第百四十六話 野戦での一騎打ち
ー/ー キャスパーは、盾にして隠れていた仲間の従騎士の影から出て、立ち上がる。
キャスパーが周囲を見回すと、自身を除いたバジリスク小隊の前衛の三人は、重傷を負って戦闘不能であり、後衛の四人の女の子は、アレクたちに捕まって周囲を取り囲まれ、座り込んでいた。
キャスパーは、戦闘可能で残っているのが自分一人であることに気が付き、手にしている剣でアレクを指しながら口を開く。
「おい、貴様! 帝国貴族である、この私と、正々堂々、一騎討ちで勝負しろ!」
キャスパーの言葉を聞いたアルは、口を開く。
「は? 何言ってんだ?? このまま、お前をタコ殴りにするに決まってるだろ! こっちが有利なのに、ワザワザ一騎討ちなんて。こっちにどんな利益があるんだ?」
キャスパーは続ける。
「ふん! 賤民め! 怖じ気付いたか! ……まぁ良い。私が勝ったら、ユニコーン小隊の敗北を認めろ! ……もし、お前が勝ったら、そこの女四人をくれてやる! 全員、貴族子女だ。犯すなり、奴隷にするなり、好きにしろ!」
キャスパーの言葉を聞いたバジリスク小隊の女の子たち四人は、一斉にキャスパーに抗議の声を上げる。
「ちょっと!」
「勝手に!?」
「何よ! それ!?」
「嫌ぁああああ!」
アルは、キャスパーたちのやり取りを見て、呆れたようにアレクに話し掛ける。
「……格下である基本職の従騎士のアイツに、中堅職の騎士であるお前が負けるなんて、万に一つも無いだろうけど。……アレク、どうする?」
アレクは、キャスパーの物言いが気に入らなかった。
自分の小隊の女の子たちを、自分の妻でも妾でもないのに本人達の意思を無視して『賭け事の景品』として扱っていることに、どうしようもなく腹が立った。
アレクは、キャスパーに向けて剣を構える。
「良いぞ! その勝負、受けてやる!」
アレクとキャスパーは、試合会場の真ん中で互いに剣を構えて対峙する。
小隊長同士の一騎討ちが始まったことに、天覧試合の観客席は盛り上がり始める。
ジークは、貴賓席からオペラグラスで試合を見ながら呟く。
「アレクの奴、一騎討ちなんて。……乗せられたな」
ラインハルトは、ジークの方を向いて答える。
「自軍が圧倒的に有利な状況で、隊長同士の一騎討ちなど『一軍の将』としては下策だ。だが、『帝国騎士』としては、悪くない」
ジークは、アレクを評価するラインハルトの言葉に驚く。
「父上!?」
ラインハルトは、微笑みながら続ける。
「ふふふ。直接、剣で叩きのめさないと気が済まない。余程、腹に据えかねたのだろう? アレク」
アレクとキャスパーは、試合会場の真ん中で互いに剣を構えて対峙し続けたが、キャスパーが先に攻撃を始める。
「行くぞ!」
キャスパーは、奇声を叫びながら連続でアレクに斬り掛かる。
アレクは、キャスパーを観察しながら斬撃をかわしていく。
(……遅い)
アレクは、三回連続でキャスパーの斬撃をかわすと剣でキャスパーの斬撃を受け止める。
乾いた金属音が試合会場に響き渡る。
(……それに軽い)
キャスパーは、防御を続けるアレクに軽口を叩く。
「フハハハハ! 皇太子殿下の側近である私の剣に手も足も出ないようだな! 思い知ったか! 賎民め!」
アレクは、キャスパーを睨み付ける。
(兄上は、決してお前のような者など、相手にしない!)
