東海道の品川宿。
潮騒が聞こえる旅籠屋で女たちは日々その身を削りながら春をひさぐ。
貧しい郷から売られてきたおひらは、店一番の売れっ子の姉女郎おちよに夢中。
おちよは元吉原の遊女で、美しいがとにかく気性の荒い女で常におひらにキツく当たる。
そんなおちよは、浄土の匂いを纏う間男・徳水にうつつを抜かしていた。
ある日おひらがおちよの部屋を覗くとおちよは徳水と奇妙な行為に興じており――。
潮騒に揺蕩いながら抱かれる女たちの狂おしく歪んだ愛の行方は……。
※こちらの作品はノクターンノベルズ、アルファポリスでも掲載しています