたが、やがて大笑いした。
「アイツめ……こんな時にいじらしい事しやがって。
これが終わったら『結婚』してやるよ……!
死亡フラグ?その程度、俺が粉々にしてやるっ!!」
指輪の効果である『防御スキル』がゴルバッシュに付与された。
ボスの火炎球1発分だけなら耐える事だろう。
彼は残された体一つ、拳で立ち向かおうと決意する。
だが、丁度その時、鍛冶場の扉が開いた。
「ゴルバッシュ―ー!!!!
新しい武器よーー!!!!」
へパスミスの声。
彼女は腕を大きく振りかぶって投げた。2回だ。
ゴルバッシュは振り返る事無く、それぞれの手で受け取る。
手にしたのはエメラルドグリーンの手斧と大盾。
ドラゴンの鱗のようにシャープで荒々しいデザインだ。丁寧な鏡面仕上げで、幻想的な光沢を放っている。
「見事だ!流石“俺の女”!」
彼はボスの火炎球を搔い潜りながら走り出した。
押し寄せる雑魚達を斧で切り裂き、残飯の骨の山にする。
ボスは容赦なく火炎球を一気に30発飛ばしてきた。
ゴルバッシュは咄嗟に盾を構える。
「ゴルバッシュ!」
心配無用。彼は爆発の後、煙を切り裂いて猛進し続けた。
彼はボスの間合いに入った。
ボスは障壁魔法を展開。
しかし、ゴルバッシュは止まらない。
迷わず手斧を振り下ろす。
障壁は縦に斬れて消滅。
ボスは「待て!」と言いたげに手の平を突き出す。
アンデッドが聞いて呆れるその驚愕の顔。
ゴルバッシュはその肩透かしの顔に、大盾のパンチを叩き込んだ。
「もう数百年眠ってろおおおおおぉっっっ!!!!
アホ骨があああああぁっっっ!!!」
首から外れ、ボーンと吹っ飛ぶボスの頭蓋骨。
更に斧で斬りつけられ、バラバラの小骨に変わる。
「やったーー!!」
飛び跳ねるへパスミス。
喜ばしい事がもう一つ。ボスを倒した事により、仲間の雑魚までバラバラの小骨に変わった。元々、ボスの召喚した兵士だったのだ。
戦いが終わり、へパスミスは彼に駆け寄った。
「ゴルバッシュ!!!」
彼の胸に飛び込み、しっかり抱き締める。
その背中に手を回して抱き締め返すゴルバッシュ。
「良かった……!
武器を作ってる時、痛そうな声が聞こえたから死んじゃうんじゃないかと思った……。」
「フン。思ったより早かったな。
もう少し奴との戦いを楽しんでいたかったんだがな。」
「もう!強がっちゃって……。」
彼女は顔を上げた。彼が嬉し涙を拭ってやる。
「しかし、依頼の素材を使ってしまったな。詫びにこの武器を依頼主に渡すか?」
「ううん。それは貴方にあげる。依頼主には鱗の余りを渡すわ。
元々、この素材は貴方の為に手に入れようとしてたの。」
「俺に、だと?」
「プレゼントの材料。……プロポーズの。
と言っても、本当は鎧や結婚指輪もセットで渡す予定だったんだけどね。」
彼女は照れながら畏まり、祈るようなポーズを取った。制作に全力を注いだのか、全身煤だらけだ。
「ん……えっと……、ゴルバッシュ……私は貴方の夢を叶えます。
貴方が最高の戦士になれるように、最高の鍛冶屋として、妻として、一生支えます。
結婚してください。」
ゴルバッシュは間髪入れず、彼女の手を強く握りしめた。指輪をした方の手で。
「ならば……俺は最愛の妻が天才魔法鍛冶屋として世に名を馳せ、幸せな一生を終えるまで、片時も離れずその身を守り続けよう。
妻に……なって欲しい。」
2人は向き合った。
「へパスミス……。お前の結婚指輪は持って来てるか?」
「え、ええ一応。」
ゴルバッシュは彼女の指にも指輪をしてやった。
へパスミスは彼の胸板に手を置いて、あどけない表情で見つめる。
ゴルバッシュは無垢な顔に吸い寄せられ、彼女に顔を寄せた。
彼が受け入れてくれたので、彼女は背伸びして唇を寄せた。
目を閉じ、夢心地の彼女。
だが、痛みが走る。
「痛っ!」
「ん?!」
「貴方の下顎の牙がほっぺに刺さっちゃった……!」
「あ、ああ。オークだからな。怪我しないよう気を付けろよ。」
何度も角度を変えてトライするが、どうしても目玉や顎に牙が刺さる。
試行錯誤の末、首を傾げた状態で斜め下から下唇にする形に落ち着いた。
互いの唇の温度を楽しむ2人。
体が密着し、心音が体中に響く。
へパスミスはチロっと舌を出した。
(いつも見ていたハズなのに……。
大きな胸の中……。大きな腕……。でも、力加減は優しくて……。)
彼女は今更恥ずかしさで逃げたいような、でももっと奥に行きたいような気持ちで、頬を染める。
彼の牙から下唇を舌で舐めた。
「ぅん……♡」
ゴルバッシュは彼女が舌を絡ませようとしているのを察し、焦りだす。
「ま、待て!それ以上はちゃんと婚礼の儀を終えてからだ!
番うのは神の前でちゃんと誓いを立ててからするもんだ!」
「はああぁ?!この流れでお預け?!
じゃあもうさ、この場で神様に誓っちゃえばいいじゃん!」
「エ!?」
「小さな悪い事もお見通しなんだから、どうせ今も見てるでしょ神様。
彼女は壊れた柱を偶像に見立て、祈るポーズをした。
「えっとぉ、オークの神様と帝都の神様!
私ぃ、妻として一生この人を支えまーーっす!」
「馬鹿!軽いわ!」
しかし、結局彼もその場で誓うのだった。
物陰に隠れてボスの火炎球を何とかやり過ごす。
しかし、このノーガード状態では攻撃も出来ず、手も足も出ない。
使えるものを確認していたその時、彼はある事を思い出す。
(そうだ!アイツが去り際に持たせてくれたアイテム。
お守りとやらに何か特殊効果は付いてないか?!)
彼はポーチを探った。
ポーションは飲み尽くし、後残るはそれだけ。
(馬鹿に小さいな……!雷とかが出る魔法石か?!)
否。出てきたのは白金の輪っか。
『指輪』だった。
内側には筆記体でゴルバッシュとへパスミスの名前が刻印されている。
ゴルバッシュはぽかんとしていたが、やがて大笑いした。
「アイツめ……こんな時にいじらしい事しやがって。
これが終わったら『結婚』してやるよ……!
死亡フラグ?その程度、俺が粉々にしてやるっ!!」
指輪の効果である『防御スキル』がゴルバッシュに付与された。
ボスの火炎球1発分だけなら耐える事だろう。
彼は残された体一つ、拳で立ち向かおうと決意する。
だが、丁度その時、鍛冶場の扉が開いた。
「ゴルバッシュ―ー!!!!
