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6.旦那様とミックスファイトした話

ー/ー



*このエピソードの要素 #ミックスファイト #サイド #立ち #恥辱 #見せつけ*



 自称天才で美人の女鍛冶屋「ヘパスミス」。
 全身フルアーマーのゴリマッチョ傭兵「ゴルバッシュ」。
 2人は今でこそ夫婦だが、最初は主人とボディーガードの間柄だった。

 これは5年程前の事。2人が出会った時の話である。



***



  ここは海沿いにある、とある大衆酒場。
 どのテーブルも満席で船乗りや冒険者達で賑わっている。 

 その奥のテーブルに座る、鋼鉄製アーマーを纏ったオーク。
 力強い目つきと、山のような存在感。
 若き日のゴルバッシュだ。

 彼は同じ傭兵、同業者達に囲まれていた。
 静かに酒を飲む彼に、皆が「ゴル兄貴、ゴル兄貴」と気さくに話し掛ける。
 余程頼りにされているのだろう。

 その時、女の客が店に入って来た。
 豊満な体に黒いコルセットをした魔女か娼婦のような格好。赤いロングヘアと碧眼が目立つ。
 
 彼女はトントンとハイヒールで床板を鳴らして、ゴルバッシュのテーブルまでやって来る。
 ゴルバッシュの取り巻きが睨むが、彼女は腕を組んで自信たっぷりの表情だ。

「貴方がここらで噂の傭兵ね?
 どんな悪党も黙る『血染めの山颪(やまおろし)』・ゴルバッシュ!
 私は魔法鍛冶屋の『へパスミス』。
 “これから”帝都で超売れっ子になる天才よ!」

 彼女はテーブルを叩く。
 叩いた時に、ゴルバッシュの目の前でブルっと揺れる乳房。前屈みになった彼女の重力に従って垂れ、谷間を見せる。
「私のボディーガードになりなさい!
 そして一緒に鍛冶の素材集めの旅に出るの!」

 鼻で笑うゴルバッシュ。
「で、幾ら出すんだ?”変わり者のお嬢さん”。」
 へパスミスは「これよ」と、テーブルに小さな皮袋を置く。
 だが、彼は開きもせずに、そっぽ向いた。
「……舐められたものだ。
 その音の軽さ、俺の腕に釣り合わん。」
「う〜ん、流石にもうちょっと”焼いて”くれば良かったか。」
「……は?」

 へパスミスは袋の紐を解く。
 中から出てきたのは、カントリーマ●ムみたいに美味しそうな『手作りクッキー』だった。

 取り巻き達は、彼女を取り押さえる。
「舐めやがって!
 ゴル兄貴の報酬がクッキーだと?!(勿体無いから食べるけど)」
「帰れ帰れ!(これ美味えなモグモグ)」

「ん~じゃあ、私が『殴り合い』で貴方に勝ったら、従って貰うってのはどう?」
 茶目っ気たっぷりに、ボクシングの構えをする。
 二の腕で両乳房を潰して寄せてしまっており、胸が邪魔そうだ。とてもじゃないが、格闘が得意には見えない。

 そんな彼女を見て笑い出す一同。
 ゴルバッシュまで腹を抱える。

「狂戦士揃いのオークに殴り合い?
 気は確かか、お嬢さん?」
 ゴルバッシュは笑ってない目で彼女を見下ろす。
 乳の直ぐ先、当たるか当たらないかの所に、巨体がそそり立つ。
 しかしへパスミスは自身たっぷりに腕を組んだまま。
「オークなら納得できる条件でしょ?
 それとも小娘に尻尾巻くの?」

 睨み合う2人。
 戦いの火蓋は切られた。
 


***



 酒場の地下に用意された即席のリング。建物の柱にロープを張って四角に囲っただけ。

 先にロープを潜ってリングに入るゴルバッシュ。
 上半身裸だ。
 拳を通さなそうな、厚い胸板と8パックの腹筋、そして人間の腿みたいなガチガチの腕。

 彼の傭兵仲間や酒場の客など、老若男女の応援が飛び交う。

 そして向かいから現れたのはへパスミス。
 黄色のTシャツと黒ショートタイツ姿での登場だ。

 彼女は人差し指で天を指す。
「『さいきょー』は、私っっっ!!!」
 Tシャツの胸元を両手で持ち、バッと開くようにして破く。
 じわじわ破けた隙間から溢れ出す、黒ビキニのたわわな乳。ほつれた糸が柔らかに食い込む。
 ちなみに彼女は、これが強そうに見えると思ってやっている。

