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第百八十六話 情婦志願の女の子達

ー/ー



 アレクは、思い出したようにハッとしてルイーゼに話し掛ける。

「ルイーゼ、緑の信号弾を! 揚陸艇を呼んで、捕らわれた人々を助け出そう!」

「判ったわ!」

 ルイーゼは、トゥルムの背嚢から信号弾の発射装置を受け取ると、緑の信号弾を打ち上げる。

 発射装置から勢い良く打ち上げられた信号弾は、大空に弧を描きながら飛んで行く。



 程なく教導大隊の揚陸艇が野戦陣地に降下してくる。

 着陸した揚陸艇が跳ね橋(コーヴァス)を降ろすと、中からジカイラとヒナが降りてくる。

 降りてきたジカイラがアレクたちに話し掛ける。

「良くやったな。奴隷輸送車に捕らわれている人々を揚陸艇に連れて来てくれ」

 アレクは答える。

「了解しました」

 アレクはユニコーン小隊の仲間たちの役割分担を決める。

「オレとアルで奴隷輸送車を回って捕らわれている人々を解放するから、トゥルムはその人たちを揚陸艇に案内してやってくれ。ドミトリーと女の子たちは、ケガ人や病人の介抱を頼む」 

「了解!」



 アルとアレクは、所狭しと並べられている奴隷輸送車の車列に向かい、一台の奴隷輸送車に取り付く。

 奴隷輸送車の扉に鍵は無く、外側から()()()()で扉が開かないように固定されていただけであった。

 アルがかんぬきを外し、アレクが扉を開くと、薄暗い奴隷輸送車の中から異臭が漂ってくる。

 アレクとアルの二人は、警戒しながら奴隷輸送車の中に入る。

 奴隷輸送車の中には、大勢の女の子たちが全裸にされて捕えられていた。
 

 
 女の子たちは、アレクとアルが奴隷輸送車の中に入って来たことに気が付くと、二人の前に集まって跪く。

「騎士様!」

「騎士様!」

「お願いです! 奉仕させて下さい!」

 女の子たちは口々にそう言うと、群がって強引にアレクとアルのズボンとパンツを降ろして、二人の男性器を口に咥える。

 アルは、女の子たちの行動に動揺する。

「お、おおっと!?」

 動揺しているのは、アレクも一緒であった。

「え!? ちょ、ちょっと待って!」

 アレクとアルにそれぞれ女の子が取り付き、口淫を始める。

 女の子たちは、かなり口淫に慣れているようで、それぞれの男性器にねっとりと舌を絡めて吸い上げる。

 程なくアルは呟く。

「うっ……ううっ……出る!」

 そう言うとアルは、女の子の口の中に射精する。

 アレクも口を開く。

「オレも……!」

 アルに続いて、アレクも女の子の口の中に射精する。

 それぞれ女の子は、口の中に脈を打って大量に出された子種を全て飲み込むと、二人を見上げて懇願する。

「お願いします! 騎士様! 私を傍に置いて下さい!」

「私も、傍に置いて下さい!」

 二人は、女の子たちの様子に呆気に取られていると、最初の二人とは別の女の子たちが横からアレクとアルの前に割り込んでくる。

「騎士様の……凄く立派です! 私にも奉仕させて下さい!」

「私にも奉仕させて下さい!」

 次々と迫ってくる女の子たちに、二人は慌ててズボンとパンツを直して男性器を仕舞うと、アレクが女の子たちに告げる。

「オレたちは、皆を助けに来たんだ。みんな、ここから出て」

 女の子たちは、互いに顔を見合せながら、恐る恐る奴隷輸送車の外に出ていく。



 二人は、女の子たちが奴隷輸送車から外に出ていく様子を眺めていたが、アルがアレクに耳打ちする。

「アレク。さっきのは、ナタリーに内緒だぞ?」

「判ってるって! ……アルこそ、ルイーゼに言うなよ?」

 女の子たちに口で咥えられて、すぐに射精させられたことは、二人ともカッコ悪くて誰にも言えなかった。

 アレクとアルは、他の奴隷輸送車も回り、人々を解放していった。



 人狩りに捕まった人々は、奴隷輸送車に男、女、老人、子供といった区分毎に、一人で逃げたりしないように家族バラバラに乗せられており、カスパニア軍からは、最低限の水と食糧しか与えられず、劣悪な環境下に置かれていた。