新しい武器よーー!!!!」
へパスミスの声。
彼女は腕を大きく振りかぶって投げた。2回だ。
ゴルバッシュは振り返る事無く、それぞれの手で受け取る。
手にしたのはエメラルドグリーンの手斧と大盾。
ドラゴンの鱗のようにシャープで荒々しいデザインだ。丁寧な鏡面仕上げで、幻想的な光沢を放っている。
「見事だ!流石“俺の女”!」
彼はボスの火炎球を搔い潜りながら走り出した。
押し寄せる雑魚達を斧で切り裂き、残飯の骨の山にする。
ボスは容赦なく火炎球を一気に30発飛ばしてきた。
ゴルバッシュは咄嗟に盾を構える。
「ゴルバッシュ!」
心配無用。彼は爆発の後、煙を切り裂いて猛進し続けた。
彼はボスの間合いに入った。
ボスは障壁魔法を展開。
しかし、ゴルバッシュは止まらない。
迷わず手斧を振り下ろす。
障壁は縦に斬れて消滅。
ボスは「待て!」と言いたげに手の平を突き出す。
アンデッドが聞いて呆れるその驚愕の顔。
ゴルバッシュはその肩透かしの顔に、大盾のパンチを叩き込んだ。
「もう数百年眠ってろおおおおおぉっっっ!!!!
アホ骨があああああぁっっっ!!!」
首から外れ、ボーンと吹っ飛ぶボスの頭蓋骨。
更に斧で斬りつけられ、バラバラの小骨に変わる。
「やったーー!!」
飛び跳ねるへパスミス。
喜ばしい事がもう一つ。ボスを倒した事により、仲間の雑魚までバラバラの小骨に変わった。元々、ボスの召喚した兵士だったのだ。
戦いが終わり、へパスミスは彼に駆け寄った。
「ゴルバッシュ!!!」
彼の胸に飛び込み、しっかり抱き締める。
その背中に手を回して抱き締め返すゴルバッシュ。
「良かった……!
武器を作ってる時、痛そうな声が聞こえたから死んじゃうんじゃないかと思った……。」
「フン。思ったより早かったな。
もう少し奴との戦いを楽しんでいたかったんだがな。」
「もう!強がっちゃって……。」
彼女は顔を上げた。彼が嬉し涙を拭ってやる。
「しかし、依頼の素材を使ってしまったな。詫びにこの武器を依頼主に渡すか?」
「ううん。それは貴方にあげる。依頼主には鱗の余りを渡すわ。
元々、この素材は貴方の為に手に入れようとしてたの。」
「俺に、だと?」
「プレゼントの材料。……プロポーズの。
と言っても、本当は鎧や結婚指輪もセットで渡す予定だったんだけどね。」
彼女は照れながら畏まり、祈るようなポーズを取った。制作に全力を注いだのか、全身煤だらけだ。
「ん……えっと……、ゴルバッシュ……私は貴方の夢を叶えます。
貴方が最高の戦士になれるように、最高の鍛冶屋として、妻として、一生支えます。
結婚してください。」
ゴルバッシュは間髪入れず、彼女の手を強く握りしめた。指輪をした方の手で。
「ならば……俺は最愛の妻が天才魔法鍛冶屋として世に名を馳せ、幸せな一生を終えるまで、片時も離れずその身を守り続けよう。
妻に……なって欲しい。」
2人は向き合った。
「へパスミス……。お前の結婚指輪は持って来てるか?」
「え、ええ一応。」
ゴルバッシュは彼女の指にも指輪をしてやった。
へパスミスは彼の胸板に手を置いて、あどけない表情で見つめる。
ゴルバッシュは無垢な顔に吸い寄せられ、彼女に顔を寄せた。
彼が受け入れてくれたので、彼女は背伸びして唇を寄せた。
目を閉じ、夢心地の彼女。
だが、痛みが走る。
「痛っ!」
「ん?!」
「貴方の下顎の牙がほっぺに刺さっちゃった……!」
「あ、ああ。オークだからな。怪我しないよう気を付けろよ。」
何度も角度を変えてトライするが、どうしても目玉や顎に牙が刺さる。
試行錯誤の末、首を傾げた状態で斜め下から下唇にする形に落ち着いた。
互いの唇の温度を楽しむ2人。
体が密着し、心音が体中に響く。
へパスミスはチロっと舌を出した。
(いつも見ていたハズなのに……。
大きな胸の中……。大きな腕……。でも、力加減は優しくて……。)
彼女は今更恥ずかしさで逃げたいような、でももっと奥に行きたいような気持ちで、頬を染める。
彼の牙から下唇を舌で舐めた。
「ぅん……♡」
ゴルバッシュは彼女が舌を絡ませようとしているのを察し、焦りだす。
「ま、待て!それ以上はちゃんと婚礼の儀を終えてからだ!
番うのは神の前でちゃんと誓いを立ててからするもんだ!」
「はああぁ?!この流れでお預け?!