 熱狂する観客達。(主に男)
 そっぽむくゴルバッシュ。
(ふん。下品め……。)

 彼女もロープを潜ってリングに入ろうとする。
 だが、乳房や尻が引っ掛かる。
「え?おや?ややややっ!」
 色々やっているうちに、尻を突き出した状態で逆さまになってしまう。
「嘘!?取れない!」

 何故か谷間に2本のロープが挟まってクロスし、それが乳房の形を強調させる。
 尻は尻で、ロープが上下にゆさゆさ揺れるせいで、まるでバックから犯されているようだ。
「違うの!見ないで!」
 カァっと赤くなる。

 彼女の恥ずかしい格好に、どっと笑う観客。
「誘ってんのか?オネーちゃん!」
「ここの踊り子になったらどうだ?!」
 酒の入った客には良い余興だ。

 溜息のゴルバッシュ。
「何がしたいんだ。アイツは……。」
 見かね、ロープを外してやる。
「あ、ありがと……。」
「勘違いするな。気が散るだけだ。

 って、あっ!?」

 解放された彼女を下から腕で支える際、誤って乳を掴んでしまう。
 彼の社会的に終わったかのような表情。

「す、す、すまん!俺は全くその気はないっっっ!!」
「え?ああ、気にしないで!
 わざとじゃないし……。」
 
 少し頬が赤いへパスミス。胸を触れられたからではない。
「紳士で、しかも気が利くのね。
 益々気に入っちゃった。」
「……ふん。
 今更おだてて手加減して貰おうとしても無駄だ。」
 ゴルバッシュは、自分の腿に手をなすり付ける。そうして消えない乳房の感触を消そうとする。

「それよりねえ、素手は痛いから『グローブ』していいーー?」
「好きにしろ。なんなら鎧を着てもいいぞ。ハンデが多すぎるからな。」
「ありがと♪
 これ、手作りなの。かわいいでしょ。」
 彼女は魔法陣が描かれた、不思議な黒革の手袋をする。



 酒場のフライパンで鳴らされるゴング。
 さて、どんな白熱した打ち合いが待っているのか? 

 しかし残念なお知らせがある。
 ネタバレになるが、この試合—————————————……へパスミスのワンパンチで終わる。



 煙を纏い、渾身の1発を振りかぶったへパスミス。

 天井に頭を刺さして伸びているゴルバッシュ。
 ぽかんとしている観客達。

 審判が忖度でめっちゃ遅いカウントをするも、ゴルバッシュはピクリとも動かなかった。

 てへぺろのへパスミス。
「ごめん。やり過ぎちゃった♪
 この『グローブ』、私が作った格闘用の魔法防具なの。
 腕力が100倍になる効果付きよ。」
 
 壊れた食器棚からフォークが落ち、コップに入って『チーン』と葬式の鈴みたいな音を鳴らす。
 試合終了、諸行無常。


 
 ゴルバッシュは負けた。
 荷物を纏め、不本意そうに酒場を去る。号泣する彼のファン。
 
 勿論、「グローブの魔法はルール違反では?」という擁護も多かった。
 しかし、ゴルバッシュは「相手はただの女ではない。鍛冶屋だ。なのにその程度を危惧せず、ルールも設定せず、また装備を許可した自分の過ちだ」と、オーク特有のプライドからか、言い訳を我慢した。
 (それに、こんなぶっ壊れ性能のグローブは、並の鍛冶屋じゃ作れない。
 普通はこんな極端な効果を付ければ、防具も使用者も壊れるが、使用してもグローブにも彼女にも全く負荷が見られなかった。しかもこの美しい装飾と丁寧な作り……。
 天才なのは丸々冗談じゃなさそうだ。

 それはそれとして、俺が不満なのは……。)

「ゴルバッシューー。
 荷物持って。あと、そこに鉄とか素材あるから集めといてね。はい、つるはし。」
「はい……、ご主人様。」
「ゴルバッシュ。
 疲れたからおぶって〜。」
「っ!!!」

 ワナワナと震えるゴルバッシュ。 
(やっぱり、こんな軽そうな女の尻に敷かれるのは我慢ならん!今まで築き上げた俺の威厳がぁああああ!)

