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第百四十六話 野戦での一騎打ち

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 キャスパーは、盾にして隠れていた仲間の従騎士(スクワイア)の影から出て、立ち上がる。

 キャスパーが周囲を見回すと、自身を除いたバジリスク小隊の前衛の三人は、重傷を負って戦闘不能であり、後衛の四人の女の子は、アレクたちに捕まって周囲を取り囲まれ、座り込んでいた。

 キャスパーは、戦闘可能で残っているのが自分一人であることに気が付き、手にしている剣でアレクを指しながら口を開く。

「おい、貴様! 帝国貴族である、この私と、正々堂々、一騎討ちで勝負しろ!」

 キャスパーの言葉を聞いたアルは、口を開く。

「は? 何言ってんだ?? このまま、お前をタコ殴りにするに決まってるだろ! こっちが有利なのに、ワザワザ一騎討ちなんて。こっちにどんな利益があるんだ?」

 キャスパーは続ける。

「ふん! 賤民(せんみん)め! 怖じ気付いたか! ……まぁ良い。私が勝ったら、ユニコーン小隊の敗北を認めろ! ……もし、お前が勝ったら、そこの女四人をくれてやる! 全員、貴族子女だ。犯すなり、奴隷にするなり、好きにしろ!」

 キャスパーの言葉を聞いたバジリスク小隊の女の子たち四人は、一斉にキャスパーに抗議の声を上げる。

「ちょっと!」

「勝手に!?」

「何よ! それ!?」

「嫌ぁああああ!」

 アルは、キャスパーたちのやり取りを見て、呆れたようにアレクに話し掛ける。

「……格下である基本職の従騎士(スクワイア)のアイツに、中堅職の騎士であるお前が負けるなんて、万に一つも無いだろうけど。……アレク、どうする?」

 アレクは、キャスパーの物言いが気に入らなかった。

 自分の小隊の女の子たちを、自分の妻でも妾でもないのに本人達の意思を無視して『賭け事の景品』として扱っていることに、どうしようもなく腹が立った。

 アレクは、キャスパーに向けて剣を構える。

「良いぞ! その勝負、受けてやる!」

 アレクとキャスパーは、試合会場の真ん中で互いに剣を構えて対峙する。



 小隊長同士の一騎討ちが始まったことに、天覧試合の観客席は盛り上がり始める。

 ジークは、貴賓席からオペラグラスで試合を見ながら呟く。

「アレクの奴、一騎討ちなんて。……乗せられたな」

 ラインハルトは、ジークの方を向いて答える。

「自軍が圧倒的に有利な状況で、隊長同士の一騎討ちなど『一軍の将』としては下策だ。だが、『帝国騎士(ライヒス・リッター)』としては、悪くない」

 ジークは、アレクを評価するラインハルトの言葉に驚く。

「父上!?」

 ラインハルトは、微笑みながら続ける。

「ふふふ。直接、剣で叩きのめさないと気が済まない。余程、腹に据えかねたのだろう? アレク」



 アレクとキャスパーは、試合会場の真ん中で互いに剣を構えて対峙し続けたが、キャスパーが先に攻撃を始める。

「行くぞ!」

 キャスパーは、奇声を叫びながら連続でアレクに斬り掛かる。

 アレクは、キャスパーを観察しながら斬撃をかわしていく。

(……遅い)

 アレクは、三回連続でキャスパーの斬撃をかわすと剣でキャスパーの斬撃を受け止める。

 乾いた金属音が試合会場に響き渡る。

(……それに軽い)

 キャスパーは、防御を続けるアレクに軽口を叩く。

「フハハハハ! 皇太子殿下の側近である私の剣に手も足も出ないようだな! 思い知ったか! 賎民(せんみん)め!」

 アレクは、キャスパーを睨み付ける。

(兄上は、決してお前のような者など、相手にしない!)

 アレクは、反撃に転じる。

 アレクはキャスパーの斬撃を避けると、思い切り剣の背でキャスパーの顔面を殴り付ける。

「ぶはっ!?」

 鈍い音と共にアレクの剣の背がキャスパーの顔面に炸裂し、鼻が潰れて鼻血が噴き出る。

「ぐぁあああああ!」

 キャスパーは、鼻を押さえながら地面を転がる。

 アレクはキャスパーの頭を踏み付けると、キャスパーの目前の地面に剣を突き立てて尋ねる。

「……まだ、やるか?」

 アレクからの問いに、キャスパーはあっさり降参する。

「……ま、参った」



 アルは、キャスパーがアレクに降参する様子を見て口を開く。

「アレクの勝ちだ!」

 トゥルムは、三叉槍(トライデント)を持ったまま両手を広げ、勝利の雄叫びを上げる。

「うぉおおおお!」

 ユニコーン小隊の女の子たちも顔を見合わせると、歓声を上げて勝利を喜ぶ。

  