じゃあもうさ、この場で神様に誓っちゃえばいいじゃん!」
「エ!?」
「小さな悪い事もお見通しなんだから、どうせ今も見てるでしょ神様。
彼女は壊れた柱を偶像に見立て、祈るポーズをした。
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*(1/2)のエピソードの要素 #ロマンス #ムラムラ #我慢 #夢精 #純愛 #告白*
自称天才で美人の女鍛冶屋「ヘパスミス」。
全身フルアーマーのゴリマッチョ傭兵「ゴルバッシュ」。
2人は今でこそ夫婦だが、最初は主人とボディーガードの間柄だった。
全身フルアーマーのゴリマッチョ傭兵「ゴルバッシュ」。
2人は今でこそ夫婦だが、最初は主人とボディーガードの間柄だった。
へパスミスは5年前くらいにゴルバッシュと酒場で出会った。
彼を拳の力でボディーガードにし、一緒に鍛冶の素材探しの旅に出る。
へパスミスが順路や目的などを全てを決め、ゴルバッシュは彼女の身の安全を守りながら彼女が命じた通りに戦闘や運搬などの力仕事をする。単純明快な主従関係。
彼を拳の力でボディーガードにし、一緒に鍛冶の素材探しの旅に出る。
へパスミスが順路や目的などを全てを決め、ゴルバッシュは彼女の身の安全を守りながら彼女が命じた通りに戦闘や運搬などの力仕事をする。単純明快な主従関係。
2人は色んな所に行き、そこで貴重な宝石や魔法石、金属鉱石も沢山手にした。
しかし手に入れたのは物だけではない。
しかし手に入れたのは物だけではない。
一難去ってまた一難。何度も襲い来る危機を一緒に乗り越え、武器を鍛えるように、いつの間にか2人の絆は強固なものとなっていた。
これは冒険を始めてから数年後の話である。
***
森の中にある湖畔。
焚火の煙が立ち上る小さなテント。
へパスミスはその中で欠伸をしながら目覚めた。
外に出て焚火で湯を沸かしてコーヒーを淹れる。
焚火の煙が立ち上る小さなテント。
へパスミスはその中で欠伸をしながら目覚めた。
外に出て焚火で湯を沸かしてコーヒーを淹れる。
焚火の前では全身フルアーマーのゴルバッシュが座り込んでいた。仮眠を取っている所だ。
へパスミスはマグカップのコーヒーをすすりながら彼の顔を覗き込む。
(相変わらずゴブリンというかゴリラ顔ねえ~。オークだから当たり前だけど。
……でも、戦っている時とか、凄くカッコイイのよね……。
性格もぶっきらぼうで堅物だけど、几帳面だし女の子にガツガツしてないし、紳士的
で……人って見た目だけじゃ良さなんて分からないよね。)
彼女は頬を染めていた。
自分の顔が熱いのに気付き、隠すようにそっぽを向く。
(相変わらずゴブリンというかゴリラ顔ねえ~。オークだから当たり前だけど。
……でも、戦っている時とか、凄くカッコイイのよね……。
性格もぶっきらぼうで堅物だけど、几帳面だし女の子にガツガツしてないし、紳士的
で……人って見た目だけじゃ良さなんて分からないよね。)
彼女は頬を染めていた。
自分の顔が熱いのに気付き、隠すようにそっぽを向く。
(何でだろ……。最初はボディーガードだから守ってくれて当たり前とか思ってたのに、今はこの人が何かしてくれるのが凄く嬉しいし、もっと話したり側に寄りたいって思うようになっちゃった。)
そうこうしている間に彼が起きる。
「む……寝過ぎたか。
ご主人、ちょっと眠気覚ましに行水してくる。直ぐそこの水辺にいるから、何かあったら呼んでくれ。」
「え、ええ。」
ご主人、ちょっと眠気覚ましに行水してくる。直ぐそこの水辺にいるから、何かあったら呼んでくれ。」
「え、ええ。」
ゴルバッシュは彼女に背を向け鎧を脱いだ。
麻のチュニックを一気に脱いで上半身裸になる。
露わになる、綺麗にパーツが分かれた背筋や腕。蟹の外骨格のような逞しい背中と、肉塊を沢山乗っけたような力強い腕だ。
麻のチュニックを一気に脱いで上半身裸になる。
露わになる、綺麗にパーツが分かれた背筋や腕。蟹の外骨格のような逞しい背中と、肉塊を沢山乗っけたような力強い腕だ。
へパスミスは体中がざわついた。
本能的に脳裏に過る、「抱かれたい」という感情。
彼が自分を優しく抱き寄せるのを想像する。力があっても、繊細な気遣いが出来そうだという妄想。
本能的に脳裏に過る、「抱かれたい」という感情。
彼が自分を優しく抱き寄せるのを想像する。力があっても、繊細な気遣いが出来そうだという妄想。
自分の心の声に驚き、小さく縮こまるように座り込む。
(私……好きなタイプ変わったのかな?
今までゴリマッチョにドキドキしなかったハズなんだけど……。)
マグカップのコーヒーをすすり、照れた顔を隠す。
(私……好きなタイプ変わったのかな?
今までゴリマッチョにドキドキしなかったハズなんだけど……。)
マグカップのコーヒーをすすり、照れた顔を隠す。
へパスミスは今までのように旅しながら、彼の事を考えては悶々とする。
自然と彼への対応も優しくなっていく。
自然と彼への対応も優しくなっていく。
***
ある日、彼女は宿屋の食堂で彼と酒を飲んだ。
酔った勢いで本音が出てしまい、つい、こんな事を言ってしまう。
酔った勢いで本音が出てしまい、つい、こんな事を言ってしまう。
「ねえ……オークのお嫁さんってどんな感じ?
オークと寝たら……どうなるの?」
やや猫撫で声の囁き。
オークと寝たら……どうなるの?」
やや猫撫で声の囁き。
だがゴルバッシュは馳走されたスペアリブのステーキ盛りを貪るのに夢中だった。
「あ?酔っているのかご主人。
フン!オークは真面目だからなあ。お前のような怠けた体の奴とは寝なぁい。」
と適当にあしらう。
「あ?酔っているのかご主人。
フン!オークは真面目だからなあ。お前のような怠けた体の奴とは寝なぁい。」
と適当にあしらう。
いつもならへパスミスがフォークの柄を鼻に刺したりして反撃する所だが、彼女は何もしない。
少し傷付いたように「先に寝る……」と呟いて部屋に行ってしまった。
少し傷付いたように「先に寝る……」と呟いて部屋に行ってしまった。
ゴルバッシュはそれを見てフォークを置いた。溜息を吐いて彼女が残したワインを瓶から注ぐ。
「アイツ……。まさか本気なのか……?」
今度はゴルバッシュが悶々と考える。へパスミスの部屋のドアの横に寄り掛かって。
(出会った時は確かに『下品なワガママ女!』と散々思ったものだが、品のある事もやれるんだよな。
鍛冶でハンマーだけぶっ叩くだけかと思きや、裁縫や刺繍で繊細な花柄なんか縫ってみたりもするし、野外で作る飯やおやつもそこそこ美味い。
伝統的なオークの嫁と比べても……まあ、悪くはない。)
(出会った時は確かに『下品なワガママ女!』と散々思ったものだが、品のある事もやれるんだよな。
鍛冶でハンマーだけぶっ叩くだけかと思きや、裁縫や刺繍で繊細な花柄なんか縫ってみたりもするし、野外で作る飯やおやつもそこそこ美味い。
伝統的なオークの嫁と比べても……まあ、悪くはない。)
彼はもう一度落ち込んだ彼女を思い出した。
(アイツにああ言う顔をされると、どうも調子が狂う……。
寝顔もそうだ……、不思議と怒る気を失くす。)
(アイツにああ言う顔をされると、どうも調子が狂う……。
寝顔もそうだ……、不思議と怒る気を失くす。)
***
その数日後。
テントで野宿した次の日の朝。
へパスミスが全く起きないので、仕方なくテントを覗き込むゴルバッシュ
へパスミスは具合が悪そうに丸くなって寝ていた。熱っぽいのか朦朧とした顔。
丁度尻を入り口、つまり彼に向けている。
「うー……ちょっとお腹痛くて動けないから、今日はこのままー……。」
「了解した……。待機を続ける。」
へパスミスが全く起きないので、仕方なくテントを覗き込むゴルバッシュ
へパスミスは具合が悪そうに丸くなって寝ていた。熱っぽいのか朦朧とした顔。
丁度尻を入り口、つまり彼に向けている。
「うー……ちょっとお腹痛くて動けないから、今日はこのままー……。」
「了解した……。待機を続ける。」
彼はチラッと彼女の尻を見た。
(寒いならちゃんと足まで毛布を掛ければいいものを。)
両腿の見えるレザースカートに包まれた大きな尻。布を股下に挟んでおり、陰部の口のように縦皺ができている。
彼の大きな手でも余る尻肉。そして幅は彼の腰の幅くらいある。
(寒いならちゃんと足まで毛布を掛ければいいものを。)
両腿の見えるレザースカートに包まれた大きな尻。布を股下に挟んでおり、陰部の口のように縦皺ができている。
彼の大きな手でも余る尻肉。そして幅は彼の腰の幅くらいある。
ゴルバッシュはその尻を手の平で叩くのを想像した。
べチンという快音と、弾力の良さが分かる肉の揺れ方。
尻肉を鷲掴みにして両サイドに広げて、肛門や陰部の場所を確認して竿を埋める。
べチンという快音と、弾力の良さが分かる肉の揺れ方。
尻肉を鷲掴みにして両サイドに広げて、肛門や陰部の場所を確認して竿を埋める。
(これくらいデカい尻なら、俺のでも痛がる事無く入るな。)
彼はそう思ってから、何故か10秒程フリーズした。
(……待て、俺は今何て思った?!