 不機嫌そうにこんもり沢山の荷物を背負って、その上にへパスミスをおんぶする。岩肌をつるはしで削りながら。

「ゴルバッシュ♪」
「何だ?!忙しいんだが!?」

「私が有名になったらさ、とびきりカッコイイ武器と鎧作ってあげるから!
 それまでず〜っと私の側にいてね♪」

 彼女が無邪気に言うので、怒る元気を無くすゴルバッシュ。
「……期待はせんでおく。」



***


 その日、2人は宿屋に泊まった。
 まさかの同室である。
「あー、今日は疲れた。」
「お前は今日、ワンパン以外何もしとらんだろ。」 

 ブーツだけ脱いで、ベッドの上で無防備にゴロンと横になる彼女。格好のせいで、仕事待ちの娼婦のようだ。
 目を閉じてから、思い出したように言う。怠そうな
目。

「私が美人だからって、理性失わないでね?」
「そうだな、理性失いそうだ。
 怒りでな!

 ……外で寝る。」

 ゴルバッシュはドアにもたれて体育座りになって眠った。



***



 夢の中——。
 ゴルバッシュはリングの中にいた。
 目の前にはへパスミス。例の黒ビキニとショートタイツの格好だ。

 観客は皆のっぺらぼうのハリボテで、歓声だけが聞こえる。

 彼は彼女と正面で組み合う。互いの両手を握って押し合う。
 彼女は二の腕で自分の乳房を寄せて潰す程に力を入れるが、彼はびくともしない。
 『うんンンンっっっ!!』
 力んで全身を震わせ、赤くなって汗を流すへパスミス。
 彼は彼女をグイグイ押す。
 『ん……!やっ!』
 彼はよろけた彼女の後ろに周り、腕で首を締めた。(チョークスリーパー)
 彼は彼女のつむじから出る、汗の香りを吸い込む。これだけやっても汗が出ないのに、香りを嗅いだら顔が熱くなった。
 
 『ぁっ!
 放して……!』
 身じろぎする彼女。
 『降参か……?!』
 『しない……もん!』
 
 彼は首の拘束を解く。
 軽い酸欠で崩れ落ちるへパスミス。胸を大きく動かして喘ぎ、息を整える。
 しゃがんで聞くゴルバッシュ。
 『降参しろ。』
 『まだ……まだっ!』
 彼女は彼の片腕を引っ張って胸の前で持ち、両足を彼の首に絡めて絞めた。(三角絞め)
 ゴルバッシュの腕は彼女の柔らかな谷間に挟まる。また、彼女のムッチリした腿が、彼の首を温める。
 『まるで……効いてないぞ!』
 彼は楽に技を外す。

 彼は彼女に覆い被さった。
 もつれあう2人。
 いつの間に、並んで添い寝する体勢になっていた。
 
 『そんなに近くに寄って触られたら……♡』
 乳房と尻を重そうに震わして、身を捩ったり、拒否で足を上げて蹴ったりするへパスミス。
 『男と密着して戦うのに、そんな格好をするからだ……!
 お前にその気がないのは分かるが、こっちはこっちで我慢が難しくなる。』

 ゴルバッシュは横になったまま彼女を抱き締め、動きを制する。
 その気はなかったが、乳房を掴んでしまう。大きさからして触れないようにする方が難しい。
 果実のような柔らかい肉に、彼の太い指が埋もれる。ビキニに皺が寄り、乳輪が見えそうになる。
 『んくっ……んくっ!♡
 ぇンンン♡』
 彼の指が丁度乳首に当たったのか、我慢できず喘いでしまうへパスミス。
 『恥ずかしい声が出るから揉まないで……♡みんなも見てるのに……♡』
 
 ゴルバッシュは止められなかった。
 彼女の胸をグイグイ揉む。彼女のサラサラした髪に鼻を寄せながら。
 『ゃめっ♡乳首がぶるぶるくすぐったぃ♡』
 ビキニの紐が緩み、布がズレて片乳の乳首が丸出しになった。