 教導大隊は、揚陸艇が解放した人々を収容している間、小隊ことに別れて小休止を取る。

 アレクたちは揚陸艇の跳ね橋(コーヴァス)の傍で、木箱をテーブル代わりにして休息していた。

 エルザが揚陸艇の中から、軽食を手に跳ね橋(コーヴァス)を降り、アレクたちの元にやってきて口を開く。

「みんな、聞いて~。カスパニア軍って、女の子たちにイヤらしいことをするのと引き換えに、水や食糧を与えていたみたい。最低ね~」

 ルイーゼは口を開く。

「酷いわね」

 ナディアもエルザに追従する。

「最低ね~」

 ナタリーもエルザに続く。

「サイテー!」

 小隊の女の子たちが口々にカスパニア軍を批判しているのを聞いて、女の子たちから口淫され射精させられたアレクとアルの二人は、気まずくなって苦笑いする。

「そ、そうだな……」

「うん……」

 エルザは続ける。

「人狩りに捕まった女の子たちの中には、奴隷輸送車での生活に耐えきれず、カスパニア軍士官の情婦になって、陣営の士官用テントで暮らしていた子がいたみたい」

 ナディアは口を開く。

「まぁ、奴隷輸送車で家畜同然に生きるのが良いか、好きでもない男に抱かれるけど人として暮らせるのが良いか。……『カスパニア軍士官の情婦になってでも、人として暮らしたい』という気持ちは、判らなくも無いけどね」

 エルザとナディアの話を聞いて、アレクとアルの二人は、奴隷輸送車での女の子たちが二人に迫って来た理由が理解できた。

 アレクは、俯きながら考える。

(それで、あの子たちは、あんなに必死に……)