コイツに?!『俺のが入る』?!)
(……待て、俺は今何て思った?!
コイツに?!『俺のが入る』?!)
彼は心を鎮める為、テントから出て待機任務に没頭した。
彼はそれからというもの、自慰の時に彼女の事が脳裏に浮かぶようになってしまった。
普段トイレや待機の時間を利用して手早く自慰をしている。
初めは別の相手の事を考えて竿を慰めるのだが、終わりの射精直前になると、いつの間にか彼女の寝顔や無防備な体が頭に浮かんでいるのだ。
初めは別の相手の事を考えて竿を慰めるのだが、終わりの射精直前になると、いつの間にか彼女の寝顔や無防備な体が頭に浮かんでいるのだ。
彼はそれを否定していたが、どんなに自分に言い聞かせても治らなかった。
***
またある日の事。
中レベルのモンスターからドロップする消耗品素材を求め、ダンジョンに潜った時の事。
中レベルのモンスターからドロップする消耗品素材を求め、ダンジョンに潜った時の事。
非常に階層の深いダンジョンで、攻略に2~3週間かかった。
薄暗く狭い遺跡で絶え間なく戦闘しながら、夜も昼も分からぬ状態でテントを張って休むの繰り返し。
薄暗く狭い遺跡で絶え間なく戦闘しながら、夜も昼も分からぬ状態でテントを張って休むの繰り返し。
その何日目か。
ゴルバッシュは焚火の前で仮眠を取っていた。
人間と比べれば尋常ではないスタミナの彼。
しかし、“あるもの”が限界に近付いていた。
ゴルバッシュは焚火の前で仮眠を取っていた。
人間と比べれば尋常ではないスタミナの彼。
しかし、“あるもの”が限界に近付いていた。
彼は夢の中にいた。
夢中で尻の大きな女を背後から突いていた。
くぅんくぅんと喘いで誘う四つん這いの彼女。赤く染めた頬。
彼の腿に打たれてタルルと揺れる尻肉。
ゴルバッシュは彼女の片足を上げさせた。
「見ないで」と恥じらう彼女の顔。
『ぃやっ!♡ひゃぁっ!♡アゥゥッ♡♡♡』
竿を引く時に、膣口から愛液をジョロジョロと吐き出し、だんだん上目を向く。
追い付かなくなる呼吸。
夢中で尻の大きな女を背後から突いていた。
くぅんくぅんと喘いで誘う四つん這いの彼女。赤く染めた頬。
彼の腿に打たれてタルルと揺れる尻肉。
ゴルバッシュは彼女の片足を上げさせた。
「見ないで」と恥じらう彼女の顔。
『ぃやっ!♡ひゃぁっ!♡アゥゥッ♡♡♡』
竿を引く時に、膣口から愛液をジョロジョロと吐き出し、だんだん上目を向く。
追い付かなくなる呼吸。
深い海の色のような碧眼に、焚火の明かりのオレンジ色が混ざってオーロラのように煌めく。
彼が抱いているのはへパスミスだった。
その時、現実世界で彼女の悲鳴が聞こえた。
彼は瞬時に武器を構える。
彼は瞬時に武器を構える。
へパスミスはスライムに襲われていた。
びっくりして尻もち着いた彼女に、ヌルヌルとした動く青い液体が彼女の服を溶かしている。
「この!!このくらいの雑魚モンなら私で!!」
彼女は鍛冶用のハンマーでガンガン殴る。
びっくりして尻もち着いた彼女に、ヌルヌルとした動く青い液体が彼女の服を溶かしている。
「この!!このくらいの雑魚モンなら私で!!」
彼女は鍛冶用のハンマーでガンガン殴る。
「瓦礫の隙間から入ってきたか……!」
ゴルバッシュは冷静に、スライムの弱点である気泡に似た核を踏み潰した。
ゴルバッシュは冷静に、スライムの弱点である気泡に似た核を踏み潰した。
「ゴルバッシュありがとう!
ごめーん、こんな事で起こして……。
あー、修理しないと、いつものお洋服が……。」
と、あどけなく言う彼女だが、服を溶かされてあちこち肌が見えていた。
スカートの裾がボロボロになって丈が短くなり足の付け根やショーツが見える。横腹の布なども破れて、むっちりとした肉が出ている。
乳房を覆うカップもやられているのか、自分の腕を抱いてそれをさりげなく隠している。
ごめーん、こんな事で起こして……。
あー、修理しないと、いつものお洋服が……。」
と、あどけなく言う彼女だが、服を溶かされてあちこち肌が見えていた。
スカートの裾がボロボロになって丈が短くなり足の付け根やショーツが見える。横腹の布なども破れて、むっちりとした肉が出ている。
乳房を覆うカップもやられているのか、自分の腕を抱いてそれをさりげなく隠している。
「……っ!」
ゴルバッシュは夢の光景を思い出した。
「続きをしたい」という衝動と「わきまえろ」という理性がぶつかり合う。
ゴルバッシュは夢の光景を思い出した。
「続きをしたい」という衝動と「わきまえろ」という理性がぶつかり合う。
彼は武器を置いて彼女の前でしゃがんだ。
「スライムの粘液は肉を溶かす……。布が溶けたのに、肌の見えてる部分は大丈夫なのか?」
少し優しい声だった。
「うん?露出のある部分も魔法でちゃんと透明のコーティングがされている防具だから大丈夫よ。」
「それでも酸の火傷があるかもしれん。見せてみろ……。」
彼は彼女の腕を引いた。
やたら彼女の腕や手に触れる。
へパスミスはやや縮こまるように片腕で胸を隠しながら、しっかり自分の身を抱いた。
「大丈夫よ……!傷があったら適当に回復ポーション飲んで治すし、気にせず寝て。」
「スライムの粘液は肉を溶かす……。布が溶けたのに、肌の見えてる部分は大丈夫なのか?」
少し優しい声だった。
「うん?露出のある部分も魔法でちゃんと透明のコーティングがされている防具だから大丈夫よ。」
「それでも酸の火傷があるかもしれん。見せてみろ……。」
彼は彼女の腕を引いた。
やたら彼女の腕や手に触れる。
へパスミスはやや縮こまるように片腕で胸を隠しながら、しっかり自分の身を抱いた。
「大丈夫よ……!傷があったら適当に回復ポーション飲んで治すし、気にせず寝て。」
ゴルバッシュは彼女の背中に手を回し、ぐっと引き寄せた。
彼の胸と顔の距離が近くなり、顔を赤くするへパスミス。
彼の胸と顔の距離が近くなり、顔を赤くするへパスミス。
「ゴルバッシュ?どうしたの……?」
彼女の言葉に、はっと我に返るゴルバッシュ。
彼女を突き放して背を向ける。
「ぶっ……無礼をお詫びする!我が主人よ!!」
彼女の言葉に、はっと我に返るゴルバッシュ。
彼女を突き放して背を向ける。
「ぶっ……無礼をお詫びする!我が主人よ!!」
突き放した後も、ゴルバッシュの脳裏には夢の中の淫らなへパスミスの残像が映っていた。
脳裏の彼女は、くぅくぅ喘いで、尻を彼に向けてムチムチ揺らし跳ねさせている。
脳裏の彼女は、くぅくぅ喘いで、尻を彼に向けてムチムチ揺らし跳ねさせている。
彼は念じた。
(萎えろ!早く萎えろ!