 ゴルバッシュは彼女の下腹部に手を伸ばした。
 タイツに手を入れ、濡れ具合を確かめる。
 中は発情で蒸れて高温になっており、また、ヌルヌルした感触もあった。
 膣口を周りを指で撫で回してやる。
 『指がくすぐったぃ♡漏れてパンツが濡れちゃぅぅぅ〜♡』
 顔を歪め、汗だくになっている彼女。

 彼は自分のスラックスから窮屈そうに竿を出した。
 すっかり勃って汁を出している。
 
 彼は彼女の片足を持って股を広げさせ、かつ、その足が邪魔にならないように自分の首の後ろに引っ掛けた。
 竿を持って構え、彼女のタイツの股下の布をグイッと引っ張って入口を作る。
 そして手早く、竿を押し込んだ。
 『ぁぅ♡先っちょが!入ってくるぅ!♡』
 彼女は竿のくすぐりから逃げるように暴れる。
 竿先で入口をグチャグチャかき混ぜることで、溢れる愛液。

 片足を上げ、横に寝た状態で揺れるへパスミス。
 寝た状態でも、力強く腰を動かせるゴルバッシュ。

 『ぁぅああぅあぅぅ!♡こんな格好で……!♡
 パンツの中がぐちゃぐちゃぁ♡』
 彼は囁く。
 『周りの観客はよく見えなくて不満そうだぞ……?』
 
 彼は彼女の両腿を持ち上げて立ち上がった。
 ガニ股の立ち姿勢で力強く上下する。
 足をM字にさせて揺れるへパスミス。

 ゴルバッシュは彼女のビキニを完全に取り払った。
 解放されて激しく上下に跳ねる回る乳。
 彼女はそんな自分の乳を見て真っ赤になる。
 『早く隠して!♡皆んな見てる!♡』
 しかしその恥ずかしさは、竿の愛撫でを気持ち良くさせるだけだ。

 今度はタイツを破るゴルバッシュ。
 腕の筋肉を盛り上がらせ、ボロ切れに変える。

 露わになる2人の接合部。
 紡錘形の穴に、狭そうに入った竿。裏筋のくっきりしたそれが、玉袋を揺らして突き上げる。
 彼女の膣口のヒダがフルフル舞う。
 2つの性器は汗と液体まみれで、中から更に滴らせる。

 グチュチュチュチュと速くなる水音と喘ぎ声。

 『こんな太いので奥押したら!♡
 ぉくぉくぉくぉくぅう♡————きもぢぃぃぃぃぐィクィクィクィクィクィクぅっっっ!!!!♡♡♡』
  へパスミスは仰け反ってブルルと震えた。
 膣の中で液がジャババと出されるのを感じていた。

 竿が収まった膣口の、ほんの僅かな隙間から混合液がビシューと勢いのある音を立てて噴射される。
 
 彼女は尿意のようなものを感じる。
 我慢しようとしたが、腰に力が入らなかった。

 彼女は観客に見つめられ、潮も出した。ぼうっとした顔で、キラキラとしたそれを見つめる。

 竿を抜かれた後、よろけて前に倒れるへパスミス。
 ゴルバッシュはそれを受け止めた。

 『負けちゃった……。
 こんな風に負かしたんだから、責任とってよ……。』
 彼女はまだ欲しそうに、彼に口付けした。
 それを受けるゴルバッシュ。

 2人を祝福するように、割れんばかりの歓声が起こった。



***



 夢から覚め、飛び起きるゴルバッシュ。
 夢ではスッキリしていた割に、酷く青ざめていた。

「夢というのは突拍子もないものだが……、これだけは断じて認めん!