アレクは、反撃に転じる。
アレクはキャスパーの斬撃を避けると、思い切り剣の背でキャスパーの顔面を殴り付ける。
「ぶはっ!?」
鈍い音と共にアレクの剣の背がキャスパーの顔面に炸裂し、鼻が潰れて鼻血が噴き出る。
「ぐぁあああああ!」
キャスパーは、鼻を押さえながら地面を転がる。
アレクはキャスパーの頭を踏み付けると、キャスパーの目前の地面に剣を突き立てて尋ねる。
「……まだ、やるか?」
アレクからの問いに、キャスパーはあっさり降参する。
「……ま、参った」
アルは、キャスパーがアレクに降参する様子を見て口を開く。
「アレクの勝ちだ!」
トゥルムは、三叉槍を持ったまま両手を広げ、勝利の雄叫びを上げる。
「うぉおおおお!」
ユニコーン小隊の女の子たちも顔を見合わせると、歓声を上げて勝利を喜ぶ。
アレクは、キャスパーの目前の地面に刺した剣を引き抜いて鞘に納めると、座っているバジリスク小隊の四人の女の子たちの元へ向かう。
近寄って来るアレクに、バジリスク小隊の四人の女の子たちは、怯えたように座ったまま身を寄せ合い、後退る。
アレクは、怯えるバジリスク小隊の四人の女の子たちの前で『騎士典礼』に則って片膝を付くと、穏やかに告げる。
「私は、貴女たちの誇りのために戦った。貴女たちは、賭けの景品ではないし、私は犯したり、奴隷にしたりはしない。我が剣に掛けて、貴女たちは自由だ」
アレクの帝国騎士としての毅然とした振る舞いと、穏やかに女の子たちに掛けた言葉は、貴族子女であるバジリスク小隊の女の子たちを安堵させた。
アルは、アレクを冷やかす。
「カッコ良く、決めてくれるねぇ~」
アレクは、苦笑いしながら立ち上がってアルに答える。
「まぁね」
ナディアは、地面に転がっているキャスパーを足で踏み付けて、声を上げる。
「エルザ! ルイーゼ! ナタリー! こっちよ!」
ナディアに呼ばれ、ユニコーン小隊の三人の女の子はナディアの元に駆け寄る。
ナディアは口を開く。
「自分の小隊の女の子を掛け事の景品にするような、このフザケた奴には相応の罰を受けて貰わないとね!」
ルイーゼはナディアに尋ねる。
「ナディア、何をする気?」
ナディアは答える。
「コイツを『割礼』してあげましょ!」
ナディアの言葉にエルザが賛同する。
「いいね! コイツは一度、徹底的に懲らしめないと!」
エルザは、キャスパーを仰向けに寝かせると、キャスパーの顔に背を向けるように、キャスパーの胸元にどっかりと腰を下ろして座り、抑え込む。
「ぐあっ!」
エルザは、嗚咽を漏らすキャスパーに笑顔で告げる。
「どう? エルザちゃんの大きなお尻を間近で見られるなんて、幸せでしょ?」
ナディアは指示を出す。
「ルイーゼとナタリーは、コイツの両足を押さえて!」
「判ったわ!」
ルイーゼとナタリーは、それぞれキャスパーの両足を広げて、足の上に座って抑え込む。
キャスパーは女の子たちに押さえこまれて騒ぎ始める。
「おい! よせ! やめろ! お前たち!」
ナディアはレイピアを抜くと、キャスパーのズボンとパンツを切り裂く。
エルザは、顕になったキャスパーの男性器を覗き込んで検分する。
「うわ~。元々、小っちゃいのに、更に縮こまってる。私の小指の半分くらいかな? ……皮も被ってるし」
ナディアは微笑みを浮かべながら、レイピアの剣先でキャスパーの包茎の男性器の先端に余っている包皮を持ち上げて、キャスパーに告げる。
「大丈夫。ちゃんと包皮だけ斬り落として割礼してあげるから。包茎も治って、ちょうど良いでしょ?」
キャスパーは、ナディアの言葉を聞いて叫び始める。
「よせ! やめろ! やめろぉ~!」
ナディアは、キャスパーの男性器の先端に沢山余っている包皮を狙い、勢い良く地面にレイピアの剣先を突き立てる。
キャスパーは悲鳴を上げる。
「ヒィヤァアアアア!」