ご主人もいつもみたいに、『私ったら美人で困っちゃ~う』とか言って、俺を萎えさせろ!)
(萎えろ!早く萎えろ!
ご主人もいつもみたいに、『私ったら美人で困っちゃ~う』とか言って、俺を萎えさせろ!)
しかしへパスミスは自分から近付いて来た。
あどけない表情で、彼の間隣まで四つん這いで這って来る。
あどけない表情で、彼の間隣まで四つん這いで這って来る。
ゴルバッシュは心の中で叫ぶ。
(こんな時に限って馬鹿な事言わんのかいっ!!コイツぅうううっっっ!!)
(こんな時に限って馬鹿な事言わんのかいっ!!コイツぅうううっっっ!!)
へパスミスは彼の肩に頬を乗せるようにして寄り掛かった。髪の毛がサラサラと流れる。
ゴルバッシュの全身が熱くなり、手汗が噴き出す。
ゴルバッシュの全身が熱くなり、手汗が噴き出す。
彼女は顔を赤らめる。
「……いいよ。しても……。」
「……いいよ。しても……。」
暴れる心臓の音。お互いどちらの鼓動なのか分からなくなる。
彼は震える手で彼女をそっと離れさせた。緑の頬が真っ赤だった。
「俺は……ちゃんと筋を通さなければ女とやらん……!」
「俺は……ちゃんと筋を通さなければ女とやらん……!」
彼と違って冷静なへパスミス。
「それって……、『結婚』の事?」
「グ!グルルルル……。」
黙るゴルバッシュ。
「じゃあ、しちゃう?」
「んん……むう?!」
「それって……、『結婚』の事?」
「グ!グルルルル……。」
黙るゴルバッシュ。
「じゃあ、しちゃう?」
「んん……むう?!」
彼の肩を枕に、安心したように微睡む顔。
「……私は貴方としてもいいかなって思ってる。『結婚』。
雇い主とボディーガードの関係を越えて、もっと貴方を奥まで知りたい……。」
真剣な眼差し。
「……私は貴方としてもいいかなって思ってる。『結婚』。
雇い主とボディーガードの関係を越えて、もっと貴方を奥まで知りたい……。」
真剣な眼差し。
(ご主人にしては、ちゃんと何かを分かっているような顔……。いつものような見切り発車の顔じゃない……。)
しかし彼は踵を返す。
「考える時間をくれ……。」
彼は「雉撃ちに……」と何処か物陰に消えてしまった。
しかし彼は踵を返す。
「考える時間をくれ……。」
彼は「雉撃ちに……」と何処か物陰に消えてしまった。
残されたへパスミスは寂しいような、そして少し苛立った顔をした。
(私って……本当に後先考えないなあ。
彼に結婚断られたら、気まずい関係のまま旅する事になっちゃうのに……。
そうなったら、最悪彼を解雇しないといけない。
……やだなあ。それだけは……。)
一人でテントの毛布に包まるが、肌寒かった。
(私って……本当に後先考えないなあ。
彼に結婚断られたら、気まずい関係のまま旅する事になっちゃうのに……。
そうなったら、最悪彼を解雇しないといけない。
……やだなあ。それだけは……。)
一人でテントの毛布に包まるが、肌寒かった。
一方、ゴルバッシュは物陰で股のアーマーを外していた。
スラックスの紐と下着の紐を大急ぎで解く。
我慢によって汁だらけになった竿を出すと、思い切り握ってしごいた。
「ハッ……!ァアッッッ……!!!」
スラックスの紐と下着の紐を大急ぎで解く。
我慢によって汁だらけになった竿を出すと、思い切り握ってしごいた。
「ハッ……!ァアッッッ……!!!」
(俺は……筋を通してからと言いながら、この劣情を拭い去れず、こんな無様をしている……。
結局こんな事をするなら、あのままプロポーズを受けてやれば良かったんじゃないか……?)
結局こんな事をするなら、あのままプロポーズを受けてやれば良かったんじゃないか……?)
彼はここまで来て不完全燃焼はもっと最悪だと思い、一旦気持ちを切り替えた。
彼の肩に頬を乗せてきた無垢な彼女の顔を、絶頂した妄想の中の彼女に当てはめる。
『あの顔を、自分だけのものにしたい』
彼の脳裏に過った、素直な気持ち。
そう思った時には、既に射精を終えていた。
そう思った時には、既に射精を終えていた。
「……馬鹿か、……俺は」と、自分に悪態を吐いて任務に戻った。
***
更にその後。
へパスミス達は、とある富豪からクエスト受けた。
それは数百年に一度目覚めるという『古代龍・エメラルドドラゴン』その『鱗』を獲って来るというもの。
それは数百年に一度目覚めるという『古代龍・エメラルドドラゴン』その『鱗』を獲って来るというもの。
2人はドラゴンが封印されている古代の墓に潜り、最後まで生き残った。
時はドラゴンを討伐した所まで進む。
時はドラゴンを討伐した所まで進む。
地下の大空洞に作られた、同じくらい巨大な積み石の神殿。
中央には白目を剥いた胴長の龍。
中央には白目を剥いた胴長の龍。
へパスミスはドラゴンから鱗を一枚剥ぎ取った。
色は宝石のエメラルドのような青みがかった緑色であり、美しくありながら鋼やチタンを凌ぐ硬さ。
色は宝石のエメラルドのような青みがかった緑色であり、美しくありながら鋼やチタンを凌ぐ硬さ。
「さ!ドラゴンは1日経てば復活してまた地中深くに潜って眠りに入るらしいから、今のうちに持てるだけ回収するわよ!」
しかし、このクエストはここで終わらなかった。
太古にこのドラゴンの封印の為に生贄にされていた古代のエルフが上級のアンデッドとして復活したのである。
黒い影のローブを纏った骸骨達が地中より這い上がる。その数500程か。
太古にこのドラゴンの封印の為に生贄にされていた古代のエルフが上級のアンデッドとして復活したのである。
黒い影のローブを纏った骸骨達が地中より這い上がる。その数500程か。
へパスミスとゴルバッシュは集中攻撃を喰らう前にとりあえず物陰に隠れた。
「体力も回復ポーションも残り少ない。隠れながらズラかるぞ。」
しかし、へパスミスは首を振った。
「だ、ダメ!ホラ!墓の近くに人の住む村があったでしょ?!