 この俺がアイツを抱くだと?!
 ありえん!」

 彼は頭に来たので、否定の意味も込めて、彼女の尻でも蹴ってやろうと扉を開けた。
 
 視界に入ったのは、毛布にくるまって眠る彼女。
 青白い月明かりを浴びて、静かな寝息を立てている。
 昼間の生意気な姿と結びつかない、とても無垢な顔。

 ゴルバッシュは扉を閉じた。
 (起きていると死ぬ程ウザいが……、ほんの少しだけ「守ってやりたい」と思える顔もするんだな。)

 その夜、彼は全く寝付けなかったらしい。





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 自称天才で美人の女鍛冶屋「ヘパスミス」。
 全身フルアーマーのゴリマッチョ傭兵「ゴルバッシュ」。
 2人は今でこそ夫婦だが、最初は主人とボディーガードの間柄だった。
 これは5年程前の事。2人が出会った時の話である。
***
  ここは海沿いにある、とある大衆酒場。
 どのテーブルも満席で船乗りや冒険者達で賑わっている。 
 その奥のテーブルに座る、鋼鉄製アーマーを纏ったオーク。
 力強い目つきと、山のような存在感。
 若き日のゴルバッシュだ。
 彼は同じ傭兵、同業者達に囲まれていた。
 静かに酒を飲む彼に、皆が「ゴル兄貴、ゴル兄貴」と気さくに話し掛ける。
 余程頼りにされているのだろう。
 その時、女の客が店に入って来た。
 豊満な体に黒いコルセットをした魔女か娼婦のような格好。赤いロングヘアと碧眼が目立つ。
 彼女はトントンとハイヒールで床板を鳴らして、ゴルバッシュのテーブルまでやって来る。
 ゴルバッシュの取り巻きが睨むが、彼女は腕を組んで自信たっぷりの表情だ。
「貴方がここらで噂の傭兵ね?
 どんな悪党も黙る『血染めの山颪(やまおろし)』・ゴルバッシュ!
 私は魔法鍛冶屋の『へパスミス』。
 “これから”帝都で超売れっ子になる天才よ!」
 彼女はテーブルを叩く。
 叩いた時に、ゴルバッシュの目の前でブルっと揺れる乳房。前屈みになった彼女の重力に従って垂れ、谷間を見せる。
「私のボディーガードになりなさい!
 そして一緒に鍛冶の素材集めの旅に出るの!」
 鼻で笑うゴルバッシュ。
「で、幾ら出すんだ?”変わり者のお嬢さん”。」
 へパスミスは「これよ」と、テーブルに小さな皮袋を置く。
 だが、彼は開きもせずに、そっぽ向いた。
「……舐められたものだ。
 その音の軽さ、俺の腕に釣り合わん。」
「う〜ん、流石にもうちょっと”焼いて”くれば良かったか。」
「……は?」
 へパスミスは袋の紐を解く。
 中から出てきたのは、カントリーマ●ムみたいに美味しそうな『手作りクッキー』だった。
 取り巻き達は、彼女を取り押さえる。
「舐めやがって!
 ゴル兄貴の報酬がクッキーだと?!(勿体無いから食べるけど)」
「帰れ帰れ!(これ美味えなモグモグ)」
「ん~じゃあ、私が『殴り合い』で貴方に勝ったら、従って貰うってのはどう?」
 茶目っ気たっぷりに、ボクシングの構えをする。
 二の腕で両乳房を潰して寄せてしまっており、胸が邪魔そうだ。とてもじゃないが、格闘が得意には見えない。
 そんな彼女を見て笑い出す一同。
 ゴルバッシュまで腹を抱える。
「狂戦士揃いのオークに殴り合い?
 気は確かか、お嬢さん?」
 ゴルバッシュは笑ってない目で彼女を見下ろす。
 乳の直ぐ先、当たるか当たらないかの所に、巨体がそそり立つ。
 しかしへパスミスは自身たっぷりに腕を組んだまま。
「オークなら納得できる条件でしょ?
 それとも小娘に尻尾巻くの?」
 睨み合う2人。
 戦いの火蓋は切られた。
***
 酒場の地下に用意された即席のリング。建物の柱にロープを張って四角に囲っただけ。
 先にロープを潜ってリングに入るゴルバッシュ。
 上半身裸だ。