ナディアは、クスリと笑みを浮かべながらキャスパーに告げる。
「……残念、外しちゃったわ。貴方のオチ●●ン、ただでさえ小さいのに、縮み上がって小さくなり過ぎね。……私、外したことなんて無いのに」
エルザが、ふとキャスパーの男性器を見ると、キャスパーは割礼される恐怖のあまり失禁していた。
「……ナディア。彼、また漏らしちゃったみたいね」
ナディアとエルザの言葉を聞いたユニコーン小隊の女の子たちは、縮こまって失禁したキャスパーの男性器を見ながら笑い出す。
アレクは、アルと共にバジリスク小隊の本陣に向かい、旗を取ると、高く掲げて旗を振る。
アレクたちユニコーン小隊の勝利であった。
キャスパーが周囲を見回すと、自身を除いたバジリスク小隊の前衛の三人は、重傷を負って戦闘不能であり、後衛の四人の女の子は、アレクたちに捕まって周囲を取り囲まれ、座り込んでいた。
キャスパーは、戦闘可能で残っているのが自分一人であることに気が付き、手にしている剣でアレクを指しながら口を開く。
「おい、貴様! 帝国貴族である、この私と、正々堂々、一騎討ちで勝負しろ!」
キャスパーの言葉を聞いたアルは、口を開く。
「は? 何言ってんだ?? このまま、お前をタコ殴りにするに決まってるだろ! こっちが有利なのに、ワザワザ一騎討ちなんて。こっちにどんな利益があるんだ?」
キャスパーは続ける。
「ふん! 賤民め! 怖じ気付いたか! ……まぁ良い。私が勝ったら、ユニコーン小隊の敗北を認めろ! ……もし、お前が勝ったら、そこの女四人をくれてやる! 全員、貴族子女だ。犯すなり、奴隷にするなり、好きにしろ!」
キャスパーの言葉を聞いたバジリスク小隊の女の子たち四人は、一斉にキャスパーに抗議の声を上げる。
「ちょっと!」
「勝手に!?」
「何よ! それ!?」
「嫌ぁああああ!」
アルは、キャスパーたちのやり取りを見て、呆れたようにアレクに話し掛ける。
「……格下である基本職の従騎士のアイツに、中堅職の騎士であるお前が負けるなんて、万に一つも無いだろうけど。……アレク、どうする?」
アレクは、キャスパーの物言いが気に入らなかった。
自分の小隊の女の子たちを、自分の妻でも妾でもないのに本人達の意思を無視して『賭け事の景品』として扱っていることに、どうしようもなく腹が立った。
アレクは、キャスパーに向けて剣を構える。
「良いぞ! その勝負、受けてやる!」
アレクとキャスパーは、試合会場の真ん中で互いに剣を構えて対峙する。
小隊長同士の一騎討ちが始まったことに、天覧試合の観客席は盛り上がり始める。
ジークは、貴賓席からオペラグラスで試合を見ながら呟く。
「アレクの奴、一騎討ちなんて。……乗せられたな」
ラインハルトは、ジークの方を向いて答える。
「自軍が圧倒的に有利な状況で、隊長同士の一騎討ちなど『一軍の将』としては下策だ。だが、『帝国騎士』としては、悪くない」
ジークは、アレクを評価するラインハルトの言葉に驚く。
「父上!?」
ラインハルトは、微笑みながら続ける。
「ふふふ。直接、剣で叩きのめさないと気が済まない。余程、腹に据えかねたのだろう? アレク」
アレクとキャスパーは、試合会場の真ん中で互いに剣を構えて対峙し続けたが、キャスパーが先に攻撃を始める。
「行くぞ!」
キャスパーは、奇声を叫びながら連続でアレクに斬り掛かる。
アレクは、キャスパーを観察しながら斬撃をかわしていく。
(……遅い)
アレクは、三回連続でキャスパーの斬撃をかわすと剣でキャスパーの斬撃を受け止める。
乾いた金属音が試合会場に響き渡る。
(……それに軽い)
キャスパーは、防御を続けるアレクに軽口を叩く。
「フハハハハ! 皇太子殿下の側近である私の剣に手も足も出ないようだな! 思い知ったか! 賎民め!」
アレクは、キャスパーを睨み付ける。
(兄上は、決してお前のような者など、相手にしない!)