アンデッド達は墓の入り口に向かっている……!ここで止めないと、外に出て無差別に人を襲うかも!」
「確かなのか?」
へパスミスは文献を読み返す。
「元々この生贄達は、この不死のドラゴンが復活する度にドラゴンを排除する役割をもっているの。
でも、先にドラゴンを倒してしまった今は標的を探して暴走している。しかも、このアンデッド達の誰かがドラゴンを排除しないと、ずっと生命を探知し続けて攻撃する仕組みになっているみたい!
現に、前の復活周期の時に、アンデッドが外に出て近隣地域に被害を与えた記録も記されている……。」
「体力も回復ポーションも残り少ない。隠れながらズラかるぞ。」
しかし、へパスミスは首を振った。
「だ、ダメ!ホラ!墓の近くに人の住む村があったでしょ?!
アンデッド達は墓の入り口に向かっている……!ここで止めないと、外に出て無差別に人を襲うかも!」
「確かなのか?」
へパスミスは文献を読み返す。
「元々この生贄達は、この不死のドラゴンが復活する度にドラゴンを排除する役割をもっているの。
でも、先にドラゴンを倒してしまった今は標的を探して暴走している。しかも、このアンデッド達の誰かがドラゴンを排除しないと、ずっと生命を探知し続けて攻撃する仕組みになっているみたい!
現に、前の復活周期の時に、アンデッドが外に出て近隣地域に被害を与えた記録も記されている……。」
アンデッド達はぞろぞろと出口の方へ移動を始めている。
「戦うはいいが、この数だ……。
そして応援を呼ぶ時間も無し。」
へパスミスは心配そうに聞く。
「出来る?
私も魔法防具で戦いながら回復とか全力でサポートするから!」
ゴルバッシュは真剣に頼み込む彼女を意外そうに眺めた。
「お前は『宝さえ手に入れば他人は何でもいい』というタイプと思い込んでいたが、それは俺の勘違いだったか……。」
「私は皆がちゃんとハッピーになれるように、いい武器や防具を作っているの!
その鍛冶屋がさ、それを作る素材を得る為だけに誰かを見殺しにしたら本末転倒でしょ!それに、村の人達は将来私の大事なお客さんになるかもしれないしね!」
豪語し、茶目っ気のある笑みを浮かべるへパスミス。
そして応援を呼ぶ時間も無し。」
へパスミスは心配そうに聞く。
「出来る?
私も魔法防具で戦いながら回復とか全力でサポートするから!」
ゴルバッシュは真剣に頼み込む彼女を意外そうに眺めた。
「お前は『宝さえ手に入れば他人は何でもいい』というタイプと思い込んでいたが、それは俺の勘違いだったか……。」
「私は皆がちゃんとハッピーになれるように、いい武器や防具を作っているの!
その鍛冶屋がさ、それを作る素材を得る為だけに誰かを見殺しにしたら本末転倒でしょ!それに、村の人達は将来私の大事なお客さんになるかもしれないしね!」
豪語し、茶目っ気のある笑みを浮かべるへパスミス。
ゴルバッシュはそれを聞いて吹き出した。とても嬉しそうで、何処か悲しげ。
「……そうか。
この前の戦争の時にも、帝国軍にお前のような奴がいればな。もう少し多くの命が生き延びただろう。」
「ゴルバッシュ?」
「……そうか。
この前の戦争の時にも、帝国軍にお前のような奴がいればな。もう少し多くの命が生き延びただろう。」
「ゴルバッシュ?」
彼は戦の顔に戻り、話題を変えた。
「どちらにせよ相手のレベルが問題だ。
何かもっといい武器はあるか!?」
へパスミスは少し考え、手をポンと叩く。
「ある!今入手したエメラルド・ドラゴンの素材を使った武器!
でも、作らないと!」
「ここで作れるか?」
「ええ!丁度この部屋の奥で鍛冶場を見かけた!」
「どれ位かかる?」
「魔法による補助を入れて、早くて1時間。」
「どちらにせよ相手のレベルが問題だ。
何かもっといい武器はあるか!?」
へパスミスは少し考え、手をポンと叩く。
「ある!今入手したエメラルド・ドラゴンの素材を使った武器!
でも、作らないと!」
「ここで作れるか?」
「ええ!丁度この部屋の奥で鍛冶場を見かけた!」
「どれ位かかる?」
「魔法による補助を入れて、早くて1時間。」
へパスミスはもう一度心配そうに問う。
「ゴルバッシュ……やれる?」
「ゴルバッシュ……やれる?」
彼は手斧で軽く素振りをし、それを天に誓うように掲げた。
「誰にものを聞いている?
……背中は任せろ。いつも通りな。」
「誰にものを聞いている?
……背中は任せろ。いつも通りな。」
その時、片手がくすぐったくなる。
へパスミスが彼の手を握っていた。
彼女は彼の腰のアイテムポーチに何か入れる。
「これ……『お守り』よ。本当は“その時”が来たら渡そうと思ってたんだけど、緊急時だから我慢して……。」
「絶対に死なないで」と言いたげな表情。
へパスミスが彼の手を握っていた。
彼女は彼の腰のアイテムポーチに何か入れる。
「これ……『お守り』よ。本当は“その時”が来たら渡そうと思ってたんだけど、緊急時だから我慢して……。」
「絶対に死なないで」と言いたげな表情。
ゴルバッシュは彼女が鍛冶場の鉄戸を閉めたのを確認する。
手斧で大盾をガンガン叩き、眼光で黒目を消して吠えた。
震え、一斉に彼を見るアンデッド達。
手斧で大盾をガンガン叩き、眼光で黒目を消して吠えた。
震え、一斉に彼を見るアンデッド達。
彼は神殿を震わせるように名乗る。
「ダキニ·シュ村一番の戦士・ゴルバッシュ!!