 拳を通さなそうな、厚い胸板と8パックの腹筋、そして人間の腿みたいなガチガチの腕。
 彼の傭兵仲間や酒場の客など、老若男女の応援が飛び交う。
 そして向かいから現れたのはへパスミス。
 黄色のTシャツと黒ショートタイツ姿での登場だ。
 彼女は人差し指で天を指す。
「『さいきょー』は、私っっっ!!!」
 Tシャツの胸元を両手で持ち、バッと開くようにして破く。
 じわじわ破けた隙間から溢れ出す、黒ビキニのたわわな乳。ほつれた糸が柔らかに食い込む。
 ちなみに彼女は、これが強そうに見えると思ってやっている。
 熱狂する観客達。(主に男)
 そっぽむくゴルバッシュ。
(ふん。下品め……。)
 彼女もロープを潜ってリングに入ろうとする。
 だが、乳房や尻が引っ掛かる。
「え?おや?ややややっ!」
 色々やっているうちに、尻を突き出した状態で逆さまになってしまう。
「嘘!?取れない!」
 何故か谷間に2本のロープが挟まってクロスし、それが乳房の形を強調させる。
 尻は尻で、ロープが上下にゆさゆさ揺れるせいで、まるでバックから犯されているようだ。
「違うの!見ないで!」
 カァっと赤くなる。
 彼女の恥ずかしい格好に、どっと笑う観客。
「誘ってんのか?オネーちゃん!」
「ここの踊り子になったらどうだ?!」
 酒の入った客には良い余興だ。
 溜息のゴルバッシュ。
「何がしたいんだ。アイツは……。」
 見かね、ロープを外してやる。
「あ、ありがと……。」
「勘違いするな。気が散るだけだ。
 って、あっ!?」
 解放された彼女を下から腕で支える際、誤って乳を掴んでしまう。
 彼の社会的に終わったかのような表情。
「す、す、すまん!俺は全くその気はないっっっ!!」
「え?ああ、気にしないで!
 わざとじゃないし……。」
 少し頬が赤いへパスミス。胸を触れられたからではない。
「紳士で、しかも気が利くのね。
 益々気に入っちゃった。」
「……ふん。
 今更おだてて手加減して貰おうとしても無駄だ。」
 ゴルバッシュは、自分の腿に手をなすり付ける。そうして消えない乳房の感触を消そうとする。
「それよりねえ、素手は痛いから『グローブ』していいーー?」
「好きにしろ。なんなら鎧を着てもいいぞ。ハンデが多すぎるからな。」
「ありがと♪
 これ、手作りなの。かわいいでしょ。」
 彼女は魔法陣が描かれた、不思議な黒革の手袋をする。
 酒場のフライパンで鳴らされるゴング。
 さて、どんな白熱した打ち合いが待っているのか? 
 しかし残念なお知らせがある。
 ネタバレになるが、この試合—————————————……へパスミスのワンパンチで終わる。
 煙を纏い、渾身の1発を振りかぶったへパスミス。
 天井に頭を刺さして伸びているゴルバッシュ。
 ぽかんとしている観客達。
 審判が忖度でめっちゃ遅いカウントをするも、ゴルバッシュはピクリとも動かなかった。
 てへぺろのへパスミス。
「ごめん。やり過ぎちゃった♪
 この『グローブ』、私が作った格闘用の魔法防具なの。
 腕力が100倍になる効果付きよ。」
 壊れた食器棚からフォークが落ち、コップに入って『チーン』と葬式の鈴みたいな音を鳴らす。
 試合終了、諸行無常。
 ゴルバッシュは負けた。
 荷物を纏め、不本意そうに酒場を去る。号泣する彼のファン。
 勿論、「グローブの魔法はルール違反では?」という擁護も多かった。
 しかし、ゴルバッシュは「相手はただの女ではない。鍛冶屋だ。なのにその程度を危惧せず、ルールも設定せず、また装備を許可した自分の過ちだ」と、オーク特有のプライドからか、言い訳を我慢した。
 (それに、こんなぶっ壊れ性能のグローブは、並の鍛冶屋じゃ作れない。
 普通はこんな極端な効果を付ければ、防具も使用者も壊れるが、使用してもグローブにも彼女にも全く負荷が見られなかった。しかもこの美しい装飾と丁寧な作り……。