 アレクは、キャスパーの目前の地面に刺した剣を引き抜いて鞘に納めると、座っているバジリスク小隊の四人の女の子たちの元へ向かう。

 近寄って来るアレクに、バジリスク小隊の四人の女の子たちは、怯えたように座ったまま身を寄せ合い、後退る。

 アレクは、怯えるバジリスク小隊の四人の女の子たちの前で『騎士典礼』に則って片膝を付くと、穏やかに告げる。

「私は、貴女(あなた)たちの誇りのために戦った。貴女(あなた)たちは、賭けの景品ではないし、私は犯したり、奴隷にしたりはしない。我が剣に掛けて、貴女(あなた)たちは自由だ」

 アレクの帝国騎士(ライヒスリッター)としての毅然とした振る舞いと、穏やかに女の子たちに掛けた言葉は、貴族子女であるバジリスク小隊の女の子たちを安堵させた。

 アルは、アレクを冷やかす。

「カッコ良く、決めてくれるねぇ~」

 アレクは、苦笑いしながら立ち上がってアルに答える。

「まぁね」


 
 ナディアは、地面に転がっているキャスパーを足で踏み付けて、声を上げる。 

「エルザ! ルイーゼ! ナタリー! こっちよ!」

 ナディアに呼ばれ、ユニコーン小隊の三人の女の子はナディアの元に駆け寄る。

 ナディアは口を開く。

「自分の小隊の女の子を掛け事の景品にするような、このフザケた奴には相応の罰を受けて貰わないとね!」

 ルイーゼはナディアに尋ねる。

「ナディア、何をする気?」

 ナディアは答える。

「コイツを『割礼』してあげましょ!」

 ナディアの言葉にエルザが賛同する。

「いいね! コイツは一度、徹底的に懲らしめないと!」

 エルザは、キャスパーを仰向けに寝かせると、キャスパーの顔に背を向けるように、キャスパーの胸元にどっかりと腰を下ろして座り、抑え込む。

「ぐあっ!」

 エルザは、嗚咽を漏らすキャスパーに笑顔で告げる。

「どう? エルザちゃんの大きなお尻を間近で見られるなんて、幸せでしょ?」

 ナディアは指示を出す。

「ルイーゼとナタリーは、コイツの両足を押さえて!」

「判ったわ!」

 ルイーゼとナタリーは、それぞれキャスパーの両足を広げて、足の上に座って抑え込む。

 キャスパーは女の子たちに押さえこまれて騒ぎ始める。

「おい! よせ! やめろ! お前たち!」

 ナディアはレイピアを抜くと、キャスパーのズボンとパンツを切り裂く。

 エルザは、顕になったキャスパーの男性器を覗き込んで検分する。

「うわ~。元々、小っちゃいのに、更に縮こまってる。私の小指の半分くらいかな? ……皮も被ってるし」

 ナディアは微笑みを浮かべながら、レイピアの剣先でキャスパーの包茎の男性器の先端に余っている包皮を持ち上げて、キャスパーに告げる。

「大丈夫。ちゃんと包皮だけ斬り落として割礼してあげるから。包茎も治って、ちょうど良いでしょ?」

 キャスパーは、ナディアの言葉を聞いて叫び始める。

「よせ! やめろ! やめろぉ~!」

 ナディアは、キャスパーの男性器の先端に沢山余っている包皮を狙い、勢い良く地面にレイピアの剣先を突き立てる。

 キャスパーは悲鳴を上げる。

「ヒィヤァアアアア!」

 ナディアは、クスリと笑みを浮かべながらキャスパーに告げる。

「……残念、外しちゃったわ。貴方のオチ●●ン、ただでさえ小さいのに、縮み上がって小さくなり過ぎね。……私、外したことなんて無いのに」

 エルザが、ふとキャスパーの男性器を見ると、キャスパーは割礼される恐怖のあまり失禁していた。

「……ナディア。彼、また漏らしちゃったみたいね」

 ナディアとエルザの言葉を聞いたユニコーン小隊の女の子たちは、縮こまって失禁したキャスパーの男性器を見ながら笑い出す。


 アレクは、アルと共にバジリスク小隊の本陣に向かい、旗を取ると、高く掲げて旗を振る。

 アレクたちユニコーン小隊の勝利であった。



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次のエピソードへ進む 第百四十七話 準決勝戦、その後