ドラゴンを屠ったこの俺を、止められるものなら止めてみよっっっっ!!!!」
「ダキニ·シュ村一番の戦士・ゴルバッシュ!!
ドラゴンを屠ったこの俺を、止められるものなら止めてみよっっっっ!!!!」
一気に押し寄せる骸骨戦士達。
彼は牙を見せて吠え狂い、それらを蹴散らす。
手斧で相手の骨格を叩き割り、盾でガンガン殴って突き飛ばし、遠くの敵にはボウガンを片手撃ちして遠距離攻撃を許さず、それをしながら、手が塞がろうとも足蹴や噛み付きで近距離攻撃も一切許さない。
また、多少の斬撃や矢では怯まず、巨体を振り回すのを止めない。
弓も魔法も、剣も、槍も――、彼の前では難攻不落。
彼は牙を見せて吠え狂い、それらを蹴散らす。
手斧で相手の骨格を叩き割り、盾でガンガン殴って突き飛ばし、遠くの敵にはボウガンを片手撃ちして遠距離攻撃を許さず、それをしながら、手が塞がろうとも足蹴や噛み付きで近距離攻撃も一切許さない。
また、多少の斬撃や矢では怯まず、巨体を振り回すのを止めない。
弓も魔法も、剣も、槍も――、彼の前では難攻不落。
このまま順調かと思われたが、敵の大将も黙っていない。
ボスのアンデッドが動く。
ボスのアンデッドが動く。
ボスは掠れた声で詠唱し、杖から緑の火炎球を放った。
物陰を利用して回避するゴルバッシュ。
しかし、球はしつこく追尾してきた。
当たった瞬間、爆発音と噴き出すマグマの如く飛び散る火花。
「ゥオオオっ!!!」
彼は吹き飛ばされた。
地面に落ちる、防具と武器の残骸。
物陰を利用して回避するゴルバッシュ。
しかし、球はしつこく追尾してきた。
当たった瞬間、爆発音と噴き出すマグマの如く飛び散る火花。
「ゥオオオっ!!!」
彼は吹き飛ばされた。
地面に落ちる、防具と武器の残骸。
ゴルバッシュはボスに防具と武器を破壊され、上半身裸になっていた。
物陰に隠れてボスの火炎球を何とかやり過ごす。
しかし、このノーガード状態では攻撃も出来ず、手も足も出ない。
使えるものを確認していたその時、彼はある事を思い出す。
(そうだ!アイツが去り際に持たせてくれたアイテム。
お守りとやらに何か特殊効果は付いてないか?!)
彼はポーチを探った。
ポーションは飲み尽くし、後残るはそれだけ。
(馬鹿に小さいな……!雷とかが出る魔法石か?!)
物陰に隠れてボスの火炎球を何とかやり過ごす。
しかし、このノーガード状態では攻撃も出来ず、手も足も出ない。
使えるものを確認していたその時、彼はある事を思い出す。
(そうだ!アイツが去り際に持たせてくれたアイテム。
お守りとやらに何か特殊効果は付いてないか?!)
彼はポーチを探った。
ポーションは飲み尽くし、後残るはそれだけ。
(馬鹿に小さいな……!雷とかが出る魔法石か?!)
否。出てきたのは白金の輪っか。
『指輪』だった。
内側には筆記体でゴルバッシュとへパスミスの名前が刻印されている。
『指輪』だった。
内側には筆記体でゴルバッシュとへパスミスの名前が刻印されている。
ゴルバッシュはぽかんとしていたが、やがて大笑いした。
「アイツめ……こんな時にいじらしい事しやがって。
これが終わったら『結婚』してやるよ……!
「アイツめ……こんな時にいじらしい事しやがって。
これが終わったら『結婚』してやるよ……!
死亡フラグ?その程度、俺が粉々にしてやるっ!!」
指輪の効果である『防御スキル』がゴルバッシュに付与された。
ボスの火炎球1発分だけなら耐える事だろう。
指輪の効果である『防御スキル』がゴルバッシュに付与された。
ボスの火炎球1発分だけなら耐える事だろう。
彼は残された体一つ、拳で立ち向かおうと決意する。
だが、丁度その時、鍛冶場の扉が開いた。
だが、丁度その時、鍛冶場の扉が開いた。
「ゴルバッシュ―ー!!!!
新しい武器よーー!!!!」
へパスミスの声。
彼女は腕を大きく振りかぶって投げた。2回だ。
新しい武器よーー!!!!」
へパスミスの声。
彼女は腕を大きく振りかぶって投げた。2回だ。
ゴルバッシュは振り返る事無く、それぞれの手で受け取る。
手にしたのはエメラルドグリーンの手斧と大盾。
ドラゴンの鱗のようにシャープで荒々しいデザインだ。丁寧な鏡面仕上げで、幻想的な光沢を放っている。
「見事だ!流石“俺の女”!」
彼はボスの火炎球を搔い潜りながら走り出した。
押し寄せる雑魚達を斧で切り裂き、残飯の骨の山にする。
ボスは容赦なく火炎球を一気に30発飛ばしてきた。
ゴルバッシュは咄嗟に盾を構える。
手にしたのはエメラルドグリーンの手斧と大盾。
ドラゴンの鱗のようにシャープで荒々しいデザインだ。丁寧な鏡面仕上げで、幻想的な光沢を放っている。
「見事だ!流石“俺の女”!」
彼はボスの火炎球を搔い潜りながら走り出した。
押し寄せる雑魚達を斧で切り裂き、残飯の骨の山にする。
ボスは容赦なく火炎球を一気に30発飛ばしてきた。
ゴルバッシュは咄嗟に盾を構える。
「ゴルバッシュ!」
心配無用。彼は爆発の後、煙を切り裂いて猛進し続けた。
彼はボスの間合いに入った。
ボスは障壁魔法を展開。
しかし、ゴルバッシュは止まらない。
迷わず手斧を振り下ろす。
障壁は縦に斬れて消滅。
ボスは「待て!」と言いたげに手の平を突き出す。
アンデッドが聞いて呆れるその驚愕の顔。
ゴルバッシュはその肩透かしの顔に、大盾のパンチを叩き込んだ。
彼はボスの間合いに入った。
ボスは障壁魔法を展開。
しかし、ゴルバッシュは止まらない。
迷わず手斧を振り下ろす。
障壁は縦に斬れて消滅。
ボスは「待て!」と言いたげに手の平を突き出す。
アンデッドが聞いて呆れるその驚愕の顔。
ゴルバッシュはその肩透かしの顔に、大盾のパンチを叩き込んだ。
「もう数百年眠ってろおおおおおぉっっっ!!!!