 アルは、空を見上げながら呟く。

「ま、『生きるため』……ってやつだろうな」

 トゥルムも口を開く。

「帝国の外の世界というのは、力の無い女子供には、生きる事さえ大変な世界のようだ。……如何に帝国の臣民が恵まれているか、理解できる」 

 ドミトリーもトゥルムに追従する。

「少なくとも、帝国領内に奴隷商人や人狩りはいないからの」

 ナディアは遠い目をして呟く。

「この世界は残酷にできているわね」



 奴隷貿易と人狩り。

 アレクたちは、帝国の内と外での違いについて、認識を(あらた)にする。



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 アレクは、思い出したようにハッとしてルイーゼに話し掛ける。
「ルイーゼ、緑の信号弾を! 揚陸艇を呼んで、捕らわれた人々を助け出そう!」
「判ったわ!」
 ルイーゼは、トゥルムの背嚢から信号弾の発射装置を受け取ると、緑の信号弾を打ち上げる。
 発射装置から勢い良く打ち上げられた信号弾は、大空に弧を描きながら飛んで行く。
 程なく教導大隊の揚陸艇が野戦陣地に降下してくる。
 着陸した揚陸艇が|跳ね橋《コーヴァス》を降ろすと、中からジカイラとヒナが降りてくる。
 降りてきたジカイラがアレクたちに話し掛ける。
「良くやったな。奴隷輸送車に捕らわれている人々を揚陸艇に連れて来てくれ」
 アレクは答える。
「了解しました」
 アレクはユニコーン小隊の仲間たちの役割分担を決める。
「オレとアルで奴隷輸送車を回って捕らわれている人々を解放するから、トゥルムはその人たちを揚陸艇に案内してやってくれ。ドミトリーと女の子たちは、ケガ人や病人の介抱を頼む」 
「了解!」
 アルとアレクは、所狭しと並べられている奴隷輸送車の車列に向かい、一台の奴隷輸送車に取り付く。
 奴隷輸送車の扉に鍵は無く、外側から|か《・》|ん《・》|ぬ《・》|き《・》で扉が開かないように固定されていただけであった。
 アルがかんぬきを外し、アレクが扉を開くと、薄暗い奴隷輸送車の中から異臭が漂ってくる。
 アレクとアルの二人は、警戒しながら奴隷輸送車の中に入る。
 奴隷輸送車の中には、大勢の女の子たちが全裸にされて捕えられていた。
 女の子たちは、アレクとアルが奴隷輸送車の中に入って来たことに気が付くと、二人の前に集まって跪く。
「騎士様!」
「騎士様!」
「お願いです! 奉仕させて下さい!」
 女の子たちは口々にそう言うと、群がって強引にアレクとアルのズボンとパンツを降ろして、二人の男性器を口に咥える。
 アルは、女の子たちの行動に動揺する。
「お、おおっと!?」
 動揺しているのは、アレクも一緒であった。
「え!? ちょ、ちょっと待って!」
 アレクとアルにそれぞれ女の子が取り付き、口淫を始める。
 女の子たちは、かなり口淫に慣れているようで、それぞれの男性器にねっとりと舌を絡めて吸い上げる。
 程なくアルは呟く。
「うっ……ううっ……出る!」
 そう言うとアルは、女の子の口の中に射精する。
 アレクも口を開く。
「オレも……!」
 アルに続いて、アレクも女の子の口の中に射精する。
 それぞれ女の子は、口の中に脈を打って大量に出された子種を全て飲み込むと、二人を見上げて懇願する。
「お願いします! 騎士様! 私を傍に置いて下さい!」
「私も、傍に置いて下さい!」
 二人は、女の子たちの様子に呆気に取られていると、最初の二人とは別の女の子たちが横からアレクとアルの前に割り込んでくる。
「騎士様の……凄く立派です! 私にも奉仕させて下さい!」
「私にも奉仕させて下さい!」
 次々と迫ってくる女の子たちに、二人は慌ててズボンとパンツを直して男性器を仕舞うと、アレクが女の子たちに告げる。
「オレたちは、皆を助けに来たんだ。みんな、ここから出て」
 女の子たちは、互いに顔を見合せながら、恐る恐る奴隷輸送車の外に出ていく。
 二人は、女の子たちが奴隷輸送車から外に出ていく様子を眺めていたが、アルがアレクに耳打ちする。
「アレク。さっきのは、ナタリーに内緒だぞ?」
「判ってるって! ……アルこそ、ルイーゼに言うなよ?」
 女の子たちに口で咥えられて、すぐに射精させられたことは、二人ともカッコ悪くて誰にも言えなかった。
 アレクとアルは、他の奴隷輸送車も回り、人々を解放していった。
 人狩りに捕まった人々は、奴隷輸送車に男、女、老人、子供といった区分毎に、一人で逃げたりしないように家族バラバラに乗せられており、カスパニア軍からは、最低限の水と食糧しか与えられず、劣悪な環境下に置かれていた。
 教導大隊は、揚陸艇が解放した人々を収容している間、小隊ことに別れて小休止を取る。
 アレクたちは揚陸艇の|跳ね橋《コーヴァス》の傍で、木箱をテーブル代わりにして休息していた。
 エルザが揚陸艇の中から、軽食を手に|跳ね橋《コーヴァス》を降り、アレクたちの元にやってきて口を開く。
「みんな、聞いて~。カスパニア軍って、女の子たちにイヤらしいことをするのと引き換えに、水や食糧を与えていたみたい。最低ね~」
 ルイーゼは口を開く。
「酷いわね」
 ナディアもエルザに追従する。
「最低ね~」
 ナタリーもエルザに続く。
「サイテー!」
 小隊の女の子たちが口々にカスパニア軍を批判しているのを聞いて、女の子たちから口淫され射精させられたアレクとアルの二人は、気まずくなって苦笑いする。
「そ、そうだな……」
「うん……」
 エルザは続ける。
「人狩りに捕まった女の子たちの中には、奴隷輸送車での生活に耐えきれず、カスパニア軍士官の情婦になって、陣営の士官用テントで暮らしていた子がいたみたい」
 ナディアは口を開く。
「まぁ、奴隷輸送車で家畜同然に生きるのが良いか、好きでもない男に抱かれるけど人として暮らせるのが良いか。……『カスパニア軍士官の情婦になってでも、人として暮らしたい』という気持ちは、判らなくも無いけどね」
 エルザとナディアの話を聞いて、アレクとアルの二人は、奴隷輸送車での女の子たちが二人に迫って来た理由が理解できた。
 アレクは、俯きながら考える。
(それで、あの子たちは、あんなに必死に……)
 アルは、空を見上げながら呟く。
「ま、『生きるため』……ってやつだろうな」
 トゥルムも口を開く。
「帝国の外の世界というのは、力の無い女子供には、生きる事さえ大変な世界のようだ。……如何に帝国の臣民が恵まれているか、理解できる」 
 ドミトリーもトゥルムに追従する。
「少なくとも、帝国領内に奴隷商人や人狩りはいないからの」
 ナディアは遠い目をして呟く。
「この世界は残酷にできているわね」
 奴隷貿易と人狩り。
 アレクたちは、帝国の内と外での違いについて、認識を|改《あらた》にする。