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 キャスパーは、盾にして隠れていた仲間の|従騎士《スクワイア》の影から出て、立ち上がる。
 キャスパーが周囲を見回すと、自身を除いたバジリスク小隊の前衛の三人は、重傷を負って戦闘不能であり、後衛の四人の女の子は、アレクたちに捕まって周囲を取り囲まれ、座り込んでいた。
 キャスパーは、戦闘可能で残っているのが自分一人であることに気が付き、手にしている剣でアレクを指しながら口を開く。
「おい、貴様! 帝国貴族である、この私と、正々堂々、一騎討ちで勝負しろ!」
 キャスパーの言葉を聞いたアルは、口を開く。
「は? 何言ってんだ?? このまま、お前をタコ殴りにするに決まってるだろ! こっちが有利なのに、ワザワザ一騎討ちなんて。こっちにどんな利益があるんだ?」
 キャスパーは続ける。
「ふん! |賤民《せんみん》め! 怖じ気付いたか! ……まぁ良い。私が勝ったら、ユニコーン小隊の敗北を認めろ! ……もし、お前が勝ったら、そこの女四人をくれてやる! 全員、貴族子女だ。犯すなり、奴隷にするなり、好きにしろ!」
 キャスパーの言葉を聞いたバジリスク小隊の女の子たち四人は、一斉にキャスパーに抗議の声を上げる。
「ちょっと!」
「勝手に!?」
「何よ! それ!?」
「嫌ぁああああ!」
 アルは、キャスパーたちのやり取りを見て、呆れたようにアレクに話し掛ける。
「……格下である基本職の|従騎士《スクワイア》のアイツに、中堅職の騎士であるお前が負けるなんて、万に一つも無いだろうけど。……アレク、どうする?」
 アレクは、キャスパーの物言いが気に入らなかった。
 自分の小隊の女の子たちを、自分の妻でも妾でもないのに本人達の意思を無視して『賭け事の景品』として扱っていることに、どうしようもなく腹が立った。
 アレクは、キャスパーに向けて剣を構える。
「良いぞ! その勝負、受けてやる!」
 アレクとキャスパーは、試合会場の真ん中で互いに剣を構えて対峙する。
 小隊長同士の一騎討ちが始まったことに、天覧試合の観客席は盛り上がり始める。
 ジークは、貴賓席からオペラグラスで試合を見ながら呟く。
「アレクの奴、一騎討ちなんて。……乗せられたな」
 ラインハルトは、ジークの方を向いて答える。
「自軍が圧倒的に有利な状況で、隊長同士の一騎討ちなど『一軍の将』としては下策だ。だが、『|帝国騎士《ライヒス・リッター》』としては、悪くない」
 ジークは、アレクを評価するラインハルトの言葉に驚く。
「父上!?」
 ラインハルトは、微笑みながら続ける。
「ふふふ。直接、剣で叩きのめさないと気が済まない。余程、腹に据えかねたのだろう? アレク」
 アレクとキャスパーは、試合会場の真ん中で互いに剣を構えて対峙し続けたが、キャスパーが先に攻撃を始める。
「行くぞ!」
 キャスパーは、奇声を叫びながら連続でアレクに斬り掛かる。
 アレクは、キャスパーを観察しながら斬撃をかわしていく。
(……遅い)
 アレクは、三回連続でキャスパーの斬撃をかわすと剣でキャスパーの斬撃を受け止める。
 乾いた金属音が試合会場に響き渡る。
(……それに軽い)
 キャスパーは、防御を続けるアレクに軽口を叩く。
「フハハハハ! 皇太子殿下の側近である私の剣に手も足も出ないようだな! 思い知ったか! |賎民《せんみん》め!」
 アレクは、キャスパーを睨み付ける。
(兄上は、決してお前のような者など、相手にしない!)
 アレクは、反撃に転じる。
 アレクはキャスパーの斬撃を避けると、思い切り剣の背でキャスパーの顔面を殴り付ける。
「ぶはっ!?」
 鈍い音と共にアレクの剣の背がキャスパーの顔面に炸裂し、鼻が潰れて鼻血が噴き出る。
「ぐぁあああああ!」
 キャスパーは、鼻を押さえながら地面を転がる。
 アレクはキャスパーの頭を踏み付けると、キャスパーの目前の地面に剣を突き立てて尋ねる。
「……まだ、やるか?」
 アレクからの問いに、キャスパーはあっさり降参する。
「……ま、参った」