アホ骨があああああぁっっっ!!!」
アホ骨があああああぁっっっ!!!」
首から外れ、ボーンと吹っ飛ぶボスの頭蓋骨。
更に斧で斬りつけられ、バラバラの小骨に変わる。
更に斧で斬りつけられ、バラバラの小骨に変わる。
「やったーー!!」
飛び跳ねるへパスミス。
飛び跳ねるへパスミス。
喜ばしい事がもう一つ。ボスを倒した事により、仲間の雑魚までバラバラの小骨に変わった。元々、ボスの召喚した兵士だったのだ。
戦いが終わり、へパスミスは彼に駆け寄った。
「ゴルバッシュ!!!」
彼の胸に飛び込み、しっかり抱き締める。
その背中に手を回して抱き締め返すゴルバッシュ。
「良かった……!
武器を作ってる時、痛そうな声が聞こえたから死んじゃうんじゃないかと思った……。」
「フン。思ったより早かったな。
もう少し奴との戦いを楽しんでいたかったんだがな。」
「もう!強がっちゃって……。」
彼女は顔を上げた。彼が嬉し涙を拭ってやる。
「ゴルバッシュ!!!」
彼の胸に飛び込み、しっかり抱き締める。
その背中に手を回して抱き締め返すゴルバッシュ。
「良かった……!
武器を作ってる時、痛そうな声が聞こえたから死んじゃうんじゃないかと思った……。」
「フン。思ったより早かったな。
もう少し奴との戦いを楽しんでいたかったんだがな。」
「もう!強がっちゃって……。」
彼女は顔を上げた。彼が嬉し涙を拭ってやる。
「しかし、依頼の素材を使ってしまったな。詫びにこの武器を依頼主に渡すか?」
「ううん。それは貴方にあげる。依頼主には鱗の余りを渡すわ。
元々、この素材は貴方の為に手に入れようとしてたの。」
「俺に、だと?」
「プレゼントの材料。……プロポーズの。
と言っても、本当は鎧や結婚指輪もセットで渡す予定だったんだけどね。」
「ううん。それは貴方にあげる。依頼主には鱗の余りを渡すわ。
元々、この素材は貴方の為に手に入れようとしてたの。」
「俺に、だと?」
「プレゼントの材料。……プロポーズの。
と言っても、本当は鎧や結婚指輪もセットで渡す予定だったんだけどね。」
彼女は照れながら畏まり、祈るようなポーズを取った。制作に全力を注いだのか、全身煤だらけだ。
「ん……えっと……、ゴルバッシュ……私は貴方の夢を叶えます。
貴方が最高の戦士になれるように、最高の鍛冶屋として、妻として、一生支えます。
「ん……えっと……、ゴルバッシュ……私は貴方の夢を叶えます。
貴方が最高の戦士になれるように、最高の鍛冶屋として、妻として、一生支えます。
結婚してください。」
ゴルバッシュは間髪入れず、彼女の手を強く握りしめた。指輪をした方の手で。
「ならば……俺は最愛の妻が天才魔法鍛冶屋として世に名を馳せ、幸せな一生を終えるまで、片時も離れずその身を守り続けよう。
ゴルバッシュは間髪入れず、彼女の手を強く握りしめた。指輪をした方の手で。
「ならば……俺は最愛の妻が天才魔法鍛冶屋として世に名を馳せ、幸せな一生を終えるまで、片時も離れずその身を守り続けよう。
妻に……なって欲しい。」
2人は向き合った。
「へパスミス……。お前の結婚指輪は持って来てるか?」
「え、ええ一応。」
ゴルバッシュは彼女の指にも指輪をしてやった。
「へパスミス……。お前の結婚指輪は持って来てるか?」
「え、ええ一応。」
ゴルバッシュは彼女の指にも指輪をしてやった。
へパスミスは彼の胸板に手を置いて、あどけない表情で見つめる。
ゴルバッシュは無垢な顔に吸い寄せられ、彼女に顔を寄せた。
彼が受け入れてくれたので、彼女は背伸びして唇を寄せた。
目を閉じ、夢心地の彼女。
だが、痛みが走る。
「痛っ!」
「ん?!」
「貴方の下顎の牙がほっぺに刺さっちゃった……!」
「あ、ああ。オークだからな。怪我しないよう気を付けろよ。」
ゴルバッシュは無垢な顔に吸い寄せられ、彼女に顔を寄せた。
彼が受け入れてくれたので、彼女は背伸びして唇を寄せた。
目を閉じ、夢心地の彼女。
だが、痛みが走る。
「痛っ!」
「ん?!」
「貴方の下顎の牙がほっぺに刺さっちゃった……!」
「あ、ああ。オークだからな。怪我しないよう気を付けろよ。」
何度も角度を変えてトライするが、どうしても目玉や顎に牙が刺さる。
試行錯誤の末、首を傾げた状態で斜め下から下唇にする形に落ち着いた。
試行錯誤の末、首を傾げた状態で斜め下から下唇にする形に落ち着いた。
互いの唇の温度を楽しむ2人。
体が密着し、心音が体中に響く。
体が密着し、心音が体中に響く。
へパスミスはチロっと舌を出した。
(いつも見ていたハズなのに……。
大きな胸の中……。大きな腕……。でも、力加減は優しくて……。)
彼女は今更恥ずかしさで逃げたいような、でももっと奥に行きたいような気持ちで、頬を染める。
彼の牙から下唇を舌で舐めた。
「ぅん……♡」
ゴルバッシュは彼女が舌を絡ませようとしているのを察し、焦りだす。
「ま、待て!それ以上はちゃんと婚礼の儀を終えてからだ!
番うのは神の前でちゃんと誓いを立ててからするもんだ!」
「はああぁ?!この流れでお預け?!
じゃあもうさ、この場で神様に誓っちゃえばいいじゃん!」
「エ!?」
「小さな悪い事もお見通しなんだから、どうせ今も見てるでしょ神様。
(いつも見ていたハズなのに……。
大きな胸の中……。大きな腕……。でも、力加減は優しくて……。)
彼女は今更恥ずかしさで逃げたいような、でももっと奥に行きたいような気持ちで、頬を染める。
彼の牙から下唇を舌で舐めた。
「ぅん……♡」
ゴルバッシュは彼女が舌を絡ませようとしているのを察し、焦りだす。
「ま、待て!それ以上はちゃんと婚礼の儀を終えてからだ!
番うのは神の前でちゃんと誓いを立ててからするもんだ!」
「はああぁ?!この流れでお預け?!
じゃあもうさ、この場で神様に誓っちゃえばいいじゃん!」
「エ!?」
「小さな悪い事もお見通しなんだから、どうせ今も見てるでしょ神様。
彼女は壊れた柱を偶像に見立て、祈るポーズをした。
「えっとぉ、オークの神様と帝都の神様!
私ぃ、妻として一生この人を支えまーーっす!」
「馬鹿!軽いわ!」
「えっとぉ、オークの神様と帝都の神様!
私ぃ、妻として一生この人を支えまーーっす!」
「馬鹿!軽いわ!」
しかし、結局彼もその場で誓うのだった。