アレクは、反撃に転じる。
アレクはキャスパーの斬撃を避けると、思い切り剣の背でキャスパーの顔面を殴り付ける。
「ぶはっ!?」
鈍い音と共にアレクの剣の背がキャスパーの顔面に炸裂し、鼻が潰れて鼻血が噴き出る。
「ぐぁあああああ!」
キャスパーは、鼻を押さえながら地面を転がる。
アレクはキャスパーの頭を踏み付けると、キャスパーの目前の地面に剣を突き立てて尋ねる。
「……まだ、やるか?」
アレクからの問いに、キャスパーはあっさり降参する。
「……ま、参った」
アルは、キャスパーがアレクに降参する様子を見て口を開く。
「アレクの勝ちだ!」
トゥルムは、三叉槍を持ったまま両手を広げ、勝利の雄叫びを上げる。
「うぉおおおお!」
ユニコーン小隊の女の子たちも顔を見合わせると、歓声を上げて勝利を喜ぶ。
アレクは、キャスパーの目前の地面に刺した剣を引き抜いて鞘に納めると、座っているバジリスク小隊の四人の女の子たちの元へ向かう。
近寄って来るアレクに、バジリスク小隊の四人の女の子たちは、怯えたように座ったまま身を寄せ合い、後退る。
アレクは、怯えるバジリスク小隊の四人の女の子たちの前で『騎士典礼』に則って片膝を付くと、穏やかに告げる。
「私は、貴女たちの誇りのために戦った。貴女たちは、賭けの景品ではないし、私は犯したり、奴隷にしたりはしない。我が剣に掛けて、貴女たちは自由だ」
アレクの帝国騎士としての毅然とした振る舞いと、穏やかに女の子たちに掛けた言葉は、貴族子女であるバジリスク小隊の女の子たちを安堵させた。
アルは、アレクを冷やかす。
「カッコ良く、決めてくれるねぇ~」
アレクは、苦笑いしながら立ち上がってアルに答える。
「まぁね」
ナディアは、地面に転がっているキャスパーを足で踏み付けて、声を上げる。
「エルザ! ルイーゼ! ナタリー! こっちよ!」
ナディアに呼ばれ、ユニコーン小隊の三人の女の子はナディアの元に駆け寄る。
ナディアは口を開く。
「自分の小隊の女の子を掛け事の景品にするような、このフザケた奴には相応の罰を受けて貰わないとね!」
ルイーゼはナディアに尋ねる。
「ナディア、何をする気?」
ナディアは答える。
「コイツを『割礼』してあげましょ!」
ナディアの言葉にエルザが賛同する。
「いいね! コイツは一度、徹底的に懲らしめないと!」
エルザは、キャスパーを仰向けに寝かせると、キャスパーの顔に背を向けるように、キャスパーの胸元にどっかりと腰を下ろして座り、抑え込む。
「ぐあっ!」
エルザは、嗚咽を漏らすキャスパーに笑顔で告げる。
「どう? エルザちゃんの大きなお尻を間近で見られるなんて、幸せでしょ?」
ナディアは指示を出す。
「ルイーゼとナタリーは、コイツの両足を押さえて!」
「判ったわ!」
ルイーゼとナタリーは、それぞれキャスパーの両足を広げて、足の上に座って抑え込む。
キャスパーは女の子たちに押さえこまれて騒ぎ始める。
「おい! よせ! やめろ! お前たち!」
ナディアはレイピアを抜くと、キャスパーのズボンとパンツを切り裂く。
エルザは、顕になったキャスパーの男性器を覗き込んで検分する。
「うわ~。元々、小っちゃいのに、更に縮こまってる。私の小指の半分くらいかな? ……皮も被ってるし」
ナディアは微笑みを浮かべながら、レイピアの剣先でキャスパーの包茎の男性器の先端に余っている包皮を持ち上げて、キャスパーに告げる。
「大丈夫。ちゃんと包皮だけ斬り落として割礼してあげるから。包茎も治って、ちょうど良いでしょ?」
キャスパーは、ナディアの言葉を聞いて叫び始める。
「よせ! やめろ! やめろぉ~!」
ナディアは、キャスパーの男性器の先端に沢山余っている包皮を狙い、勢い良く地面にレイピアの剣先を突き立てる。
キャスパーは悲鳴を上げる。
「ヒィヤァアアアア!」
ナディアは、クスリと笑みを浮かべながらキャスパーに告げる。
「……残念、外しちゃったわ。貴方のオチ●●ン、ただでさえ小さいのに、縮み上がって小さくなり過ぎね。……私、外したことなんて無いのに」