 アルは、キャスパーがアレクに降参する様子を見て口を開く。
「アレクの勝ちだ!」
 トゥルムは、|三叉槍《トライデント》を持ったまま両手を広げ、勝利の雄叫びを上げる。
「うぉおおおお!」
 ユニコーン小隊の女の子たちも顔を見合わせると、歓声を上げて勝利を喜ぶ。
 アレクは、キャスパーの目前の地面に刺した剣を引き抜いて鞘に納めると、座っているバジリスク小隊の四人の女の子たちの元へ向かう。
 近寄って来るアレクに、バジリスク小隊の四人の女の子たちは、怯えたように座ったまま身を寄せ合い、後退る。
 アレクは、怯えるバジリスク小隊の四人の女の子たちの前で『騎士典礼』に則って片膝を付くと、穏やかに告げる。
「私は、|貴女《あなた》たちの誇りのために戦った。|貴女《あなた》たちは、賭けの景品ではないし、私は犯したり、奴隷にしたりはしない。我が剣に掛けて、|貴女《あなた》たちは自由だ」
 アレクの|帝国騎士《ライヒスリッター》としての毅然とした振る舞いと、穏やかに女の子たちに掛けた言葉は、貴族子女であるバジリスク小隊の女の子たちを安堵させた。
 アルは、アレクを冷やかす。
「カッコ良く、決めてくれるねぇ~」
 アレクは、苦笑いしながら立ち上がってアルに答える。
「まぁね」
 ナディアは、地面に転がっているキャスパーを足で踏み付けて、声を上げる。 
「エルザ! ルイーゼ! ナタリー! こっちよ!」
 ナディアに呼ばれ、ユニコーン小隊の三人の女の子はナディアの元に駆け寄る。
 ナディアは口を開く。
「自分の小隊の女の子を掛け事の景品にするような、このフザケた奴には相応の罰を受けて貰わないとね!」
 ルイーゼはナディアに尋ねる。
「ナディア、何をする気?」
 ナディアは答える。
「コイツを『割礼』してあげましょ!」
 ナディアの言葉にエルザが賛同する。
「いいね! コイツは一度、徹底的に懲らしめないと!」
 エルザは、キャスパーを仰向けに寝かせると、キャスパーの顔に背を向けるように、キャスパーの胸元にどっかりと腰を下ろして座り、抑え込む。
「ぐあっ!」
 エルザは、嗚咽を漏らすキャスパーに笑顔で告げる。
「どう? エルザちゃんの大きなお尻を間近で見られるなんて、幸せでしょ?」
 ナディアは指示を出す。
「ルイーゼとナタリーは、コイツの両足を押さえて!」
「判ったわ!」
 ルイーゼとナタリーは、それぞれキャスパーの両足を広げて、足の上に座って抑え込む。
 キャスパーは女の子たちに押さえこまれて騒ぎ始める。
「おい! よせ! やめろ! お前たち!」
 ナディアはレイピアを抜くと、キャスパーのズボンとパンツを切り裂く。
 エルザは、顕になったキャスパーの男性器を覗き込んで検分する。
「うわ~。元々、小っちゃいのに、更に縮こまってる。私の小指の半分くらいかな? ……皮も被ってるし」
 ナディアは微笑みを浮かべながら、レイピアの剣先でキャスパーの包茎の男性器の先端に余っている包皮を持ち上げて、キャスパーに告げる。
「大丈夫。ちゃんと包皮だけ斬り落として割礼してあげるから。包茎も治って、ちょうど良いでしょ?」
 キャスパーは、ナディアの言葉を聞いて叫び始める。
「よせ! やめろ! やめろぉ~!」
 ナディアは、キャスパーの男性器の先端に沢山余っている包皮を狙い、勢い良く地面にレイピアの剣先を突き立てる。
 キャスパーは悲鳴を上げる。
「ヒィヤァアアアア!」
 ナディアは、クスリと笑みを浮かべながらキャスパーに告げる。
「……残念、外しちゃったわ。貴方のオチ●●ン、ただでさえ小さいのに、縮み上がって小さくなり過ぎね。……私、外したことなんて無いのに」
 エルザが、ふとキャスパーの男性器を見ると、キャスパーは割礼される恐怖のあまり失禁していた。
「……ナディア。彼、また漏らしちゃったみたいね」
 ナディアとエルザの言葉を聞いたユニコーン小隊の女の子たちは、縮こまって失禁したキャスパーの男性器を見ながら笑い出す。
 アレクは、アルと共にバジリスク小隊の本陣に向かい、旗を取ると、高く掲げて旗を振る。
 アレクたちユニコーン小隊の勝利であった。