 天才なのは丸々冗談じゃなさそうだ。
 それはそれとして、俺が不満なのは……。)
「ゴルバッシューー。
 荷物持って。あと、そこに鉄とか素材あるから集めといてね。はい、つるはし。」
「はい……、ご主人様。」
「ゴルバッシュ。
 疲れたからおぶって〜。」
「っ!!!」
 ワナワナと震えるゴルバッシュ。 
(やっぱり、こんな軽そうな女の尻に敷かれるのは我慢ならん!今まで築き上げた俺の威厳がぁああああ!)
 不機嫌そうにこんもり沢山の荷物を背負って、その上にへパスミスをおんぶする。岩肌をつるはしで削りながら。
「ゴルバッシュ♪」
「何だ?!忙しいんだが!?」
「私が有名になったらさ、とびきりカッコイイ武器と鎧作ってあげるから!
 それまでず〜っと私の側にいてね♪」
 彼女が無邪気に言うので、怒る元気を無くすゴルバッシュ。
「……期待はせんでおく。」
***
 その日、2人は宿屋に泊まった。
 まさかの同室である。
「あー、今日は疲れた。」
「お前は今日、ワンパン以外何もしとらんだろ。」 
 ブーツだけ脱いで、ベッドの上で無防備にゴロンと横になる彼女。格好のせいで、仕事待ちの娼婦のようだ。
 目を閉じてから、思い出したように言う。怠そうな
目。
「私が美人だからって、理性失わないでね?」
「そうだな、理性失いそうだ。
 怒りでな!
 ……外で寝る。」
 ゴルバッシュはドアにもたれて体育座りになって眠った。
***
 夢の中——。
 ゴルバッシュはリングの中にいた。
 目の前にはへパスミス。例の黒ビキニとショートタイツの格好だ。
 観客は皆のっぺらぼうのハリボテで、歓声だけが聞こえる。
 彼は彼女と正面で組み合う。互いの両手を握って押し合う。
 彼女は二の腕で自分の乳房を寄せて潰す程に力を入れるが、彼はびくともしない。
 『うんンンンっっっ!!』
 力んで全身を震わせ、赤くなって汗を流すへパスミス。
 彼は彼女をグイグイ押す。
 『ん……!やっ!』
 彼はよろけた彼女の後ろに周り、腕で首を締めた。(チョークスリーパー)
 彼は彼女のつむじから出る、汗の香りを吸い込む。これだけやっても汗が出ないのに、香りを嗅いだら顔が熱くなった。
 『ぁっ!
 放して……!』
 身じろぎする彼女。
 『降参か……?!』
 『しない……もん!』
 彼は首の拘束を解く。
 軽い酸欠で崩れ落ちるへパスミス。胸を大きく動かして喘ぎ、息を整える。
 しゃがんで聞くゴルバッシュ。
 『降参しろ。』
 『まだ……まだっ!』
 彼女は彼の片腕を引っ張って胸の前で持ち、両足を彼の首に絡めて絞めた。(三角絞め)
 ゴルバッシュの腕は彼女の柔らかな谷間に挟まる。また、彼女のムッチリした腿が、彼の首を温める。
 『まるで……効いてないぞ!』
 彼は楽に技を外す。
 彼は彼女に覆い被さった。
 もつれあう2人。
 いつの間に、並んで添い寝する体勢になっていた。
 『そんなに近くに寄って触られたら……♡』
 乳房と尻を重そうに震わして、身を捩ったり、拒否で足を上げて蹴ったりするへパスミス。
 『男と密着して戦うのに、そんな格好をするからだ……!
 お前にその気がないのは分かるが、こっちはこっちで我慢が難しくなる。』
 ゴルバッシュは横になったまま彼女を抱き締め、動きを制する。
 その気はなかったが、乳房を掴んでしまう。大きさからして触れないようにする方が難しい。
 果実のような柔らかい肉に、彼の太い指が埋もれる。ビキニに皺が寄り、乳輪が見えそうになる。
 『んくっ……んくっ!♡
 ぇンンン♡』
 彼の指が丁度乳首に当たったのか、我慢できず喘いでしまうへパスミス。
 『恥ずかしい声が出るから揉まないで……♡みんなも見てるのに……♡』
 ゴルバッシュは止められなかった。