エルザが、ふとキャスパーの男性器を見ると、キャスパーは割礼される恐怖のあまり失禁していた。
「……ナディア。彼、また漏らしちゃったみたいね」
ナディアとエルザの言葉を聞いたユニコーン小隊の女の子たちは、縮こまって失禁したキャスパーの男性器を見ながら笑い出す。
アレクは、アルと共にバジリスク小隊の本陣に向かい、旗を取ると、高く掲げて旗を振る。
アレクたちユニコーン小隊の勝利であった。
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キャスパーが周囲を見回すと、自身を除いたバジリスク小隊の前衛の三人は、重傷を負って戦闘不能であり、後衛の四人の女の子は、アレクたちに捕まって周囲を取り囲まれ、座り込んでいた。
キャスパーは、戦闘可能で残っているのが自分一人であることに気が付き、手にしている剣でアレクを指しながら口を開く。
「おい、貴様! 帝国貴族である、この私と、正々堂々、一騎討ちで勝負しろ!」
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「は? 何言ってんだ?? このまま、お前をタコ殴りにするに決まってるだろ! こっちが有利なのに、ワザワザ一騎討ちなんて。こっちにどんな利益があるんだ?」
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「ふん! |賤民《せんみん》め! 怖じ気付いたか! ……まぁ良い。私が勝ったら、ユニコーン小隊の敗北を認めろ! ……もし、お前が勝ったら、そこの女四人をくれてやる! 全員、貴族子女だ。犯すなり、奴隷にするなり、好きにしろ!」
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「ちょっと!」
「勝手に!?」
「何よ! それ!?」
「嫌ぁああああ!」
アルは、キャスパーたちのやり取りを見て、呆れたようにアレクに話し掛ける。
「……格下である基本職の|従騎士《スクワイア》のアイツに、中堅職の騎士であるお前が負けるなんて、万に一つも無いだろうけど。……アレク、どうする?」
アレクは、キャスパーの物言いが気に入らなかった。
自分の小隊の女の子たちを、自分の妻でも妾でもないのに本人達の意思を無視して『賭け事の景品』として扱っていることに、どうしようもなく腹が立った。
アレクは、キャスパーに向けて剣を構える。
「良いぞ! その勝負、受けてやる!」
アレクとキャスパーは、試合会場の真ん中で互いに剣を構えて対峙する。
小隊長同士の一騎討ちが始まったことに、天覧試合の観客席は盛り上がり始める。
ジークは、貴賓席からオペラグラスで試合を見ながら呟く。
「アレクの奴、一騎討ちなんて。……乗せられたな」
ラインハルトは、ジークの方を向いて答える。
「自軍が圧倒的に有利な状況で、隊長同士の一騎討ちなど『一軍の将』としては下策だ。だが、『|帝国騎士《ライヒス・リッター》』としては、悪くない」
ジークは、アレクを評価するラインハルトの言葉に驚く。
「父上!?」
ラインハルトは、微笑みながら続ける。
「ふふふ。直接、剣で叩きのめさないと気が済まない。余程、腹に据えかねたのだろう? アレク」
アレクとキャスパーは、試合会場の真ん中で互いに剣を構えて対峙し続けたが、キャスパーが先に攻撃を始める。
「行くぞ!」
キャスパーは、奇声を叫びながら連続でアレクに斬り掛かる。
アレクは、キャスパーを観察しながら斬撃をかわしていく。
(……遅い)
アレクは、三回連続でキャスパーの斬撃をかわすと剣でキャスパーの斬撃を受け止める。
乾いた金属音が試合会場に響き渡る。
(……それに軽い)
キャスパーは、防御を続けるアレクに軽口を叩く。
「フハハハハ! 皇太子殿下の側近である私の剣に手も足も出ないようだな! 思い知ったか! |賎民《せんみん》め!」
アレクは、キャスパーを睨み付ける。
(兄上は、決してお前のような者など、相手にしない!)
