パンデミックで人口が半減した世界。
人間同士の粘膜接触で劇症化するDKウイルスによって、セックスが禁じられた。
AIとテクノロジーの進化で生存を保障された人間は個々の私空間に幽閉される。
セックスが出来なくなった人間は、人工胎盤で人工的に生み出さされた「新人類」と、パンデミック前に母体から生まれた「旧人類」で分断している。
産婦人科医だった小佐内光司は、人間が母体から生まれなくなった世界で仕事もなく、無為に過ごしていた。
このまま人生を終える虚しさに耐えきれず、光司は幼馴染の沙奈絵と、DKウィルスによる死を覚悟して違法とされたセックスを試みる。