 彼女の胸をグイグイ揉む。彼女のサラサラした髪に鼻を寄せながら。
 『ゃめっ♡乳首がぶるぶるくすぐったぃ♡』
 ビキニの紐が緩み、布がズレて片乳の乳首が丸出しになった。
 ゴルバッシュは彼女の下腹部に手を伸ばした。
 タイツに手を入れ、濡れ具合を確かめる。
 中は発情で蒸れて高温になっており、また、ヌルヌルした感触もあった。
 膣口を周りを指で撫で回してやる。
 『指がくすぐったぃ♡漏れてパンツが濡れちゃぅぅぅ〜♡』
 顔を歪め、汗だくになっている彼女。
 彼は自分のスラックスから窮屈そうに竿を出した。
 すっかり勃って汁を出している。
 彼は彼女の片足を持って股を広げさせ、かつ、その足が邪魔にならないように自分の首の後ろに引っ掛けた。
 竿を持って構え、彼女のタイツの股下の布をグイッと引っ張って入口を作る。
 そして手早く、竿を押し込んだ。
 『ぁぅ♡先っちょが!入ってくるぅ!♡』
 彼女は竿のくすぐりから逃げるように暴れる。
 竿先で入口をグチャグチャかき混ぜることで、溢れる愛液。
 片足を上げ、横に寝た状態で揺れるへパスミス。
 寝た状態でも、力強く腰を動かせるゴルバッシュ。
 『ぁぅああぅあぅぅ!♡こんな格好で……!♡
 パンツの中がぐちゃぐちゃぁ♡』
 彼は囁く。
 『周りの観客はよく見えなくて不満そうだぞ……?』
 彼は彼女の両腿を持ち上げて立ち上がった。
 ガニ股の立ち姿勢で力強く上下する。
 足をM字にさせて揺れるへパスミス。
 ゴルバッシュは彼女のビキニを完全に取り払った。
 解放されて激しく上下に跳ねる回る乳。
 彼女はそんな自分の乳を見て真っ赤になる。
 『早く隠して!♡皆んな見てる!♡』
 しかしその恥ずかしさは、竿の愛撫でを気持ち良くさせるだけだ。
 今度はタイツを破るゴルバッシュ。
 腕の筋肉を盛り上がらせ、ボロ切れに変える。
 露わになる2人の接合部。
 紡錘形の穴に、狭そうに入った竿。裏筋のくっきりしたそれが、玉袋を揺らして突き上げる。
 彼女の膣口のヒダがフルフル舞う。
 2つの性器は汗と液体まみれで、中から更に滴らせる。
 グチュチュチュチュと速くなる水音と喘ぎ声。
 『こんな太いので奥押したら!♡
 ぉくぉくぉくぉくぅう♡————きもぢぃぃぃぃぐィクィクィクィクィクィクぅっっっ!!!!♡♡♡』
  へパスミスは仰け反ってブルルと震えた。
 膣の中で液がジャババと出されるのを感じていた。
 竿が収まった膣口の、ほんの僅かな隙間から混合液がビシューと勢いのある音を立てて噴射される。
 彼女は尿意のようなものを感じる。
 我慢しようとしたが、腰に力が入らなかった。
 彼女は観客に見つめられ、潮も出した。ぼうっとした顔で、キラキラとしたそれを見つめる。
 竿を抜かれた後、よろけて前に倒れるへパスミス。
 ゴルバッシュはそれを受け止めた。
 『負けちゃった……。
 こんな風に負かしたんだから、責任とってよ……。』
 彼女はまだ欲しそうに、彼に口付けした。
 それを受けるゴルバッシュ。
 2人を祝福するように、割れんばかりの歓声が起こった。
***
 夢から覚め、飛び起きるゴルバッシュ。
 夢ではスッキリしていた割に、酷く青ざめていた。
「夢というのは突拍子もないものだが……、これだけは断じて認めん!
 この俺がアイツを抱くだと?!
 ありえん!」
 彼は頭に来たので、否定の意味も込めて、彼女の尻でも蹴ってやろうと扉を開けた。
 視界に入ったのは、毛布にくるまって眠る彼女。
 青白い月明かりを浴びて、静かな寝息を立てている。
 昼間の生意気な姿と結びつかない、とても無垢な顔。
 ゴルバッシュは扉を閉じた。
 (起きていると死ぬ程ウザいが……、ほんの少しだけ「守ってやりたい」と思える顔もするんだな。)
 その夜、彼は全く寝付けなかったらしい。