アレクは、反撃に転じる。
アレクはキャスパーの斬撃を避けると、思い切り剣の背でキャスパーの顔面を殴り付ける。
「ぶはっ!?」
鈍い音と共にアレクの剣の背がキャスパーの顔面に炸裂し、鼻が潰れて鼻血が噴き出る。
「ぐぁあああああ!」
キャスパーは、鼻を押さえながら地面を転がる。
アレクはキャスパーの頭を踏み付けると、キャスパーの目前の地面に剣を突き立てて尋ねる。
「……まだ、やるか?」
アレクからの問いに、キャスパーはあっさり降参する。
「……ま、参った」
アルは、キャスパーがアレクに降参する様子を見て口を開く。
「アレクの勝ちだ!」
トゥルムは、|三叉槍《トライデント》を持ったまま両手を広げ、勝利の雄叫びを上げる。
「うぉおおおお!」
ユニコーン小隊の女の子たちも顔を見合わせると、歓声を上げて勝利を喜ぶ。
アレクは、キャスパーの目前の地面に刺した剣を引き抜いて鞘に納めると、座っているバジリスク小隊の四人の女の子たちの元へ向かう。
近寄って来るアレクに、バジリスク小隊の四人の女の子たちは、怯えたように座ったまま身を寄せ合い、後退る。
アレクは、怯えるバジリスク小隊の四人の女の子たちの前で『騎士典礼』に則って片膝を付くと、穏やかに告げる。
「私は、|貴女《あなた》たちの誇りのために戦った。|貴女《あなた》たちは、賭けの景品ではないし、私は犯したり、奴隷にしたりはしない。我が剣に掛けて、|貴女《あなた》たちは自由だ」
アレクの|帝国騎士《ライヒスリッター》としての毅然とした振る舞いと、穏やかに女の子たちに掛けた言葉は、貴族子女であるバジリスク小隊の女の子たちを安堵させた。
アルは、アレクを冷やかす。
「カッコ良く、決めてくれるねぇ~」
アレクは、苦笑いしながら立ち上がってアルに答える。
「まぁね」
ナディアは、地面に転がっているキャスパーを足で踏み付けて、声を上げる。
「エルザ! ルイーゼ! ナタリー! こっちよ!」
ナディアに呼ばれ、ユニコーン小隊の三人の女の子はナディアの元に駆け寄る。
ナディアは口を開く。
「自分の小隊の女の子を掛け事の景品にするような、このフザケた奴には相応の罰を受けて貰わないとね!」
ルイーゼはナディアに尋ねる。
「ナディア、何をする気?」
ナディアは答える。
「コイツを『割礼』してあげましょ!」
ナディアの言葉にエルザが賛同する。
「いいね! コイツは一度、徹底的に懲らしめないと!」
エルザは、キャスパーを仰向けに寝かせると、キャスパーの顔に背を向けるように、キャスパーの胸元にどっかりと腰を下ろして座り、抑え込む。
「ぐあっ!」
エルザは、嗚咽を漏らすキャスパーに笑顔で告げる。
「どう? エルザちゃんの大きなお尻を間近で見られるなんて、幸せでしょ?」
ナディアは指示を出す。
「ルイーゼとナタリーは、コイツの両足を押さえて!」
「判ったわ!」
ルイーゼとナタリーは、それぞれキャスパーの両足を広げて、足の上に座って抑え込む。
キャスパーは女の子たちに押さえこまれて騒ぎ始める。
「おい! よせ! やめろ! お前たち!」
ナディアはレイピアを抜くと、キャスパーのズボンとパンツを切り裂く。
エルザは、顕になったキャスパーの男性器を覗き込んで検分する。
「うわ~。元々、小っちゃいのに、更に縮こまってる。私の小指の半分くらいかな? ……皮も被ってるし」
ナディアは微笑みを浮かべながら、レイピアの剣先でキャスパーの包茎の男性器の先端に余っている包皮を持ち上げて、キャスパーに告げる。
「大丈夫。ちゃんと包皮だけ斬り落として割礼してあげるから。包茎も治って、ちょうど良いでしょ?」
キャスパーは、ナディアの言葉を聞いて叫び始める。
「よせ! やめろ! やめろぉ~!」
ナディアは、キャスパーの男性器の先端に沢山余っている包皮を狙い、勢い良く地面にレイピアの剣先を突き立てる。
キャスパーは悲鳴を上げる。
「ヒィヤァアアアア!」
ナディアは、クスリと笑みを浮かべながらキャスパーに告げる。
「……残念、外しちゃったわ。貴方のオチ●●ン、ただでさえ小さいのに、縮み上がって小さくなり過ぎね。……私、外したことなんて無いのに」
エルザが、ふとキャスパーの男性器を見ると、キャスパーは割礼される恐怖のあまり失禁していた。
「……ナディア。彼、また漏らしちゃったみたいね」
ナディアとエルザの言葉を聞いたユニコーン小隊の女の子たちは、縮こまって失禁したキャスパーの男性器を見ながら笑い出す。
アレクは、アルと共にバジリスク小隊の本陣に向かい、旗を取ると、高く掲げて旗を振る。
アレクたちユニコーン小隊の勝利であった。